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金沢大学(石川県金沢市)はこのたび、文部科学省「世界トップレベル研究拠点プログラム」(WPI)に採択された。これは、文部科学省が優れた研究環境と極めて高い研究水準を誇る「世界から目に見える研究拠点」の形成を目指して平成19年度から行っている事業で、これまでに9つの拠点が採択されている。同大では、同事業の採択に伴い「ナノ生命科学研究所」(NanoLSI)を新設。革新的ナノプローブ技術により、生命現象の仕組みをナノレベルで根本的に解明することを目指す。
WPIでは、高いレベルの研究者を中核とした世界トップレベルの研究拠点の形成を目指す構想に対して政府が集中的な支援を行うことにより、システム改革の導入等の自主的な取り組みを促し、世界から第一線の研究者が集まる研究拠点を形成することを目指す。
研究拠点には「世界最高レベルの研究水準」「融合領域の創出」および「国際的な研究環境の実現」「研究組織の改革」の4つの要件が求められ、目標を達成するために、大学の学長や学長経験者、ノーベル賞受賞者、著名外国人有識者などからなる「世界トップレベル研究拠点プログラム委員会」において、採択時の審査および毎年度のフォローアップ(進捗状況の評価)を行っている。
これまでに、東北大学の原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)や筑波大学の国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)、京都大学の物質−細胞統合システム拠点(iCeMS)など9つの拠点が採択されている。
今年度の公募では15大学が応募し、金沢大学と東京大学が採択された。これにより、今後10年間にわたって、年間約7億円の支援を受けることとなる。
採択を受け、9月26日に角間キャンパスで記者会見を実施。金沢大学の山崎光悦学長と向智里理事(総括・改革・研究・財務担当)、福森義宏理事(企画評価・情報・社会貢献担当)、福間剛士理工研究域電子情報学系教授、大阪大学の森田清三名誉教授らが出席した。
金沢大学は、同事業において「ナノ生命科学研究所」(NanoLSI)を新設する。同大の強みである原子間力顕微鏡技術・がん研究・超分子化学といった分野の知見を融合・進化させ、細胞やその内部・表層の動きをナノ(10のマイナス9乗)レベルで観察・分析・操作できるナノ内視鏡などを開発。それにより、「がん」を含むさまざまな生命現象をナノレベルで根本的に理解することを目指す。
●金沢大学ホームページ
http://www.kanazawa-u.ac.jp/
(参考)
・文部科学省ホームページ内「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」
http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/toplevel/
▼本件に関する問い合わせ先
金沢大学 総務部広報室
〒920-1192 石川県金沢市角間町
TEL: 076-264-5024
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/