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金沢大学(石川県金沢市)は3月26日、令和2年度「共創型企業・人材展開プログラム」の研究発表会(修了式)を開催した。これは、首都圏等の企業の第一線で活躍している優秀な人材を石川県内の企業とマッチングし、企業の課題解決に取り組みながら地域産業の発展をサポートする事業。研究発表会(修了式)では、プログラムの修了者5名が受け入れ企業での課題解決事例などについて発表した。なお、5名は全員ともプログラム終了後も受け入れ企業との関係を継続する予定。
「共創型企業・人材展開プログラム」とは、首都圏等の企業の第一線で活躍している優秀な人材を、石川県内でさらなる発展を目指す企業とマッチングし、企業の課題解決に取り組みながら地域産業の発展をサポートする事業。マッチングされた人材は6カ月にわたり企業の課題解決に従事しつつ、リカレント教育を受けて能力の向上を図る。その一方で金沢大学の客員研究員として、専門教員の指導を受けながら、地域企業・地域産業の課題解決とその共創的な発展に関する研究に携わる。
令和元年度は、中小企業庁の採択事業として同様の事業(「共創型観光産業展開プログラム」)を行ったが、2年目となる今年度は、アイコック(協同組合全国企業振興センター)、北國銀行と金沢大学の三者でコンソーシアムを組成。石川県、金沢市、石川県産業創出支援機構、金沢商工会議所等の支援を得ることで、地域の産学官金の連携による「地域立脚の自主事業」として企画・実施した。
コロナ禍という逆風の中であったが、受け入れ候補企業として12社が参画し、研究員候補者には75名の応募があった。その中で8社8名のマッチングが成立し、この8名に対して金沢大学が実践型リカレント教育の場と客員研究員としての立場を提供。令和2年10月から半年間、企業の課題解決に取り組んだ。
そして令和3年3月26日に研究発表会(修了式)を開催。当日は、山崎光悦学長のあいさつにはじまり、人間社会研究域経済学経営学系の佐無田光教授からの事業報告の後、事業終了まで完走を果たした5名の客員研究員が、受け入れ企業での課題解決事例や、プログラムの名称にもなっている地域産業間の共創につなげるためのグループ討議の結果について発表を行った。
各客員研究員の発表後には、受け入れ企業からの講評および和田隆志理事(研究・社会共創担当/「隆」は正しくは旧字体)からの修了証書授与と講評があり、客員研究員らは受け入れ企業での課題解決の実践と研究との両立の日々に思いをはせていた。
なお、客員研究員5名全員がプログラム修了後も受け入れ企業と関係を継続する予定で、首都圏等からの中核人材の確保・定着という点においても大きな成果を得ることができたといえる。
●共創型企業・人材展開プログラム
http://ikoc.net/kyoso_kanazawa/
(参考:金沢大学公式サイト内関連ページ)
・令和2年度「共創型企業・人材展開プログラム」研究発表会(修了式)を開催
https://www.kanazawa-u.ac.jp/news/91043
(関連記事)
・金沢大学が「共創型観光産業展開プログラム」の研究発表会を開催 -- 首都圏の中核人材の地域観光産業への定着を目指す
https://www.u-presscenter.jp/article/post-43454.html
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