シュローダーとブルーオーチャード、エマージング市場の気候インパクト戦略を立ち上げ、協働関係を強化
BlueOrchard Emerging Markets Climate Bond戦略(以下、当戦略といいます)は、主にエマージング市場のグリーンボンドに投資し、国連の気候関連の持続可能な開発目標を支援します。
当戦略の投資対象は、再生可能エネルギー、エネルギー効率、グリーンビルディング、クリーンな交通手段など、環境や社会に対して明確な利益をもたらすプロジェクトへの融資やリファイナンスです。社会的なプロジェクトや環境保護活動への資金提供に結びつく、サステナビリティ・ボンドやサステナビリティ・リンク債にも投資を行います。
シュローダーの調査によると、エマージング市場は気候変動の影響を最も受けやすい地域です。また、グリーンボンドの発行額は、2020年の1兆ドルから2023年には2兆ドル*に倍増すると予想されており、エマージング市場での発行額が急速に増加すると考えられています。
*出所: Climate Bonds Initiative, ICMA, World Bank Group
当戦略では、独立機関に検証*されたブルーオーチャードのインパクト投資およびESG投資プロセスが活用されます。ブルーオーチャードは、プラスのインパクトを最大化する一方で、インパクト目標とESGリスク要因をモニター、計測し、投資を行っています。このプロセスは、インパクト投資のスペシャリストで構成される専門チームによって支えられています。
*ブルーオーチャードは、2019年4月「インパクト投資の運用原則」に署名しました。このコミットメントの一環として、ブルーオーチャードのインパクト投資のフレームワークである「B.Impact」は、Tideline社のグループ企業で、投資家や企業向けにインパクト検証サービスを提供するBlueMark社により、1年後に検証を受けています。
ブルーオーチャード インベストメント・ソリューション ヘッド マイケル・ウェラのコメント
「エマージング市場にグリーンファイナンスを提供することは、将来の低炭素社会に向けた鍵となります。グリーンボンドは、環境に対しプラスの変化をもたらしながら、魅力的な債券投資のリターンを得る強力な機会です。
こうした投資機会は、急成長する市場で気候変動の緩和に持続的に貢献できるだけでなく、ポートフォリオに着実な投資成果をもたらすものです。」
シュローダー プロダクト・ソリューション・クオンツ担当グローバルヘッド カロリーナ・ミニオ・パルエロのコメント
「気候変動は世界的に重大な脅威のひとつであり、シュローダーの『気候変動ダッシュボード』によると、世界の気温は依然として3.6℃上昇すると見込まれています。私たちは、投資家として、プラスの影響をもたらす分野に資本を投入することで、世界に変化をもたらすことができます。
新たな戦略によって、上場・プライベートの両市場における専門知識を活用して、エマージング市場やフロンティア市場における投資効果を最大化し、投資家の投資目的に最適な形でお応えできると考えています。」
ブルーオーチャードは、国際金融公社(IFC)が主導し、運用機関がもたらす真のインパクトを評価することを目的とした「インパクト投資の運用原則」発行時の署名機関です。ブルーオーチャードは、インパクト投資を積極的に推進しており、Global Impact Investing Network (GIIN)など、インパクト投資に関する多くのイニシアチブやネットワークに賛同しています。
また、外部機関からも高く評価され、Institutional Asset Manager Awards 2021においてBest Impact Investing Asset Management Firmを獲得しました。
シュローダーは2019年にブルーオーチャードの株式の過半数を取得しました。今年、GIINにも参加したことで、サステナビリティとインパクト投資における主導的地位の確立に向けて新たな一歩を踏み出しました。昨年、シュローダーとブルーオーチャードは、2億人以上の雇用を支えることを目的とした「BlueOrchard Covid-19 Emerging and Frontier Markets MSMEs Support Fund」を立ち上げました。
インパクト投資の先駆者であるブルーオーチャードは、今年で20周年を迎えました。2001年の設立以来、90カ国以上で80億ドル以上の投資実績を積み、世界でも有数のインパクト投資運用会社に成長しました。投資を通じた貢献により、エマージング及びフロンティア市場において、2億1,500万人以上の貧困層、社会的弱者層の人々が、金融関連サービスを利用できるようになりました。
以上
■シュローダー・キャピタル
シュローダー・キャピタルは、シュローダーのプライベート・マーケット運用部門です。シュローダーのグローバルな視点と長く培われてきた経験に支えられた幅広いプライベート・アセット戦略を、地域に根差したアプローチでお客様に提供します。
過去20年にわたってインパクト投資業界において重要な役割を果たしてきた「ブルーオーチャード」ブランドは継続します。ブルーオーチャードは、資産クラスを超えたインパクト投資のイノベーターとしての道を歩み続ける一方で、インパクト投資における目標を達成するためシュローダー・キャピタルと密接に連携します。
シュローダー・キャピタルの詳細は、ウェブサイト(www.schroderscapital.com)をご覧ください。
■ブルーオーチャード
ブルーオーチャードは、シュローダー・グループの一員であり、インパクト投資に特化した世界有数の資産運用会社です。インパクト投資の先駆者として、投資家に魅力的なリターンを提供すると同時に、地域社会や環境に対して持続的にプラスのインパクトを与えることを目指しています。ブルーオーチャードは、2001年に国連主導で設立された、世界初のマイクロファイナンス投資の民間運用会社です。
ブルーオーチャードは、幅広い資産クラスにおけるインパクト投資ソリューションを提供しています。インパクト投資ソリューションをすべての人々にお届けし、社会や環境に利益をもたらすような資本の活用を推進することを目指し、エマージング及びフロンティア市場の何百万人もの起業家と投資家をつないでいます。
高い専門性を持つ運用会社として、また革新的なブレンデッド・ファイナンスのスペシャリストとして、世界に洗練された顧客を持つとともに、世界の主要な開発金融機関から信頼されるパートナーでもあります。これまでに、90カ国以上で80億ドル以上の投資実績を積んできました。2020年12月時点で、投資を通じた貢献により、エマージング及びフロンティア市場において、2億1,500万人以上の貧困層、社会的弱者層の人々が、金融関連サービスを利用できるようになりました。詳細については、ウェブサイト(www.blueorchard.com)をご覧ください。
■シュローダー・グループのESGの取組み
「質の高いコーポレートガバナンス体制を確立し、本業を通じて、環境や社会の変化および課題解決に対応する企業は、長期的に企業価値の向上と持続的成長が期待できる」という考えのもと、シュローダーは20年以上、ESGの要素を取り込んだ運用を実践しています。
ESGの観点を加味した運用を通じて、社会や環境にインパクトを与える真の企業価値向上を促すと同時に、社会や経済全体の利益となり、投資収益の拡大にも繋がることを目指しています。
■シュローダー・グループの概要
シュローダー・グループは、資産運用サービスを通じてよりよい未来への貢献を目指す、英国屈指の独立系資産運用グループです。ロンドン証券取引所に上場しています。1804年の創業以来200年以上にわたり、年金基金から機関投資家、個人投資家まで、世界の投資家に、長期的な視点に立ち幅広い投資ソリューションを提供しています。現在、運用資産総額は約81兆円*に上ります。
日本とのかかわりは古く、1870年(明治3年)、日本初の鉄道敷設のために日本政府が初めて発行した国債の主幹事を、シュローダーが務めたことにさかのぼります。1974年には東京事務所を開設し、日本における事業の本格的な第一歩を踏み出しました。幅広い資産運用サービスを提供する現在も日本株式運用を事業の中核の一つに据え、約150年前と同様、日本の未来への投資を通じて歴史を紡いでいます。
※2020年12月末現在。*5,744億英ポンド、1英ポンド=141.13円換算
※本資料におけるシュローダー・グループとは、シュローダーplcを直接もしくは間接的に親会社とする会社などを言います。
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