【お知らせ】味の素株式会社、「現代人の栄養課題、糖尿病の現状と最新の予防アプローチ」をテーマに講演会を開催 ~『アミノインデックス(R) 生活習慣病リスクスクリーニング』サービス開始にあたり~
当社は、社会の関心の高いテーマを取り上げ、当社グループの取り組みや事業活動を紹介する「味の素KKメディア懇談会」を開催しています。今回は、1回の採血で“4年以内の糖尿病発症リスク”の評価を行う『アミノインデックス®生活習慣病リスクスクリーニング(AILS(エーアイエルエス)®)』のサービスを11月から開始したことから、生活習慣病をテーマに開催しました。
当日は、株式会社リンクアンドコミュニケーション 管理栄養士の佐々木由樹先生より現代人の栄養課題について、三井記念病院 糖尿病代謝内科部長 五十川陽洋先生より糖尿病の現状について最新情報をご紹介いただきました。
さらに「アミノインデックス® 生活習慣病リスクスクリーニング」について、足利工業大学 看護学部・学部長 山門實先生よりその特長と医師の立場からこの検査に期待することについてご講演いただきました。
■メタボやロコモを予防。早くリスクに気づき、生活習慣の改善が大切
佐々木先生は、管理栄養士の立場から日本における現代人の栄養課題である、不足栄養とカロリー過多の二重負荷がもたらすロコモティブシンドローム、メタボリックシンドロームのそれぞれのリスクについて紹介しました。メタボやロコモの予防には、いずれも重篤な症状が出る前にリスクに気づき、体重の過度な増減を避けることや運動習慣(活動量)を増やすこと、また不足すると虚弱やロコモの原因となるたんぱく質などの必要な栄養素を不足なく摂るといった食生活の改善が大切であると指摘しました。
■AILS®のスコアは内臓脂肪蓄積と相関。BMIや腹囲で見逃してしまう“かくれ肥満“による糖尿病発症リスクも含め評価
五十川先生は、まず日本人の肥満と糖尿病の現況について専門医の立場から解説しました。この10年での肥満者の割合は男性30%、女性20%程度と横ばいである点、男性では40-50歳台にピークがあることや女性は加齢と共に増加する点を紹介しました。加えて糖尿病は、男女とも加齢と共に増加するが、男性は女性よりも10歳早い50代で増加傾向であると説明しました。また、AILS®のスコアと糖尿病の前段階でもある内臓脂肪蓄積とに相関があることに触れ、AILS®は血液中のアミノ酸測定というBMIとは全く異なるアプローチで内臓脂肪量を評価することが可能で、その結果BMIや腹囲だけでは分からない“かくれ肥満”検出にも有効であると評価しました。その上で、糖尿病発症の前段階で自身の状態を把握し改善策を講じるためにも、糖尿病を予測することが重要と結びました。
■検査後の生活習慣の改善があってこその健康診断。先制医療を通じて生活習慣病の発症を予防し健康寿命の延伸を図る
山門先生は、医師の立場から「アミノインデックス®生活習慣病リスクスクリーニング(AILS(エーアイエルエス)®)」の特長について講演し、「アミノインデックス技術」の概要やアミノ酸に着目した理由、検査結果の評価方法等を説明しました。また、検査結果に基づく生活指導により値が改善された具体例を交えて生活習慣病の発症予防の重要性を説明し、がんの早期発見に繋がる「アミノインデックス® がんリスクスクリーニング(AICS®)」に「AILS(エーアイエルエス)®」が加わった「アミノインデックス® リスクスクリーニング(AIRS®)」が、健康寿命延伸に寄与する将来の健康診断の重要な役割を担うと説明しました。
今回の講演会を通じて、生活習慣病の予防には、早くリスクに気付き、発症の前段階で生活習慣を改善して健康な状態に戻すことが重要であることが指摘されました。また講演後に来場者に行ったアンケートでは、回答者の9割以上が「アミノインデックス® リスクスクリーニング(AIRS®)」を受診したいと答え、関心の高さが示されました。
当社は長年の研究で培ったアミノ酸技術を活用して開発した素材や製品、サービスの提供を通じて、人々の快適な生活の実現に貢献すると同時に、今後も「アミノインデックス技術」を応用して、がんや生活習慣病を含めた さまざまな疾患の早期発見や予防につながる検査の研究開発を進めて参ります。
■「アミノインデックス® リスクスクリーニング(AIRS®)」について
1回の採血で現在がんである可能性を評価する従来の「AICS®」に、“4年以内の糖尿病発症リスク”と“現在の血液中の必須・準必須アミノ酸濃度に基づく栄養状態”の評価等を行う「アミノインデックス®生活習慣病リスクスクリーニング(AILS(エーアイエルエス)®)」を追加した検査。
※プレスリリースhttps://www.ajinomoto.com/jp/presscenter/press/detail/2017_10_12.html