横浜市立大学大学院生命医科学研究科 生体機能医科学研究室の竹居光太郎教授と大学院医学研究科 脳神経外科学教室の川原信隆教授(当時)の研究グループは、中枢神経系の再生を阻む主要因に挙げられるNogo受容体-1(以後、NgR1)の機能を制御する内在性の神経回路形成因子LOTUSが、脳梗塞モデルマウスで梗塞後の軸索再生を促進して機能改善をもたらすことを発見した。
○研究成果のポイント
神経回路形成因子LOTUSを過剰発現させることによって、脳梗塞後に運動機能を司る神経回路が再生され、運動機能が顕著に回復した。
○今後の展開
本研究によって、LOTUSは脳梗塞後の神経再生促進物質として機能することが示された。この知見は今後、LOTUSの生理機能を利用した神経再生医療技術の開発に直接的に繋がる。近い将来、精製LOTUSタンパク質を体の外から投与する薬物治療や、LOTUSを遺伝子導入する遺伝子治療などの神経再生医療技術に発展することが期待される。
▼本資料の内容に関するお問い合わせ
大学院生命医科学研究科 生体機能医科学 教授 竹居 光太郎
TEL: 045-508-7240, 7628
045-787-2781, 2769
FAX: 045-508-7370
E-mail: kohtaro@yokohama-cu.ac.jp
▼取材対応窓口、資料請求など)
研究企画・産学連携推進課長 渡邊 誠
TEL: 045-787-2510
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/