緊急事態宣言下で人々の働き方はどう変化していたのか 全国就業実態パネル調査2020 臨時追跡調査
==============================
■「職場からテレワークを推奨された」のは、就業者の15.7%、緊急事態宣言の期間が長かった7都府県で21.7%
【新型コロナウイルス感染症の影響をうけて、仕事に関して変化したこと】
昨年の12月時点の就業者のうち、新型コロナウイルス感染症の影響をうけて「解雇された」人は1.2%、「自己都合で離職した」人は1.5%、「廃業した」人は0.2%であった。
新型コロナウイルス感染症の影響をうけて職場から「テレワークを推奨された」人は15.7%、 「時差出勤を推奨された」人は10.8%、「自宅待機を要請された」人は8.2%、「勤務日数・時間の縮小の要請をされた」人は11.6%であった。
エリア別にみると、緊急事態宣言の期間が長かった7都府県では、職場から「テレワーク」「時差出勤」を推奨されたのは、それぞれ21.7%、15.6%であり、その他の道府県では10.5%、6.6%であった。
■雇用者の17.2%が休業要請されて休業し、そのうち休業手当を受け取ったのは62.4%
【休業手当】
雇用者のうち、新型コロナウイルス感染症の影響により「要請されて休業した」人は17.2%、「要請されたが休業しなかった」人は1.3%、「要請されていない」人は78.9%であった。
「要請されて休業した」者のうち、休業手当を「受け取った」のは、62.4%であった。
■昨年12月と比較した5月の収入について、増減10%以内は74.5%、11%以上減は(合計)20.0%
【収入の増減】
昨年12月の収入と比較した5月の収入について、「増減10%以内」は74.5% 、「11~20%減った」は6.2%、「21~40%減った」は5.9%、「41%以上減った」は7.9%、「11%以上増えた」は2.1%、「給与は支払われなかった」は1.0%であった。
■昨年12月と比較し、緊急事態宣言下の労働時間は減少、テレワーク時間は増加
【労働時間の変化】【テレワーク時間の変化】
緊急事態宣言下における就業者の労働時間の平均は、昨年12月の39.1時間から35.0時間に減少。
緊急事態宣言下におけるテレワーク時間は、「0時間」の割合が、昨年12月の91.8%から73.5%へと減少。
==========================================
【調査概要】
*全国就業実態パネル調査 臨時追跡調査
■目的:緊急事態宣言下での働き方の変化を定点観測すること
■調査対象:「全国就業実態パネル調査2020」の回答者のうち20~60歳、かつ、2019年12月時点の就業者から約1万人を無作為抽出
■有効回収数:10,317名
■調査期間:2020年6月29日~7月1日
※性×年齢×就業状態×教育の構成が母集団を反映するようにウエイトバック集計(Xa20TC)を行っている(ウエイトバック集計後の人数は10,307名)
▼株式会社リクルートについて
https://www.recruit.co.jp/
▼リクルートワークス研究所について
http://www.works-i.com/
――――――――――――――――――――
【本件に関するお問い合わせ先】
https://www.recruit.co.jp/support/form/
――――――――――――――――――――