バイオジェン、多発性硬化症(MS)をテーマにした長編映画 「そこからの光~未来の私から私へ~」 米国の映画祭「ロサンゼルス日本映画祭2021」に参加
ロサンゼルス日本映画祭は今年で16回目を迎える映画祭です。ロサンゼルス在住の日本人・米国人の間で映画を通じて現代日本文化への理解を高めるために、日米間の交流を目的として開始された映画祭です。今年は新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、オンラインで開催されますので、全世界の方々にご覧いただくことができます。映画「そこからの光~未来の私から私へ~」は、今年の応募作品の中から選ばれた長編映画部門5作品のひとつとして参加することになりました。
http://jffla.org/
本映画は、日本国内で2020年12月にオンライン試写会、2021年2月には東京、大阪、オンライン劇場において劇場公開をいたしました。また、2021年の「World MS Day」(世界多発性硬化症の日、毎年5月30日)より、ご希望の方にオンラインで視聴いただけるようにしています。
オンライン視聴申込方法:
【日本語オリジナル版、英語字幕版】
バイオジェン・ジャパンのMS疾患啓発ウエブサイト「MSサポートナビ」よりお申込みください。
https://www.ms-supportnavi.com/ja-jp/home/efforts/effort01/light-from-movie.html
バイオジェン・ジャパンはこれまで、MSの啓発を目的として、様々な活動を展開してまいりました。MSの症状は多岐にわたり、外観から一見しただけでは患者さんが身体的な痛みや辛さを抱えていることが把握できない場合もあり、それが患者さんの精神的な苦痛につながっていることもあります。当社では、そうした“目に見えない症状がある疾患への理解促進とMSであってもその人らしい人生を歩む励みにしていただく”ことを目指し、MSの患者さんや患者さんの周囲にいらっしゃる方々に改めてMSについて考えていただくきっかけになれば、と本映画制作を企画し、2019年より制作を進めてまいりました。
本映画は、主人公がMSと診断されるまでの経緯や闘病中の心情、医療関係者や家族、友人、そして同じ病気の患者さんたちとの関わりを軸に展開し、日本のMS治療、情報発信の課題に挑んだ主人公の半生を描いたストーリーとなっています。制作にあたっては、特定非営利活動(NPO)法人 MSキャビンの理事長である中田郷子さんにご協力をいただき、中田さん自身のご経験を参考にフィクションとして脚本化いたしました。
バイオジェン・ジャパンは、本映画を通じて、すでにMSと診断された患者さんに共感いただき、日々の闘病の励みにしていただきたいと考えています。また、一人でも多くの方にMSという疾患や、MS患者さんが抱えている課題を知っていただくことで、患者さんへの配慮や支援につながり、MSになってもその人らしい生き方ができる社会づくりの一助となることを願っています。
【長編映画「そこからの光~未来の私から私へ~」概要】
●主要キャスト:
「三本木農業高校・馬術部」(2008)初主演で第33回報知映画賞新人賞、第32回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2012年ニューヨークフィルムアカデミースクールに演劇留学、2014年に帰国後、ドラマ「SAKURA〜事件を聞く女〜」で女優活動を再開し、ドラマ・映画・舞台に出演する。舞台つかこうへい原作「熱海殺人事件」(2017)・映画「八重子のハミング」(2016)「おみおくり」(2017)主演「ばあちゃんロード」(2017)、「いけいけ!バカオンナ~我が道を行け~」(2020)、WEB Amazonオリジナル「ウルトラマンオーブTHE ORIGIN SAGA」(2017)
日本映画学校(現・日本映画大学)卒業後、お笑いコンビ、ニッチェを結成。現在、バラエティ番組、テレビドラマで活躍中。レギュラー番組「ゴゴスマ~GO GO!Smile!~」、「王様のブランチ」、「キニナル金曜日」などに出演中。
「もう誰も愛さない」(CX)、「眠らない街〜新宿鮫〜」(CX)、「半沢直樹(TBS)」、「幸せな時間」(CX)などテレビドラマ、映画に多数出演。NPO法人E.L.F代表、パラオ共和国名誉親善大使も務める2児の母。夫婦でキャンピングカーアンバサダーとしても活動中。
●映画本編:80分
●映画上映時期:2021年2月6日(土)~12日(金)に劇場公開済。
●映画監督:淀川 茂
●プロデューサー:高瀬 博行・薮本 直樹
●脚本:高瀬 博行・淀川 茂
●制作プロダクション:株式会社サムシングファン
●制作協力:株式会社アイエス・フィールド
●企画プロデュース・製作:バイオジェン・ジャパン株式会社
多発性硬化症について
MSは深刻な慢性進行性神経疾患であり、認知機能、心理社会的機能及び身体機能に影響が現れ、中枢神経系における炎症、ミエリン破壊、オリゴデンドロサイトの細胞死、軸索損傷およびその後の神経細胞の喪失を特徴とする自己免疫疾患です。MSの有病率は人種間および地域間で差があり、日本における推定有病率は欧米諸国の10%程度と報告されています1)。日本でのMS患者数は増加傾向にあり2)、罹患率は10万人当たり10.8~14.4人と報告されています3)。
MSは、手足のしびれ、感覚機能や判断力の低下など患者さんによって症状が多様で診断が難しく、疾患としてもまだまだ理解が進んでいないのが現状です。2017年に弊社が「全国多発性硬化症友の会」と共同で実施した調査4)によると、最初にMSと思われる症状が現れてから、確定診断されるまでに平均3.7年、3つの医療機関を受診しているということが示されました。また、一見しただけでは病気であるとわかりづらいため、周囲の理解が得られず、就労や日常生活で困難が強いられることもあります。
バイオジェンについて
神経科学領域のパイオニアであるバイオジェンは、最先端の医学と科学を通じて、重篤な神経系疾患、神経変性疾患ならびにその関連疾患領域の革新的な治療法の発見および開発を行い、その成果を世界中の患者に提供しています。1978年にチャールズ・ワイスマン、ハインツ・シェイラー、ケネス・マレー、ノーベル賞受賞者であるウォルター・ギルバートとフィリップ・シャープにより設立されたバイオジェンは、世界で歴史のあるバイオテクノロジー企業であり、多発性硬化症の領域をリードする製品ポートフォリオを持ち、脊髄性筋萎縮症の最初の治療薬を製品化いたしました。また、多発性硬化症および神経免疫疾患、アルツハイマー病および認知症、運動障害、神経筋障害、急性神経疾患、神経認知障害、疼痛、眼疾患といった神経領域の研究においても最先端の活動を展開しています。バイオジェンは生物製剤の高い技術力を活かし、高品質のバイオシミラーの製品化にも注力しています。バイオジェンに関する情報については、https://www.biogen.com/ およびSNS媒体Twitter, LinkedIn, Facebook, YouTubeをご覧ください。
バイオジェン・ジャパンは、米国バイオジェンの日本法人です。世界で有数の歴史のある独立系バイオテクノロジー企業の日本法人として、日本では2000年より事業を展開しています。「神経科学の不可能を、可能に。」をビジョンに掲げ、日本の患者さんにも革新的な医薬品やより良い治療環境を提供すべく活動を展開しています。
バイオジェン・ジャパンに関する情報については、https://www.biogen.co.jp/ 、およびSNS媒体
Twitter(https://twitter.com/biogen),LinkedIn(https://www.linkedin.com/company/biogen-/),
Facebook(https://www.facebook.com/Biogen),
YouTube(https://www.youtube.com/channel/UC41Ok3Oib3HjsFT2acmywsQ)をご覧ください。
1)堀内泉, 吉良潤一.多発性硬化症.田村晃, 松谷雅生, 清水輝夫編.EBMに基づく脳神経疾患の基本治療指針.メジカルビュー社; 2002:276-79
2)公益財団法人難病医学研究財団:難病情報センター 特定疾患医療受給者証所持者数 http://www.nanbyou.or.jp/entry/1356
3)Kinoshita M, Obata K, Tanaka M. Latitude has more significant impact on prevalence of multiple sclerosis than ultraviolet level or sunshine duration in Japanese population. Neurol Sci. 2015;36(7):1147-51.
4)バイオジェン・ジャパン株式会社 多発性硬化症の患者さんの実態調査 (2017年5月30日発表) https://www.biogen.co.jp/ja_JP/news-insights/japanaffiliatenews/2017-05-30-news.html