視聴者注目の”瞬間”を分析! NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の第14回「都の義仲」
ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「視られている量」を測るTVISION INSIGHTS株式会社(所在地 :東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷 康士、以下TVISION)は、2022年1月にスタートした、三谷幸喜さん脚本・小栗旬さん主演の『鎌倉殿の13人』を、毎放送回、視聴者がどのシーンに注目したのかを分析しています。
4月10日に放送された第14回「都の義仲」は、視聴者にどのように見られていたのでしょうか?
テレビの視聴者の様子を、1分毎の「TVISION推定視聴率」と、「テレビの前にいる人のうち、テレビ画面に視線を向けていた人の割合=注目度※」のグラフで見てみました。
※注目度とは?
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。シーンに注目している度合いがわかります。
『鎌倉殿の13人』毎分の注視データで見る、視聴者が注目したシーンとは?
第14回は、先に平家を撃退して上洛した木曽義仲(青木崇高さん)と彼をライバル視する源頼朝(大泉洋さん)による源氏の棟梁をめぐる争いが描かれました。
自らの嫡男・義高(市川染五郎さん)を鎌倉へと送った木曽義仲は、平家の追討軍を撃退して上洛します。敗れた平宗盛(小泉孝太郎さん)は、三種の神器とともに都を落ち延びます。義仲の活躍に焦る頼朝でしたが、義仲と後白河法皇(西田敏行さん)との関係が悪化すると、弟・義経(菅田将暉さん)を大将として派兵することを決断しました。しかし、利益のない戦に御家人たちは不満を募らせます。そんな中、義時(小栗旬さん)は。。。というストーリーでした。
ツイッターでは「#鎌倉殿の13人」が放送中から6週連続の世界1位になりました。ロッテの佐々木朗希投手が28年ぶりに達成した「完全試合」と1位を争っていましたが、終了間際の20時40分に1位となりました。また清盛(松平健さん)の孫である「安徳天皇」もトレンド入りしました。壇ノ浦の悲劇が迫っている中、安徳天皇の可愛すぎる顔が辛い、などがツイートされていました。
最も注目されたのは終盤、20時38〜39分で、注目度は78.4%でした。義経が自身の出陣の間際に、セミの抜け殻集めを趣味にしていた義高へ、セミの抜け殻を贈ったシーンから、謀反を計画している板東武者について、頼朝に伝えるべきかを義時らが相談しているところまでが注目されました。従順そうな義高が、義経にもらったセミの抜け殻を握りつぶす場面は印象深く、視聴者が惹きつけられたようです。また、頼朝への謀反を計画している板東武者の集まりに、梶原景時(中村獅童さん)が参加したと思いきや、状況を把握するための参加だったことが分かります。誰が敵で誰が味方なのか、緊迫した場面で注目を集めました。
注目度2番目のシーンは20時35分で、77.1%でした。弓の稽古をしている頼朝に、義経が出陣を報告するシーンでした。頼朝が「存分に腕を振るってまいれ」と激励すると、「兄上のために全身全霊を傾けて戦います」と答えました。その後、頼朝の矢が的の中心を射抜くと、義経は頼朝の腕前を褒めます。それから、頼朝がやってみるかと矢を渡しました。これが兄弟の最後の会話なのか?とネットでも話題になりました。
注目度が一番低かったシーンはオープニングでしたが、その次に低かったのは、20時24分で注目度は67.6%でした。義仲が後白河法皇に会うため屋敷に乗り込みますが、気性の粗さから平知康(矢柴俊博さん)を殴ってしまい、丹後局(鈴木京香さん)に追い払われるシーンでした。
<過去放送回の「鎌倉殿の13人」各回注目シーン分析はこちらをご覧ください>
https://telescope.tvisioninsights.co.jp/summary-kamakura13/
TVISIONでは、視聴者のテレビへ目線がどれだけ向けられたのか、テレビ番組では毎分、CMでは毎秒でデータを取得しております。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行って参ります。
【TVISION INSIGHTS株式会社について】
TVISION INSIGHTS株式会社は人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。
ご家庭のテレビに、TVISIONが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、きちんと見ているか」というTVISION独自のアテンションデータを広告主・広告会社・放送局など国内累計160社以上のクライアントにご活用いただいています。現在、国内では関東エリアの2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波/MX/BSの全番組を計測しています。TVISIONでは「新しいデータによってメディアマーケットを圧倒的に進化させる」というミッションのもと、テレビの価値をアテンションデータによって顕在化しています。