金沢大学(石川県金沢市)はこのたび、理工研究域先端宇宙理工学研究センター(ARC-SAT :Advanced Research Center for Space Science and Technology)を設置。8月28日に看板除幕式を執り行った。今後は、人工衛星および搭載機器の開発や新たな観測技術の創出などに取り組む。
金沢大学は今年7月、理工研究域先端宇宙理工学研究センター(ARC-SAT)を設置した。同センターは、人材や予算などの研究資源を集中的に投下することにより、研究力の強い分野をさらに強くすることを目的とした「研究域附属研究センター」の一つとなる。「先端機器開発部門」「天文学・宇宙物理学部門」「太陽地球系科学部門」の3部門から構成される。
これまでに展開してきた宇宙理工学研究の経験を基に、「人工衛星や宇宙探査機を用いた科学」に焦点を絞り、先端的な観測技術の開発とそれを用いた科学観測により、太陽地球系から遠方宇宙までを包括的に理解するための研究拠点を形成するとともに、宇宙理工学分野の人材育成に資することを目的としている。
同センターの設置に伴い、8月28日には同大角間キャンパス自然科学2号館玄関で看板除幕式を挙行。山崎光悦学長、向智里理事、福森義宏理事をはじめ、青木健一理工研究域長、八木谷聡センター長、同センターの教員らが出席した。
除幕式では、山崎学長、向理事、福森理事、青木研究域長、八木谷センター長による除幕の後、山崎学長が「本学における宇宙理工学研究および教育を支える重要な基盤となると同時に、超小型衛星の開発とそれによる迅速な科学成果の創出を実現できる、国内外でも例のない宇宙理工学の研究拠点となってほしい」と激励を込めてあいさつ。センター長をはじめ、出席した教員らは決意を新たにした。
同センターでは「金沢大学衛星プロジェクト」を推進しており、今後、同大独自の超小型衛星の開発などに取り組んでいく。
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