平成29年度東京文化プログラム助成「未来提案型プロジェクト支援」採択事業決定!
そのうち、平成29年度「未来提案型プロジェクト支援」につきまして、平成29年8月28日(月)より公募を開始し、公募締切の平成29年10月13日(金)までに、計55件の申請がありました。この度、厳正な審査の結果、12件を採択いたしました。
アートとテクノロジーをつなぐプラットフォームとなる事業、新しい技術を活用した斬新なアート表現、テクノロジーとアートが融合することで社会に新しい価値の提示を試みる事業、あるいは世界のトップとなる分野での実験的な提案など、バラエティにとんだ採択内容となりました。
◇平成29年度東京文化プログラム助成:未来提案型プロジェクト支援採択事業
■申請団体名:国立大学法人東京藝術大学
申請活動名:身体性を劇場空間へ拡張するダンス・インスタレーション
交付決定額:2,499,590円
活動内容: ダンサー梅田宏明等による身体表現を、最新のCG技術と高精細球形スクリーンへの投影技術により劇場空間全体に拡張し、映像にあわせた音響とともに、世界的に例を見ない表現を試みる。
■申請団体名:一般財団法人吉岡文庫育英会
申請活動名:x-LAB 2018 TOKYO summer program
交付決定額:6,000,000円
活動内容: 「東京」を新たな都市の可能性を探る上のモデルケースとすることを目的に、世界中の大学から学生を集め、国内外で活躍する建築家、アーティスト、科学技術等の専門家によるチームを編成し、公開セッション、学生プログラム、アート展示を開催する。また、2020年以降も継続するグローバルネットワークの基盤づくりとする。
■申請団体名:DDD Project
申請活動名:障害を起点とした新しい価値を探るデザインプロセスの実践vol.2
交付決定額:3,000,000円
活動内容: 視覚を使わずに空間を周遊し、他者や空間とコミュニケーションをとりながらクリアする参加型ゲームを開発し、障害者の関与を通した新しい感覚や空間認識、コミュニケーションの可能性を探る。
■申請団体名:JKD Collective 株式会社
申請活動名:Playable City Tokyo 2018
交付決定額:3,550,000円
活動内容: 公共空間での新しい芸術文化体験の創造を目的に、英国クリエイターを東京でのレジデンスに招聘し、日本側とのコラボレーションを通して、市民参加の実装実験、展示、フォーラムを開催する。また、ウォーターシェッドのクリエイティブ人材育成プログラムとの連携により、日本のプロデューサー人材の育成を目指す。
■申請団体名:公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団
申請活動名:落合陽一&日本フィルハーモニー交響楽団プロジェクト音の視覚化・身体化による新たなオーケストラ体験創出事業(仮称)
交付決定額:10,000,000円
活動内容: オーケストラ音楽と新しいジャンルとの融合、聴衆にとっての新しい聴覚体験の創出を目的とし、メディアアーティストの落合陽一との協働により、最新テクノロジーを活用した音楽の可視化など、オーケストラ音楽のメディア芸術としての新しい可能性を追求する。
■申請団体名:若者能実行委員会
申請活動名:VR能~最新VRテクノロジーによる能楽の世界発信プロジェクト~
交付決定額:1,797,000円
活動内容: 若い世代へ能の理解や共感を喚起する試みとして、また会場に足を運べなくても能を体験できるよう、VR技術により「若者能」の演者・表現者側を映像化し、観る者が演者に同化して舞台に立ち、能を疑似体験できる新たなコンテンツを制作、体験会を行う。人々が「能」に触れることができる、新しい手法を試みる。
■申請団体名:株式会社ライゾマティクス
申請活動名:ライゾマティクスリサーチ×イレブンプレイ新作公演制作プロジェクト
交付決定額:10,000,000円
活動内容: 新しい技術とアート表現の可能性を提示するため、身近になりつつある機械学習技術や画像解析技術などのソフトウェア技術を活用したダンスパフォーマンス、インスタレーションを制作する。さらに、作品制作ツールやアセットをオープン化することにより、人材育成や領域横断的なクリエイティブシーン活性化に貢献する。
■申請団体名:echoプロジェクト
申請活動名:echo
交付決定額:5,625,000円
活動内容: 自らが信号を発し、モノとの距離を計測するという、空間と呼応する服を開発し、視覚とは違う今までに感じたことのない空間の知覚方法や身体性を体験できる展示を行う。今後も、継続的に可能性を深化させていく。
■申請団体名:ZEN-NOKAN
申請活動名:ALTANATIVE ACT 1.0 -Tech performance fes-(仮)
交付決定額:420,000円
活動内容: ジャグリングをテクノロジーで変質させることにより新たな身体表現を創造するなど、デジタル・ネイティブ世代の若手アーティストが、テクノロジーによる新しい表現にチャレンジし、次の世代のテクノロジーとの向き合い方を思考する。
■申請団体名:一般社団法人TodaysArt JAPAN
申請活動名:MeCA | Media Culture in Asia:The Transnational Conference
交付決定額:6,000,000円
活動内容: アジアにおけるメディアアート分野のネットワーク構築、情報化社会に対応した芸術文化の創造・育成・発信を目的とし、展覧会やコンサート、トーク、教育普及等のプログラムを総合的に実施する国際芸術フェスティバルを開催し、新たなプラットフォームを構築する。
■申請団体名:株式会社オルタナティヴ・マシン
申請活動名:人工生命国際会議パブリックプログラムアンドロイド・コンサートScary Beauty 日本科学未来館公演
交付決定額:8,875,000円
活動内容: AIに身体性を持たせたら何ができるか、AIと人の協調をテーマとする。アンドロイド(AI)が、生のオーケストラ演奏に呼応して歌い演じるモノ・オペラを制作。「ALIFE 2018(人工生命国際学会)」のパブリックプログラムとして発表し、アンドロイド展示やワークショップも同時に実施する。
■申請団体名:一般社団法人運動会協会
申請活動名:未来の東京の運動会
交付決定額:9,914,984円
活動内容: ハイテク、シビックテックといった様々なテクノロジーを活用して、地域の人々と、運動会として新しいゲームを共創していく。ゲーム、ダンス、空間装飾、音楽など、多様な表現を内包した“文化プラットフォーム”としての運動会で使う競技や出し物を、東京(地域)の人々とハッカソンで共創し、東京で実施していく。アート的な自由な発想でご当地運動会を人々と共創するという、1964年のパラリンピックに続く、新しいゲーム・スポーツの思想を世界に提示していく。
◆平成29年度東京文化プログラム助成:未来提案型プロジェクト支援
(公募開始:平成29年8月28日(月)/公募締切:平成29年10月13日(金))
東京都が主導する文化プログラムの考え方*を踏まえ、芸術団体・民間団体・民間企業、大学・研究機関が主催する、アートとテクノロジーをつなぐ、未来に向けたインパクトのある事業について、経費の一部(助成対象経費の2分の1 以内で、かつ2,000 万円が上限)を助成。
*東京都が主導する文化プログラムの考え方
オリンピックの精神に基づき、史上最高の文化プログラムを展開するとともに、文化の面のレガシーを2020年以降に継承し、世界一の文化都市東京の実現につなげていく。
・伝統と現代の共存をはじめとした独自性・多様性を持つ東京の文化を世界に発信するとともに、国際的な芸術文化交流を積極的に展開
・障害者、高齢者、子供、外国人等、国内外のあらゆる人々が参加・交流できる機会の創出
・新たな発想を取り入れた芸術文化活動の推進や次世代を担う人材の育成
・都市全体で文化的な祝祭感を創出
・国、他の自治体、芸術文化団体等との連携・協力によるオール・ジャパンでの気運醸成
●アーツカウンシル東京
世界的な芸術文化都市東京として、芸術文化の創造・発信を推進し、東京の魅力を高める多様な事業を展開しています。新たな芸術文化創造の基盤整備をはじめ、東京の独自性・多様性を追求したプログラムの展開、多様な芸術文化活動を支える人材の育成や国際的な芸術文化交流の推進等に取り組みます。また、2020年に向けて文化プログラムを牽引するプロジェクトを展開しています。