テクトロニクス、シリアル・データ・リンク解析のためのツールセットを発表

テクトロニクス

高い自由度と操作性を備えた統合フレームワークにより、高速シリアル・バスやDDRメモリ・バスの詳細解析を可能に

報道発表資料 2013年2月5日 テクトロニクス(代表取締役 米山 不器)は、本日、MSO/DSA/DPO70000シリーズを含むパフォーマンス・オシロスコープ用の新製品シリアル・データ・リンク解析(SDLA)ビジュアライザ・ソフトウェア・パッケージ( SDLA Visualizer) を発表します。次世代の高速シリアル規格に携わる設計エンジニアはSDLAビジュアライザにより、シリアル・データ・システムやモジュール、あるいはチップセットにおけるリンクの特定、測定経路から任意のコンポーネントのディエンベッド、仮想リンク・コンポーネントのシミュレート、イコライゼーションの適用、複数ポイントの測定が可能になります。 コンピュータや通信、メモリなどの高速バスの物理レイヤの特性評価、デバッグ、コンプライアンスを行う設計エンジニアは、SDLAビジュアライザを使用することで、モデル化された特性と実際の信号のインテグリティ性能の差異を確実に把握することができます。これにより設計サイクルの時間を大幅に短縮し、重要な設計プロジェクトの意思決定の迅速化も図れます。 テクトロニクス、パフォーマンス・オシロスコープ、ジェネラル・マネージャのブライアン・ライク(Brian Reich)は、次のように述べています。「シリアル・データやメモリの規格はますます高速、複雑になっており、設計エンジニアは信号を正確に評価するための強力で、使いやすい新しいツールを求めています。SDLAビジュアライザを使用することで、シリアル規格への適合性を検証するための強力なモデリング機能が使えるだけでなく、特性評価、コンプライアンス、デバッグ、それぞれの環境間をシームレスに移動することができます」 USB 3.0以降の最新のシリアル技術では、ネットワーク、計測器、半導体固有IPモデルのすべてのコンポーネントが検討できる、優れたリンク解析ソフトウェアが求められています。同様に、システムに高速リンクを構築する組込み設計のエンジニアは、望ましいテスト・ポイントへのプロービングが困難になっており、真の信号を観測するためには反射、その他の影響を除去する必要があります。 SDLAビジュアライザは完全な4ポート・モデリングを提供し、このようなニーズに対応します。トランスミッタの出力インピーダンス、オシロスコープとレシーバの入力インピーダンス、チャンネルとフィクスチャのインピーダンスを考慮することにより、信号を可能な限り忠実に再現しています。これは、リンクの各要素の反射、インサーション・ロス、クロス・カップリングの各項目を考慮することで実現しています。また、必要に応じて個々のリンク要素のSパラメータの検証、デバッグが可能です。リンクの任意のテスト・ポイントにおける要素ごとに観測できるため、時間が短縮できます。 リンク・モデルの検証も問題です。SDLAでは、周波数応答、位相応答、全16Sパラメータのプロットを含む完全なプロット・セットによりこの作業を容易にします。SDLAは優れた操作性に加え、複数のテスト・ポイントを定義できるという柔軟性を持ちながらも、1つの共通のユーザ・インタフェースですべてのリンク要素の設定が可能です。テスト・ポイントごとに異なるリンク・モデルを作成する必要はありません。SDLAとDPOJETジッタ/アイ・ダイアグラム解析ソフトウェアを組み合せて使用することで、モデルが正しく設定されているという確信をもって、複数のテスト・ポイントのアイとジッタ結果の同時検証が可能になります。 <IBIS AMI Modelの統合> 半導体固有のIPモデルとの連携を容易にするため、SDLAビジュアライザはリファレンス・レシーバのイコライゼーション技術のサポートを超え、サポートするだけでなく、ベンダ固有のレシーバ・イコライゼーションやクロック・リカバリ・アルゴリズムを組込むことができ、リンク・モデルの設定、定義に役立ちます。これは、シリアル物理レイヤ・リンクのIBIS-AMI(IBIS Algorithmic Modeling Interface)モデリング規格をベースにしています。 システムレベルのハイスピード設計のためのEDAシミュレーション・ソフトウェアのリーディング・カンパニーであるSiSoft社CEOのBarry Katz氏は、次のように述べています。「システム設計エンジニアはIBIS-AMIモデルを使用してハイスピード・リンクの設計とPCB実装前の検証を行っていますが、モデルの確度が大きな問題となっています。お客様は、モデルと測定の相関をとり、実験室のハードウェアでリアルタイムのWhat-If分析が行える直接的な方法を求めています。新製品のSDLAフレームワークにより、テクトロニクスはシグナル・インテグリティにおける研究室での機能の基礎を確立しました。このレベルの統合は、これからの一般的な手法になるでしょう」 <販売について> 当社DSA/DPO/MSO70000シリーズと組み合わせたSDLA Visualizerにつきましては、テクトロニクスの直接販売、および特約店販売に加え、特に計測/シミュレータ分野で豊富な技術スキルと販売実績を持つATEサービス株式会社でも販売、サポートを行います。 <テクトロニクスについて> テクトロニクスは、計測およびモニタリング機器メーカとして、世界の通信、コンピュータ、半導体、デジタル家電、放送、自動車業界向けに計測ソリューションを提供しています。65年以上にわたる信頼と実績に基づき、お客様が、世界規模の次世代通信技術や先端技術の開発、設計、構築、ならびに管理をより良く行えるよう支援しています。米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、現在世界22カ国で事業を展開しています。詳しくはウェブ・サイト(www.tektronix.com/ja)をご覧ください。 <ATEサービス株式会社について> ATEサービス株式会社は半導体の試験・検査機器、及び電子機器業界における長年の経験と知識・技術力をバックグラウンドに、ユーザに向けて最適な機器及びソフトウェア等とユニークなサポートの提供をしています。詳しくはウェブ・サイト(www.ate.co.jp)をご覧ください。 <テクトロニクスの最新情報はこちらから> Twitter (@tektronix_jp) Facebook (http://www.facebook.com/tektronix.jp) YouTube(http://www.youtube.com/user/TektronixJapan) <お客さまからのお問合せ先> テクトロニクス お客様コールセンター TEL 0120-441-046 FAX 0120-046-011 URL http://www.tektronix.com/ja Tektronix、テクトロニクスはTektronix, Inc.の登録商標です。本文に記載されているその他すべての商標名および製品名は、各社のサービスマーク、商標、登録商標です。

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