第22回亀倉雄策賞受賞記念展「菊地敦己 2020」
*開催延期のお知らせ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため、第22回亀倉雄策賞受賞記念展「菊地敦己2020」の展示およびトークショーは、開催を延期することといたしました。日程が決定次第、webサイトにてご案内いたします。
http://rcc.recruit.co.jp/
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第22回亀倉雄策賞受賞記念展「菊地敦己 2020」について
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1997年に急逝したグラフィックデザイナー亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザインの発展に寄与することを目的として、1999年、亀倉雄策賞が設立されました。この賞の運営と選考は公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が行い、毎年、年鑑『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、最も優れた作品とその制作者に対して贈られます。
第22回亀倉雄策賞は、菊地敦己氏のブックデザイン『野蛮と洗練 加守田章二の陶芸』に決定しました。菊地氏は、大学在学中よりグラフィックデザインの仕事を始め、2000年ブルーマーク、2011年個人事務所を設立。青森県立美術館のVI・サイン計画、ミナ ペルホネン、サリー・スコットなどファッションブランドのアートディレクションをはじめ、書籍、雑誌、パッケージなど、数々の優れたデザインを手がけてきました。一方、活動初期の頃からオルタナティブスペースやブックレーベルの運営、飲食店のプロデュースなど、2000年以降の時流を牽引するような、多角的な活動を継続的に行っています。批評性を含んだ表現の中に実用性を両立させた菊地氏のデザインは、物事の本質をつかみ、的確な結果を導き出すと高く評価されています。
今回の受賞作品は、菊池寛実記念 智美術館で開催された陶芸家の作品展『野蛮と洗練 加守田章二の陶芸』の図録のブックデザインです。20世紀後半に活躍し、50歳を目前に夭折した現代陶芸作家の、短くも濃い作陶人生の変遷がおさめられた図録に、選考委員から「編集、撮影、印刷、造本のすべてにデザイナーの力が発揮された、一分の隙もない仕上がり。作品から読み取ったものを、本としてどう存在させるかが考えられている」「作品集というものは大仰になりがちだが、加守田章二という人物がそのまま伝わってくる」といった称賛の声が上がりました。
この受賞を記念して個展を開催いたします。
*オープニングパーティーについて
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、ご参加いただく皆さまの健康と安全を考慮し開催を中止します。大変申し訳ございませんが、ご理解いただきますようお願いいたします。
*新型コロナウイルス感染症に対する感染予防対策について
ご来場いただく皆さまには、感染拡大防止のため、入り口にあるアルコールでの手の消毒をお願いしています。またご来場いただく方々が多い場合は一時的に入場制限を行います。ご協力よろしくお願いいたします。
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開催概要
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*開催を延期いたします。日程が決定次第、webサイトにてご案内いたします。
■企画展名
第22回亀倉雄策賞受賞記念展
「菊地敦己 2020」
■会期
2020年4月8日(水)~5月20日(水) 11:00~19:00
日曜・祝日休館 4月29日(水)~5月6日(水)は休館 入場無料
■会場
クリエイションギャラリーG8
〒104-8001 東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1階
TEL 03-6835-2260 http://rcc.recruit.co.jp/
■主催
クリエイションギャラリーG8
■共催
公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会 亀倉雄策賞事務局
■トークショー
第303回クリエイティブサロン
日時:2020年5月8日(金) 19:10~20:40
出演:菊地敦己
第304回クリエイティブサロン
日時:2020年5月14日(木) 19:10~20:40
出演:青木 淳(建築家)、菊地敦己
入場無料・要予約
ご予約はギャラリーWEBサイトまで
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/202004/202004.html
■これまでの亀倉雄策賞受賞者
第1回 田中一光/第2回 永井一正/第3回 原 研哉/第4回 佐藤可士和/第5回 仲條正義/第6回 服部一成/第7回 勝井三雄/第8回 受賞者なし/第9回 松永 真/第10回 佐藤 卓/第11回 植原亮輔/第12回 浅葉克己/第13回 受賞者なし/第14回 澁谷克彦/第15回 平野敬子/第16回 葛西 薫/第17回 佐野研二郎/第18回 三木 健/第19回 渡邉良重/第20回 中村至男/第21回 色部義昭 ※全て敬称略
授賞式:2020年6月27日(土)熊本にて実施予定〈2020年度JAGDA通常総会会場〉
作品発表:年鑑『Graphic Design in Japan 2020』(2020年6月発行予定/六耀社刊/予価16,500円)
■亀倉雄策賞について
1997年に急逝した亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザインの発展に寄与することを目的として、1999年に遺族の寄付により設立された亀倉雄策賞。亀倉が設立から長く会長を務めた公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)に運営を一任し、毎年、年鑑『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、最も優れた作品とその制作者を表彰する。「いつになっても東京オリンピックの亀倉と呼ばれること」を嫌い、亡くなる直前まで「今」の仕事で若い世代と競い、グラフィックデザイン誌『クリエイション』の編集を通じて、グラフィックデザインの芸術性、本質を追求した亀倉の遺志を尊重し、普遍性と革新性を持ったグラフィックデザインを顕彰していく。賞金は50万円。賞状は佐藤卓によるデザイン。
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亀倉雄策賞選考経緯
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■第1次選考(2019年11月27日、12月10日)
・年鑑『Graphic Design in Japan 2020』掲載作品選考会において、全国のJAGDA会員から出品された全1,915作品を対象に、年鑑選考委員が候補作品を選出。
・年鑑選考会における各カテゴリーの得票上位であるJAGDA賞候補作品のうち、過去の受賞者13名(浅葉克己、色部義昭、植原亮輔、葛西 薫、佐藤 卓、澁谷克彦、永井一正、仲條正義、中村至男、服部一成、原 研哉、松永 真、渡邉良重)による35作品を除いた69作品を対象に、選考委員28名がひとり5票の用紙記入方式で、亀倉雄策賞にふさわしいと思われる作品に投票(全票投票/出品会員名は非表示/自身の出品作品には投票不可)。その結果、2票以上を得た15名および1組の22作品を選出した。
■最終選考(2019年12月20日)
・ひとり(1組)あたり1作品を候補とするというルールに従い、複数作品が候補に挙がった出品者については、選考委員の多数決で各1作品を選び、以下の16作品を最終ノミネートとした。
・選考委員11名がひとり3票を持って投票と討議を行った結果、上位2作品(菊地、三澤の作品)が最終候補となった。決選投票で7票を獲得した、菊地の作品が選ばれた。
・受賞となった『野蛮と洗練 加守田章二の陶芸』は、20世紀後半に活躍し、50歳を目前に夭折した陶芸家の作品展の図録である。「編集、撮影、印刷、造本のすべてにデザイナーの力が発揮された、一分の隙もない仕上がり。作品から読み取ったものを、本としてどう存在させるかが考えられている」「作品集というものは大仰になりがちだが、加守田章二という人物がそのまま伝わってくる」と評された。
・一方、三澤の小さな紙の造形による作品にも、「散華本来の軽やかに花が舞うイメージを新しいデザインで実現させた」、「空間全体を作り、グラフィックデザインを拡張させた」と評価の声が寄せられた。
■最終選考委員会メンバー(※五十音順、敬称略)
・亀倉雄策賞運営委員=永井一正(選考委員長)、浅葉克己、葛西 薫、佐藤 卓、仲條正義、服部一成、原 研哉、松永 真
・ゲスト選考委員=小池一子、前村文博、山本容子
■候補作品(※氏名 五十音順、敬称略)
・複合「PAPER BUTTER」(井上庸子 org:ユトレヒト)
・環境・空間「mt ex」(居山浩二 cl:カモ井加工紙)
・ジェネラルグラフィック「伊ト角船舶内装」(柏木美月 cl:伊ト角船舶内装)
・ブックデザイン『野蛮と洗練 加守田章二の陶芸』(菊地敦己 cl:菊池寛実記念 智美術館)
・ジェネラルグラフィック「Glitch In Craft」(児嶋啓多 cl:児嶋啓多)
・雑誌広告「無印良品キャンプ場」(新村則人/庭野広祐 cl:良品計画)
・複合「一花一日:高田唯北京展」(高田 唯 org:ノイエ デザイン エキジビション プロジェクト )
・複合「せんきん」(田中せり cl:せんきん)
・インタラクティブデザイン「三井本館 1929-2019 Mitsui Main Building 写真・ホンマタカシ」(田中良治 cl:三井不動産)
・CI「西川」(永井一史 cl:西川)
・ブックデザイン『NUDIST WORLD 2019』(永井裕明 cl:キネェントス)
・環境・空間「視覚の共振・勝井三雄」(中野豪雄 cl:宇都宮美術館)
・複合「ISSEY MIYAKE SEMBA」(野間真吾 cl:イッセイ ミヤケ)
・ポスター「女子美術大学院等 学生募集」(林 規章 cl:女子美術大学)
・ポスター「興福寺中金堂落慶法要散華 まわり花」(三澤 遥 cl:岡村印刷工業)
・複合「日東堂」(水野 学 cl:ニトムズ)
[記:亀倉雄策賞事務局]
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プロフィール
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菊地敦己 Atsuki Kikuchi
1974年東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科中退。2000年ブルーマーク設立、2011年より個人事務所。主な仕事に、青森県立美術館(2006)のVI・サイン計画、ミナ ペルホネン(1995-2004)、サリー・スコット(2002-20)のアートディレクション、『旬がまるごと』(2007-12)や『装苑』(2013)、『日経回廊』(2015-16)などのエディトリアルデザイン、亀の子スポンジ(2015)のパッケージデザインほか。作品集に『PLAY』(誠文堂新光社)がある。主な受賞に講談社出版文化賞、日本パッケージデザイン大賞、原弘賞、ADC賞、JAGDA賞など。
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【本件に関するお問い合わせ先】
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