バイオジェン、多発性硬化症(MS)当事者の“想い”を見える化した オリジナルデザインのマイバッグ5種を公開 ~外部サイト「SUZURI」での取り扱いを開始~

バイオジェン・ジャパン株式会社

バイオジェン、多発性硬化症(MS)当事者の“想い”を見える化した
オリジナルデザインのマイバッグ5種を公開
~外部サイト「SUZURI」での取り扱いを開始~


バイオジェン・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:アジェイ スレイク、以下バイオジェン・ジャパン)は、本年の「World MS Day 2021」(世界多発性硬化症の日、2021年は5月30日)に伴う啓発活動として進めていた、多発性硬化症(MS)の当事者の“想い”をマイバッグのデザインで見える化する『多発性硬化症マイバッグ デザインプロジェクト』において、完成品となるデザイン5種を、当社が運営する情報提供サイト「MSサポートナビ」で公開いたしました。
さらに、より多くの方に入手いただけるよう、6月29日(火)より外部サイト「SUZURI」での取り扱いを開始いたしました。
 
「MSサポートナビ」(https://www.ms-supportnavi.com/ja-jp/home/efforts/effort01/2021.html

指定難病の1つとして認定されているMSは、視力障害・運動障害・感覚障害など様々な神経症状があらわれ、再発と寛解を繰り返す疾患です。日本の患者数は2万人程度で、増加傾向にあると言われており※1、発症年齢のピークは20~30歳代※2、女性に多いという特徴があります。また、外観から一見しただけでは当事者の方々が身体的な痛みや辛さを抱えていることがわからなかったり、疾患そのものに対する認知も十分ではないため、周囲に理解されにくく、精神的な辛さにつながっている場合もあります。

そういった状況を踏まえ、外観からは見えない症状や辛さ、当事者がより良い生活を送るための期待などを、イラストやグラフィックなどの見える形で表現し、それらをバッグという普段使用するツールにデザインしていくプロジェクトを開始していました。
本プロジェクトには、5名の当事者の方々と3名のデザイナーに参画いただき、この度、それぞれの多様な想いが詰まったデザイン5種が完成いたしました。

デザインの全体統括を務めた佐藤ねじ氏は次のように述べております。
「MS当事者ご自身の“その人らしさ”をデザインで表現し、それらを通してMSの情報を伝えていくということが今回の趣旨になります。完成品の中には、一見するとMSのことなのか?本当に疾患啓発のデザインなのか?というものもあるかもしれません。ですが、“その人らしさ”を表現するのに正解はなく、複雑な疾患だからこそ当事者の数だけデザインは存在した方がいいと思っています。また、MSだと分からずに、単純にバッグのデザインが気になって手に取る方もいらっしゃると思います。そうした方に、MSという疾患があって、こういう症状があって、当事者にはこういう想いがあるんだよということを知っていただけたらと思います。」

さらに、より多くの方にMSという疾患を知っていただき、疾患について正しく理解いただけるよう、完成品となるデザインは、エコバッグやトートバッグ、サコッシュなどとして、外部サイト「SUZURI」にて広く入手いただけるよう、取り扱いを開始いたしました。尚、それぞれのバッグは「SUZURI」が定める価格に準じ、注文が入り次第、その製造に係る原価での販売となるので、当社やプロジェクト関係者への売上にはなりません。

バイオジェン・ジャパンは、今回完成したバッグを通じて、MS当事者の方々が明るく前向きな生活をお送りいただくきっかけになればと考えています。さらに、一人でも多くの方にMSという疾患を知っていただくことで、当事者の方々への配慮や支援につながり、MSになってもその人らしい生き方ができる社会づくりの一助となることを願っています。

※1 公益財団法人難病医学研究財団:難病情報センター 特定疾患医療受給者証所持者数  http://www.nanbyou.or.jp/entry/1356
※2 「多発性硬化症の診断と治療」(新興医学出版社、2008年)吉良潤一編


【多発性硬化症マイバッグ展開】
取り扱い開始日:2021年6月29日(火)
取り扱いサイト:SUZURI  byGMOペパボ
ショップ名:MSマイバッグ
ショップURL:https://suzuri.jp/msmybag

【デザイン考案・制作者】
クリエイティブディレクション:
小田桐 美穂さん(MS当事者)
加地 彩さん(MS当事者)
狐崎 友希さん(MS当事者)
大石 菜摘さん(MS当事者)
末松 恵さん(MS当事者)

デザイン制作:
白澤 真生 氏(デザイナー)
中屋 辰平 氏(デザイナー)

全体統括:
佐藤 ねじ 氏(デザイナー)

【デザイン一覧】
タイトル:多発性硬化症マイバッグ「まだ疾患に気づいていない人へ」

アイテム:トートバッグ

デザインにかける想い:
ロックが好きで、かっこいいデザインにしました。MSは女性に多い疾患ですが、男性の患者さんもいらっしゃいます。そのため、性別問わず持て、持てば情熱と元気が湧いてくるバッグを目指しています。
今、私は症状が出ていないものの、それでも電池が切れたように動きたくなくなる瞬間があります。また過去には、右目の震えを職場の同僚から指摘されたことがキッカケで病院へ行くことができました。
そうした経験から、「周囲が気づいて声をかけ、自分も行動を起こして病院に行く」ことを、MSの頭文字をとって“Move”と“Save”で表し、電撃のような文字は、電池が切れた状態に「元気を与える」という意味があります。そして、MSと診断がつくことで、人生が良い方向に進んで行くことを、音楽ライブにちなんで「GET A TICKET」という言葉で表現しています。
MSがもっと有名になり、MSであることにまだ気づいていない人がいたら、周囲が行動に移し、自身も行動を起こしてほしいという想いを込めたデザインです。

考案・制作者:
Creative Direction:小田桐美穂さん/Design:白澤真生氏

参考価格*
ホワイト:1,903円(税込)
ブラック:2,453円(税込)
レッド:2,453円(税込)
*「SUZURI」の販売価格に準じる

タイトル:多発性硬化症マイバッグ「さまざまな私」

アイテム:サコッシュ、ビッグショルダーバッグ

 
デザインにかける想い:
このデザインには、MSのことをもっと多くの方に知ってほしいという想いが詰まっています。程度や症状が人によって様々なMSは、その全てを伝えることが難しい病気です。そのため、このバッグによって「なにそれ?可愛いね!」「MSという病気があって、私もMSで、こういった症状が出ることもあるんだよ」といった、“会話のキッカケ”になればいいなという願いを込めています。
タンポポのようなイラストは、MSの発症機序である神経の脱髄、手足・目のイラストはMSの代表的な症状を表していますが、それらをポップに仕上げ、お散歩好きな私が太陽に向かって歩む様子や、日々トレーニングに励む様子なども取り入れることで「持ちたくなる」「持つことで気分があがる」バッグを目指しています。
また、私自身が車いすユーザーであり、両手をあけられるようなバッグにしたいという想いで、肩掛けタイプのサコッシュやショルダーバッグを前提にデザインしています。

考案・制作者:
Creative Direction:加地彩さん/Design:白澤真生 氏

参考価格*
サコッシュ(カラー/ナチュラル):1,958円(税込)
ビッグショルダーバッグ(カラー/ナチュラル):3,190円(税込)
*「SUZURI」の販売価格に準じる

タイトル:多発性硬化症マイバッグ「MSから繋がる笑顔のLife」

アイテム:トートバッグ

デザインにかける想い:
このデザインには、大きく2つの想いがあります。1つはMSという病気を知ってもらうこと、もう1つはバッグを持つ人が繋がりを感じられることです。
私は、そんな繋がりが持てる場を作りたいという想いで立ち上げた患者団体「M-N Smile」の活動を通して、MSをはじめ様々な病気の方と出会ってきました。その経験から、人と人が手をつなぎ前進するイラストをモチーフとし、当事者同士、サポートをしてくださる周囲の方との繋がりを表現しています。
私は杖を使って生活することがあります。すると片手がふさがるので、ペットボトルがあけづらかったり、傘をさす時も両手がふさがってしまい何もできなくなるという経験をしました。そんな時に、一緒に立ち止まって寄り添ってくださる方も輪の中に入り、誰もが一緒に暮らしていけたらいいなという願いを込めています。
そんな社会になれば、皆が笑顔になれるんじゃないかという想いを「Smiling Life, Connection through…」というメッセージに込めています。また、MSは女性だけでなく男性もいらっしゃることから、性別を問わず持てるバッグを目指したデザインです。

考案・制作者:
Creative Direction:狐崎友希さん/Design:白澤真生氏

参考価格*
ホワイト:1,903円(税込)
ブラック:2,453円(税込)
*「SUZURI」の販売価格に準じる

タイトル:多発性硬化症マイバッグ「若い女性に多い疾患」

アイテム:トートバッグ、エコバッグ

 

デザインにかける想い:
私がMSになった当初、インターネットで検索をすると「MSは美しい女性がなる病気」とヒットしたことが印象的で、その名に恥じぬように生きて行こうと決意しました。このデザインには、MS当事者の外面的・内面的な“美しさ”や“アイデンティティ”を象徴するものにしたい、という想いを込めています。
その美しさやアイデンティティを表現するために、花とリボンをモチーフにしています。「感謝」や「崇高美」といった花言葉を持つピンクのガーベラ。そして、横倒しにすると「MS」と読めるリボン。花を自分自身と見立て、エレガントなリボン=“MSというアイデンティティ”をまとって力強く生きて行く様を表しています。
そして、静的な美しさを印象付ける青、アクティブな印象のあるピンクという配色もこだわったポイントで、さりげなく入った「MS」の文字は、疾患を示すアイコンにもなりうるデザインです。

考案・制作者:
Creative Direction:大石菜摘さん/Design:中屋辰平氏

参考価格*
トートバッグ(カラー/ナチュラル):1,903円(税込)
エコバッグ:2,178円(税込)
*「SUZURI」の販売価格に準じる

タイトル:多発性硬化症マイバッグ「みんなに頼っていいんだよ」

アイテム:トートバッグ、エコバッグ


デザインにかける想い:
MSになってから多くの方との出会いがありました。このデザインには、「出会うこと」が生きる力となり笑顔になる、という想いを込めています。
同じ病気の仲間や別の難病の方、医療従事者などサポートをしてくださる方との出会い。フィットネスクラブでヨガの講師をする私を気遣ってくださる同僚や会員さん。杖を利用するようになってから、街中で様々な支援をしてくださる方。そして、いつも支えてくれる家族や親友…。このバッグのMとSのマークは同じ病気の仲間、十字のマークは医療従事者など支援をしてくださる方、ハートは優しく支えてくださる周囲の方、そして太陽は自分自身で「元気さ」をイメージしています。
過去には誰にも迷惑をかけられないと思う時期もありましたが、頼ることは弱いことではないと思います。相手も何かしたいけど、どうしたらいいか分からない。なので、自分のことを相手に伝えて頼ることは、目前の問題を乗り越えて前向きに生きて行ける強さにつながります。
このバッグを見て「これは自分で、これはあの人で」と顔を浮かべ、一人じゃなくて繋がっているという気持ちになればいいなと思います。そして、思いやりと助け合いのある、そんな社会になっていったらいいなと思います。

考案・制作者:
Creative Direction:末松恵さん/Design:中屋辰平氏

参考価格*
トートバッグ(カラー/ナチュラル):1,903円(税込)
エコバッグ:2,178円(税込)
*「SUZURI」の販売価格に準じる

【デザイナープロフィール】
佐藤ねじ氏
アートディレクター/プランナー。1982年生まれ。小さくてもいいから新しい発見「0→0.1」を多く見つけていくことを目標に株式会社ブルーパドルを設立。代表作に「不思議な宿」「NARUTO WORLD」「佐久市リモート市役所」「小1起業家」「Kocri」「変なWEBメディア」「貞子3D2」など。著書に『超ノート術』(日経BP社)。主な受賞歴に、文化庁メディア芸術祭、Yahoo Creative Award グランプリ、グッドデザイン賞BEST100、TDC賞など。

 
白澤真生氏 [drawrope]
グラフィックデザイナー / アートディレクター。1983年長野県生まれ。
名古屋芸術大学テキスタイルコース卒業後、デザインオフィスSwitch、オープンエンズ(現 レンズアソシエイツ)を経て、2019年にドロロープ名義で活動を開始。タイポグラフィ、イラスト、グラフィックアートなどを中心に名古屋エリアで活動中。カンヌライオンズ ・ONE SHOW・CLIO Awards・NYADC などの受賞歴もあり。JAGDA会員。
WEB: https://drawrope.com/


中屋辰平氏
グラフィックデザイナー / アートディレクター。1988年東京都足立区生まれ。武蔵野美術大学卒業後、デザイン事務所・ハンサム株式会社を独立後、ハロ株式会社を設立。CI、VI、本、WEBなど媒体問わず平面デザインを主体としたビジュアル制作の企画・デザインに携わる。写真集とゲーム、サッカー観戦、お笑い芸人が好き。
WEB: http://haro.tokyo


多発性硬化症について
MSは深刻な慢性進行性神経疾患であり、認知機能、心理社会的機能及び身体機能の全てに影響を及ぼし、中枢神経系における炎症、ミエリン破壊、オリゴデンドロサイトの細胞死、軸索損傷およびその後の神経細胞の喪失を特徴とする自己免疫疾患です。MSの有病率は人種間および地域間で差があり、日本における推定有病率は欧米諸国の10%程度と報告されています1)。日本でのMS患者数は増加傾向にあり2)、罹患率は10万人当たり10.8~14.4人と報告されています3)。
MSは、手足のしびれ、感覚機能や判断力の低下など患者さんによって症状が多様で診断が難しく、疾患としてもまだまだ理解が進んでいないのが現状です。2017年に弊社が「全国多発性硬化症友の会」と共同で実施した調査4)によると、最初にMSと思われる症状が現れてから、確定診断されるまでに平均3.7年、3つの医療機関を受診しているということが示されました。また、一見しただけでは病気であるとわかりづらいため、周囲の理解が得られず、就労や日常生活で困難が強いられることもあります。

バイオジェンについて
神経科学領域のパイオニアであるバイオジェンは、最先端の医学と科学を通じて、重篤な神経学的疾患、神経変性疾患ならびにその関連疾患領域の革新的な治療法の発見および開発を行い、その成果を世界中の患者に提供しています。1978年にチャールズ・ワイスマン、ハインツ・シェイラー、ケネス・マレー、ノーベル賞受賞者であるウォルター・ギルバートとフィリップ・シャープにより設立されたバイオジェンは、世界で歴史のあるバイオテクノロジー企業であり、多発性硬化症の領域をリードする製品ポートフォリオを持ち、脊髄性筋萎縮症の最初の治療薬を製品化いたしました。また、多発性硬化症および神経免疫疾患、アルツハイマー病および認知症、運動障害、神経筋障害、急性神経疾患、神経認知障害、疼痛、眼疾患といった神経領域の研究においても最先端の活動を展開しています。バイオジェンは生物製剤の高い技術力を活かし、高品質のバイオシミラーの製品化にも注力しています。
バイオジェンに関する情報については、https://www.biogen.com/
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バイオジェン・ジャパンは、米国バイオジェンの日本法人です。世界で有数の歴史のある独立系バイオテクノロジー企業の日本法人として、日本では2000年より事業を展開しています。「神経科学の不可能を、可能に。」をビジョンに掲げ、日本の患者さんにも革新的な医薬品やより良い治療環境を提供すべく活動を展開しています。

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1)堀内泉, 吉良潤一.多発性硬化症.田村晃, 松谷雅生, 清水輝夫編.EBMに基づく脳神経疾患の基本治療指針.メジカルビュー社; 2002:276-79
2)公益財団法人難病医学研究財団:難病情報センター 特定疾患医療受給者証所持者数  http://www.nanbyou.or.jp/entry/1356
3)Kinoshita M, Obata K, Tanaka M. Latitude has more significant impact on prevalence of multiple sclerosis than ultraviolet level or sunshine duration in Japanese population. Neurol Sci. 2015;36(7):1147-51.
4)バイオジェン・ジャパン株式会社 多発性硬化症の患者さんの実態調査 (2017年5月30日発表) https://www.biogen.co.jp/ja_JP/news-insights/japanaffiliatenews/2017-05-30-news.html

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