新宿駅東口エリアにおけるAI+カメラによる新型コロナウイルス対策・防犯対策の実証実験について

NTT東日本

 東日本電信電話株式会社 東京事業部(本社:東京都新宿区、執行役員 東京事業部長:熊谷敏昌、以下「NTT東日本」)は、新宿EAST推進協議会(東京都新宿区、会長:竹之内勉、以下 新宿EAST)の協力のもと、日本有数の繁華街である新宿駅東口エリアにおいて、AIとカメラを利用した新型コロナウイルス対策・防犯対策の実証を行っています。

 日本有数の繁華街であり、日本一の鉄道乗降客数を誇る新宿駅の東口エリアにおいて、NTT東日本が開発中の映像AI解析サービスにてカメラ映像をリアルタイム解析することで、AIによるフィジカルディスタンスの状況把握とマスク装着有無の検知等を行うとともに、暴力行為・不審物の放置等をAIが検知し防犯対策を強化することで、より「安心・安全」な新宿東口エリアを実現していくことを目的に、NTT東日本と新宿EASTにて令和3年3月15日に協定を締結し、協力して実証することとなりました。

1.背景と目的
 近年、AIによる映像認識技術等の向上により、幅広い分野でAIが活用されておりますが、社会情勢に連動した新型コロナウイルス対策に資するAIの研究・開発とともに、防犯用途でのAIの研究・モデルの開発・深層学習等も進んでおります。こうした中で、人間のみに頼る新型コロナウイルス対策・防犯対策等から、AIと人間による共同での対策への需要が高まっており、市場への浸透が進んでおります。

 こうした状況を踏まえNTT東日本は、新宿EASTの協力のもと、新宿駅東口エリアに設置するカメラ映像から得られる情報を、NTT東日本が開発中の映像AI解析サービスとリアルタイム照合することで、フィジカルディスタンスの状況把握とマスク装着有無等の検知を行います。さらに密集等を検知した場合にはスピーカーで注意喚起するとともに、属性・人流分析による来街者の状況を把握することで、各種対策の効果を可視化していきます。

 また、暴力行為・盗撮・不審物の放置・千鳥足・転倒等をAIにて検知することで、防犯対策としての有効性を検証するとともに、その他の防犯対策との連携等を共同で検討してまいります。

2.実証実験内容
 ・新宿駅東口エリアに19台のカメラを設置
 
 ・NTT東日本が開発中の映像AI解析サービスにて、リアルタイムにカメラ映像を分析
   ※カメラ映像は速やかに破棄し保管いたしません。
   ※カメラによる個人の特定は実施いたしません。
   ※カメラ画像利活用ガイドブック(2018年3月)に沿った運用を行います。

 【参考】https://www.meti.go.jp/press/2020/03/20210319007/20210319007.html

 ・密集等検知時におけるスピーカーからの注意喚起による効果検証
 
 ・属性・人流等の分析による来街者等の状況把握、アンケート等による新宿東口エリアの印象等の
  把握・分析、新たな新型コロナウイルス対策等の検討
 
 ・検知の精度、AIと人間との連携の状況、犯罪等抑止状況を踏まえた社会実装に向けた検討・
  改善 等

【検証の概要イメージ】

3.実証期間
 2021年3月15日~2022年3月31日(予定)

4.今後の展開
 NTT東日本と新宿EASTは、さらなる「安心・安全」な新宿東口エリアの実現に加え、「誰でもどこでも楽しめる」新宿東口エリアの実現に向け、XRの活用・e-Sportsを楽しめる環境整備・スマートフォン等によるナビゲーションなど、AIやICTを活用した新宿東口エリアのさらなる賑わいに向け、協力して検討・実証を進めてまいります。

※映像AI解析サービスはNTT東日本が開発中のサービスで、NTT東日本のネットワークサービス
とエッジコンピューティング基盤を組み合わせたプラットフォームに、サードパーティのカメラシス  テムやAIアプリケーションを搭載して提供するものです。本実証では株式会社ティ・エム・エフ・アースの低帯域LTE回線で高画質映像を転送できる映像圧縮技術および動画とAIアプリケーションの管理システム、DACORE株式会社の行動解析AIアプリケーションを活用しています。

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