全て手作りの一点もの。時を超えて日本の歴史を語る「古代裂」を纏った日本人形が並ぶ「至巧会」の作品展を、横浜高島屋 7階 特選和食器にて初開催。

株式会社高島屋


至巧会 作品展
■会期:1月28日(火)まで ※最終日は午後5時閉場
■場所:横浜高島屋 7階 特選和食器
 




横浜高島屋では、人形作家団体「至巧会」による、古代裂をまとった日本人形の作品展を初めて開催します。
古い時代の染色品の端布「古代裂」は、古くからの日本を良き日も悪き日もじっと見つめ、またその歴史や風土を感じ取ってきた「日本の物語」そのもの。長い年月を経てもなお色鮮やかで独特の風合いが魅力ですが、今では数も少なく入手困難になっています。日本の伝統技術を用い作られ現代に生まれたお人形は、古代裂をまとう事によって「日本人の心」を吹き込まれます。
人形は日本の古きよきもの、おとぎ話、節句、舞楽、能楽、童話などをモチーフにする事が多く、全て手作り。木彫の人形は手彫りのため、作り手の出したい表情が出しやすく、型にはまり過ぎず遊びごころも程よくちりばめてあるのも1つの特徴です。至巧会は決まった教材を持たずに、作り手のインスピレーションを自由に具現化してゆくスタイルのため、全く同じ作品は二度と作ることができず、世界にひとつの人形となります。
 
 
04<はいはい> 星澄子氏

裸に真っ赤な腹かけ一枚というなんとも可愛らしい姿に心を奪われる木彫人形です。頭髪は毛書き。
■主な素材:桐、木彫胡粉仕上げ
■古代裂:絞り染裂
■本体の寸法:4.5cm x 10cm x 7cm
 


06<巻雛> 関根節子氏

三月の雛の節句にとてもお手軽に出し入れでき、場所を選ばず飾っていただける雛人形です。小柄ですがしっかりと古代裂の美しさが際立つ作品となっております。
■主な素材:桐、頭は木彫胡粉仕上げ
■古代裂:帯地裂
■本体の寸法:19cm x 13cm x 18cm
 

 
10<福> 星澄子氏

「うふふ」と笑っているのでしょうか。美しい曲線のフォルムは柔らかさ・女性らしさを表現し、題名の通り幸福感に満ちた作品ですのでお祝いごとのプレゼントにも喜んでもらえそうです。全て一木で置上紙貼り彩色。紙結びはプラチナ仕上げです。
■主な素材:桐(体は紙貼り置上彩色、頭は胡粉仕上げ)
■本体の寸法:8cm x 9cm x 11cm
 

 
11<桜> 星澄子氏

ひな祭りの時期には開いて飾り、時期が過ぎれば蓋をすればそのまま桜模様を飾っておける工夫が効いた作品です。球体の地肌の彩色は金泥・雲母、桜は胡粉置上彩色。雛の頭は桐木彫胡粉仕上げ。
■主な素材:桐(人形)・椛の木(球体)
■古代裂:江戸時代裂
■本体の寸法:18cm x 18cm x 18cm
 

 
22<心はずむ> 関根節子氏

着物は江戸時代麻の古代裂。女性の着物の色としては地味で珍しいのですが、古代裂の麻の爽やかな味わいに心を打たれます。軽やかな色調が心までも軽くしてくれます。
■主な素材:桐 木彫胡粉仕上げ
■古代裂:麻、塩瀬
■本体の寸法:21cm x 21cm x 23cm
 


27<天平の華> 関根節子氏

上村松篁先生の画「万葉の春」より三人の女性のうち中央に立つ女性の立姿がモチーフとなった人形です。スカートの裾はぬいのある法衣を使用して趣向を変えてあります。髪飾りは江戸時代のかんざしからサンゴのついた花を切り離し使用。
■主な素材:桐 木彫胡粉仕上げ
■古代裂:インド時代裂、法衣
■本体の寸法:25cm x 20cm x 32cm
 


30<喜び> 星澄子氏

恵比寿様と大黒様が大きな鯛を釣って喜ぶ、にこやかなシーン。とても縁起のいい作品なので、ご自宅だけでなく、商売繁盛を願うお仕事先でもどうぞ。
■主な素材:桐 木彫(頭手足:胡粉仕上げ、鯛:木彫紙貼り彩色)
■古代裂:江戸時代裂
■本体の寸法:22cm x 12cm x 20cm
 


35<桜花> 関根節子氏

胡粉で桜の花を置上げ彩色。伊豆のあるお寺の桜の老木が根元は半分ほこらのようになってしまいながらもしっかりと根を張り美しい桜の花を咲かせていました。1本の大木の根元より桜の枝先まで描いた絵と美しく満開の花のみを描いたのがこの一枚です。※この作品は紙化粧箱となります。
■主な素材:欅板 胡粉置上げ彩色
■本体の寸法:78cm x 27cm x 2.5cm
 

 
37<桧扇 菜の花雛> 星澄子氏

お部屋に華やかさを演出する桧扇作品です。菜の花はアートフラワー。雛の菜の葉は桐木彫紙貼り彩色。扇には金箔ちらし。桜・柳は日本画絵の具。飾りひもは五色で115cmあり、その飾り方によって様々な表情が楽しめそうです。
■主な素材:桧扇
■本体の寸法:60cm x 30cm x 2cm
 
 

至巧会の歴史

星ていこ氏によって1956年(昭和31年)に設立。
40名近いメンバーで構成されていたこともあり、日本人形だけでなく彫刻や日本画の稽古に日々励んできました。95歳を迎えた機に引退。そして2017年(平成29年)、星澄子氏と関根節子氏を中心に再結成。
 
星ていこ氏プロフィール
1919年(大正8年)11月東京生まれ。古代裂に惹かれ、1950年(昭和25年)頃から本格的に人形づくりに取り組んできました。日本画家伊東深水氏と出会い、氏の命名によって至巧会を設立。
 
現在のメンバーとプロフィール
星澄子氏:昭和46年に入会。
関根節子氏:昭和47年に入会。星ていこ氏最後の弟子。
 
古代裂とは
一般的には、古い時代の染織品のことで、明治以前のものを指す。至巧会では江戸時代末期までに作られたもののみを古代裂としています。素材は絹でできた、能衣装、小袖、打掛、帯、法衣、又、夏物として、麻に染織、刺繍をしたもの、藍で染めたもの等、品位の高い織物を指します。


※全て一点ものとなっております。品切れの節はご容赦くださいませ。


お問い合わせ先:横浜高島屋045-311-5111(代表)




 
 

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