■ 関西大学が 世界最高水準の東アジア文化研究拠点による研究資産をオープン化 ■ KU-ORCASが「関西大学デジタルアーカイブ」を構築~ 国際的なデジタルアーカイブの枠組み「IIIF」に対応したシステム ~

関西大学

このたび、KU-ORCAS(関西大学アジア・オープン・リサーチセンター)が、デジタル画像の相互運用における国際的な枠組み「IIIF(トリプルアイエフ)」に対応したシステム「関西大学デジタルアーカイブ」をβ版として公開しました。 【本件のポイント】 ・国際的な枠組み「IIIF」に対応した画像配信により、ユーザーは閲覧・比較研究が容易になる ・泊園文庫や大坂画壇コレクションから、東アジアでの大阪の学統とネットワークを明らかにする ・KU-ORCAS はデジタルアーカイブ化を通じて、東アジア文化研究のさらなる発展を目指す ・文部科学省私立大学研究ブランディング事業に選定されたプロジェクトの一環 「関西大学デジタルアーカイブ」では、本学の知的ルーツの一つとも言える泊園書院の貴重な資料群である「泊園文庫」「泊園印章」や絵画のコレクション「大坂(阪)画壇」を、国際的なデジタルアーカイブの枠組み「IIIF」に対応して公開します。また、総合図書館が所蔵する和書、漢籍等の幅広い資料も同アーカイブ内で提供。世界中から鮮明な画像を容易に閲覧できるだけでなく、他機関が提供する画像と並べて比較したり、コメントやタグをつけて共有したりすることができるようになります。 本学では、江戸後期から昭和前期まで栄えた漢学塾「泊園書院」をその源とする東西学術研究所(1951年設置)を中心に、「文化交渉学」という新しい学問体系の提唱およびそのめざましい研究業績により、東アジア文化研究を牽引してきました。これらの長き間に培われた学術リソースと国際的学術ネットワークを基盤に、新たな人文知の未来を切り拓くべく、2017年にKU-ORCASを設立。東アジア文化研究に関するデジタルアーカイブの構築ならびに社会に開かれたオープン・プラットフォームの形成を推進しています。 KU-ORCASでは今後も「関西大学デジタルアーカイブ」のコンテンツの充実を図るだけでなく、デジタルアーカイブの活用手法に関わる研究ノウハウをオープン化するなど、世界最高水準の東アジア文化研究拠点としてさらなる発展を目指します。 ■IIIF(International Image Interoperability Framework:トリプルアイエフ) Web上で公開される画像データを広く共有するための国際的な枠組み。同じビューワー内で他機関のIIIF対応画像を同時に閲覧できるなど、これまで難しかった異なるデジタルアーカイブ間の画像共有が可能となる。また、アノテーション(メモ)機能を追加かつ共有できる。IIIF画像の公開により、ユーザーは資料の比較研究が容易となるほか、多様な立場の人の様々な解釈を分かち合えるようになり、これまで「見るだけ」だった選択肢が画期的に広がることとなる。 ■関西大学デジタルアーカイブ https://www.iiif.ku-orcas.kansai-u.ac.jp/ ■「関西大学デジタルアーカイブ」の詳細  「関西大学デジタルアーカイブ」とは、東アジア文化研究において豊富な実績を誇る関西大学のKU-ORCAS(関西大学アジア・オープン・リサーチセンター)が、知とノウハウを結集したデジタルアーカイブです。デジタル画像の相互運用における国際的な枠組み「IIIF」に対応しているため、同じビューワー内で他機関のIIIF対応画像と並べて閲覧できるほか、アノテーションなどを追加・共有することができます。 関西大学デジタルアーカイブ:https://www.iiif.ku-orcas.kansai-u.ac.jp/ <泊園文庫・泊園印章デジタルアーカイブ> 泊園書院(江戸後期から昭和前期まで栄えた漢学塾で全国各地から門人が集まる)の蔵書は本学図書館に「泊園文庫」として一括寄贈されました。泊園文庫は2万数千冊にのぼる書籍を中心に、藤澤東畡・南岳・黄鵠・黄坡および石濱純太郎の自筆稿本約620点、さらに印章や多数の書画を含んでいます。まさに漢籍の宝庫であり、近世大阪文化の一大コレクションと言えます。 今回の公開では、本学が誇る貴重なコレクションの解説と鮮明な画像を提供。今後は門人録や成績表、月謝領収簿などの資料を入力するほか、氏名の明らかな門人の伝記資料を鋭意収集し、同書院のネットワークと活動の発信を目指します。 <大坂(阪)画壇デジタルアーカイブ> 文人画家の木村蒹葭堂、戯画作者の耳鳥齋(にちょうさい)、写生派の西山芳園など、江戸時代から昭和初期にかけて商都大坂で活躍した絵師の絵画コレクションで、当時の大坂の美術界の状況を俯瞰することができます。今回の公開では絵画の全体図はもちろんのこと、細部の落款(作者のサインや印章)を拡大することも可能。作品間の影響関係など美術史研究の研究への寄与が期待されています。 ■オープン・プラットフォームが開く関大の東アジア文化研究 本学では、江戸後期から昭和前期まで栄えた漢学塾である泊園書院をその源とする東西学術研究所(1951年設置)を中心に、文化交渉学という新しい学問体系の提唱等を通じて、同分野における研究を牽引してきました。これらの長き間に培われた東アジア研究の学術リソースとネットワークを基盤に、新たな人文知の未来を切り拓くべく、2017年にKU-ORCASを設立。デジタルアーカイブを構築し、社会に開かれたオープン・プラットフォームの形成を推進する「オープン・プラットフォームが開く関大の東アジア文化研究」は平成29年度文部科学省私立大学研究ブランディング事業に採択されています。 ▼本件の詳細▼ 関西大学プレスリリース http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/pressrelease/2018/No107.pdf ▼メディア関連の方▼ ※取材をご希望の方は、お手数ですが、下記お問合せまでご連絡をお願いいたします。 ▼本件に関する問い合わせ先 総合企画室 広報課 浦田、寺﨑 住所:大阪府吹田市山手町3-3-35 TEL:06-6368-1507 FAX:06-6368-1266 メール:kouhou@ml.kandai.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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