視聴者注目の”瞬間”を分析! NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の第11回「許されざる嘘」

TVISION INSIGHTS株式会社

ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「視られている量」を測るTVISION INSIGHTS株式会社(所在地 :東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷 康士、以下TVISION)は、2022年1月にスタートした、三谷幸喜さん脚本・小栗旬さん主演の『鎌倉殿の13人』を、毎放送回、視聴者がどのシーンに注目したのかを分析しています。

3月20日に放送された第11回「許されざる嘘」は、視聴者にどのように見られていたのでしょうか?

テレビの視聴者の様子を、1分毎の「TVISION推定視聴率」と、「テレビの前にいる人のうち、テレビ画面に視線を向けていた人の割合=注目度※」のグラフで見てみました。 

※注目度とは? 
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。シーンに注目している度合いがわかります。



『鎌倉殿の13人』毎分の注視データで見る、視聴者が注目したシーンとは?

 第11話では、功を焦る義経(菅田将暉さん)が義円(成河さん)についた嘘、子は男児が良いと願う頼朝(大泉洋さん)がついた嘘がタイトルとなりました。

頼朝の新たな御所が鎌倉に完成。坂東武者に平家の旧領を恩賞として与えるなど着々と体制が整えられ、北条義時(小栗旬さん)も慌ただしい日々を送っていました。しかし、りく(宮沢りえさん)は頼朝の舅である夫・時政(坂東彌十郎さん)の処遇の低さに不満が募ります。一方、都においては平清盛(松平健さん)が敵対勢力の掃討に乗り出し、その苛烈さに人々は恐れおののいていました。そんな中、平家討伐を焦る源義経は集った兄たちの前で…といったストーリーでした。

 本話の冒頭では、義時と八重(新垣結衣さん)の結婚話に対し、八重がきっぱりと「お断りいたします」と答え、その直後にオープニングの音楽が流れはじめました。この流れに、SNSでは笑いの声が相次ぎました。また、ツイッターでは「#鎌倉殿の13人」が放送中から3週連続の世界1位になる盛り上がりをみせました。



 

 最も注目されたのは20:39で、注目度は77.8%でした。義時のはからいにより、義時の所領の江間の館に行くことになった伊東祐親(浅野和之さん)と、伊東祐清(竹財輝之助さん)。八重と別れを告げたあと、千鶴丸や宗時(片岡愛之助さん)を殺害した善児(梶原善さん)が現れ、二人を殺害します。この死を安達盛長(野添義弘さん)が頼朝に報告する場面でした。
これまで、物語に数多く登場していた祐親・祐清の死はショッキングで、視聴者も集中して見ていたと考えられます。また、2番目に注目が高かったシーンは直前のシーンで、ここから高い注目を維持していました。

 その注目度2番目のシーンは20:37、76.8%の注目度でした。阿野全成(新納慎也さん)が行った祈祷の中で、”八重の子供だった千鶴丸が成仏すれば、男児が生まれる。千鶴丸の命を奪った伊東が生きている限り、成仏は難しい” ということを言った場面でした。その前の20:33も注目が高まっていますが、これも祐親・祐清に関連することで、義時が二人に対し恩赦を申し伝え、会話したシーンでした。

 注目度が低かったシーンは、20:10で注目度は65.8%でした。関東に独自政権が芽生えた、とナレーションが入った後、頼朝が鎌倉殿、一同はその御家人になった、と義時が申し渡すシーンでした。オープニングの衝撃以降、鎌倉の新しい御所の紹介、頼朝・義時らによる論功行賞についての会話が続いたため、視聴者の目線が離れていたと考えられます。この直後から、平家の敵対勢力掃討に切り替わり、注目が高まっていきました。

 
※2021年の年間の、プライム帯(19‐23時)におけるドラマジャンルの平均注目度は63%


<過去放送回の「鎌倉殿の13人」各回注目シーン分析はこちらをご覧ください>   
https://telescope.tvisioninsights.co.jp/summary-kamakura13/


TVISIONでは、視聴者のテレビへ目線がどれだけ向けられたのか、テレビ番組では毎分、CMでは毎秒でデータを取得しております。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行って参ります。




【TVISION INSIGHTS株式会社について】
TVISION INSIGHTS株式会社は人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。
ご家庭のテレビに、TVISIONが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、きちんと見ているか」というTVISION独自のアテンションデータを広告主・広告会社・放送局など国内累計160社以上のクライアントにご活用いただいています。現在、国内では関東エリアの2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波/MX/BSの全番組を計測しています。TVISIONでは「新しいデータによってメディアマーケットを圧倒的に進化させる」というミッションのもと、
テレビの価値をアテンションデータによって顕在化しています。

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