シュローダー、COP26サミットで自然資本への取り組みを発表 ~自然資本への投資加速を目指す~
エリザベス・コーリーは、自然資本への投資を投資テーマの本流として加速させることを目的とした自然資本インベストメント・アライアンス(NCIA、Natural Capital Investment Alliance)およびCOP26において設立されたフォレスト・インベスター・クラブに、シュローダーが参加したことを発表し、森林保全への更なるコミットメントを明らかにしました。
シュローダー・グループ会長に就任予定のエリザベス・コーリーのコメント:
「自然資本インベストメント・アライアンスとフォレスト・インベスター・クラブは、森林破壊の防止に資するため民間資本が流れるようにすることに力を尽くしていきます。私たちは、環境や社会、コミュニティに配慮するというシュローダーの哲学と非常に親和性の高いこの動きに、積極的に取り組む姿勢です。自然資本への投資と、環境や社会、コミュニティへの配慮は同じ考えに基づきます。」
「数々のプロジェクトがある中で、適切な場所に資金を届け、その資金が期待通りの影響を及ぼしたことを投資家に示すのは簡単なことではありません。だからこそ、私たちはこのアライアンスに参加し、自然資本へのインパクト投資を主要な投資手法の一つにしていこうと尽力しています。力を合わせれば、必ず実現できると考えています。」
「私たちは、この動きをより拡大してくという野心を持っています。この動きは、資金調達が容易になることでイノベーションが進む、人々と地球に対して正しい行動をとることで他者を支援する、といった変化を促すものとなる一方で、シュローダーを通じて資産運用を行うお客様に経済的なリターンを提供する機会になると考えています。」
自然資本インベストメント・アライアンスは、英国皇太子殿下が2020年のダボス会議で立ち上げた「持続可能な市場のためのイニシアチブ*」の一環として設立されました。アライアンスのメンバーは、自然資本のテーマに沿った投資商品の提供を計画、またはすでに提供しています。具体的には、持続可能な林業や土地管理への直接投資などの戦略が含まれます。
*「持続可能な市場のためのイニシアチブ」は、自然資本、社会資本、人的資本、金融資本をバランスよく統合することにより、長期的な価値を生み出す豊かで持続可能な経済を構築するために、世界のCEOが協力するネットワークです。
シュローダーは、英国皇太子殿下によって「持続可能な市場のためのイニシアチブ」のもとに打ち出された、持続可能で新しいグローバルビジネスを構築するためのテラ・カルタ(地球憲章)にも賛同しています。
また、シュローダーとオックスフォード・サイエンス・イノベーションは、ナチュラル・キャピタル・リサーチ(NCR)への投資を発表、世界の自然資本を特定するNCRのオンライン・プラットフォームの開発を加速させています。
以上
■シュローダー・グループのESGの取組み
「質の高いコーポレートガバナンス体制を確立し、本業を通じて、環境や社会の変化および課題解決に対応する企業は、長期的に企業価値の向上と持続的成長が期待できる」という考えのもと、シュローダーは20年以上、ESGの要素を取り込んだ運用を実践しています。
ESGの観点を加味した運用を通じて、社会や環境にインパクトを与える真の企業価値向上を促すと同時に、社会や経済全体の利益となり、投資収益の拡大にも繋がることを目指しています。
■シュローダー・グループの概要
シュローダー・グループは、資産運用サービスを通じてよりよい未来への貢献を目指す、英国屈指の独立系資産運用グループです。ロンドン証券取引所に上場しています。1804年の創業以来200年以上にわたり、年金基金から機関投資家、個人投資家まで、世界の投資家に、長期的な視点に立ち幅広い投資ソリューションを提供しています。現在、運用資産総額は約107兆円*に上ります。
日本とのかかわりは古く、1870年(明治3年)、日本初の鉄道敷設のために日本政府が初めて発行した国債の主幹事を、シュローダーが務めたことにさかのぼります。1974年には東京事務所を開設し、日本における事業の本格的な第一歩を踏み出しました。幅広い資産運用サービスを提供する現在も日本株式運用を事業の中核の一つに据え、約150年前と同様、日本の未来への投資を通じて歴史を紡いでいます。
※2021年6月末現在。*7,004億英ポンド、1英ポンド=153.32円換算。
※本資料におけるシュローダー・グループとは、シュローダーplcを直接もしくは間接的に親会社とする会社などを言います。