京都・八王子・熊本で9月、10月に開催決定
東京2020オリンピック・パラリンピックの開催は、スポーツだけでなく、多彩な文化を誇る日本にとって最大の契機となる。「東京キャラバン」がスタートした2015年以来、総監修・野田秀樹が日本や国境を越えた多種多様なアーティストに呼びかけ、おおよそ交わることのない表現者たちの“文化混流”から創出されたパフォーマンスを発表し、「東京キャラバン」は進化し続けてきました。
始動から3年目を迎え、これまでの「東京キャラバン」の活動に感銘を受けた日本全国の自治体から、次なる開催候補地として44の道府県、政令指定都市、中核市の立候補をいただきました。その中から2017年は、8月19日(土)、20日(日)の京都・亀岡でのワークショップを皮切りに、京都・世界遺産 二条城[9月2日(土)、3日(日)]、東京・八王子[9月9日(土)、9月10日(日)]、熊本 [10月9日(月・祝)~13日(金)、15日(日)]での開催が決定いたしました。
日本中を巻き込む文化ムーブメントとして全国各地で実施される「東京キャラバン」は、人々の心に種を蒔き、2020年を越えた未来へと続く文化活動の基盤となることを目指しています。東京都及びアーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)は開催地の自治体とともに「東京キャラバン」を計画・実施していきます。東京のみならず、日本全国の皆様に「東京キャラバン」にご参加いただきながら、「東京キャラバン」との一期一会が日本中をつなぎ、さらには東京2020オリンピック・パラリンピックに向け、日本が文化の力でひとつになる、大きなムーブメントとなっていくことを願っています。
「東京キャラバン」が紡ぐ『物語』
「必要なのは、今、2020年に向けての『物語』、そして、その『物語』が2020年を越えても続い ていけるような、そんな『物語』を作ることはできないのか?1964年の東京オリンピックには、これで戦後が終わっていくのだ、日本がいよいよ世界に向かって復帰できるのだ、といった確固たる物語があったように思う。今回の東京オリンピックには、今、日本人を動かすべき、そうした大義名分のような『物語』を簡単に見つけることは難しいだろう。ただ、ある程度の大きさの『物語』を積み重ねることで、人々の「気運」を作ることはできる。
そして、盛り上がった「気運」の中からしか、壮大な物語は生まれないと思う」
野田秀樹(「東京キャラバン」構想より)
2015年 ~プロローグ~“旅立つ前夜”
駒沢 10/8(木)-10/10(土)
2016年 ~地球の反対側へ~
リオデジャネイロ 8/18(木)-8/21(日)
東北・仙台 9/3(土)-9/4(日)
東北・相馬 9/17(土)-9/18(日)
六本木 10/21(金)-10/22(土)
2017年 ~日本全国へ~
京都・亀岡 8/19(土)-8/20(日)
京都・二条城 9/2(土)-9/3(日)
八王子 9/9(土)-9/10(日)
熊本 10/9(月・祝)-10/13(金)・10/15(日)
2018-2020年の開催候補地
北海道、秋田県、いわき市、川越市、
富山県、豊田市、広島県、愛媛県
“熊本で新しい物語を生み出すのは、近藤良平氏!”
今年の東京キャラバンでまたひとつ人々の場を広げていきます。
昔感じていた『ご近所づきあい』のように、あいさつしながら
楽しく出来事を紡いでいきます。熊本で会いましょう!
近藤良平(振付家・ダンサー・「コンドルズ」主宰)
開催概要
◎東京キャラバン in 京都・亀岡(公開ワークショップ)
日時:
2017年8月19日(土)13:00~17:00(予定)
2017年8月20日(日)10:00~17:00(予定)
※二条城でのパフォーマンスに向けた創作の様子を見学することができます。
状況により内容が変更になることがあります。
会場:生涯学習施設・道の駅ガレリアかめおか コンベンションホール
(京都府亀岡市余部町宝久保1-1)
参加アーティスト:野田秀樹、世界遺産・二条城パフォーマンス 参加アーティスト
主催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、
京都文化力プロジェクト実行委員会(京都府、京都市、京都商工会議所等)
協力:亀岡市
◎東京キャラバン in 京都・二条城(パフォーマンス)
日時:2017年9月2日(土)、3日(日)
《受付開始》 18:00~
《開 場》 18:30
《開演時間》 19:00 (20:00終了予定)
会場:世界遺産・二条城 国宝・二の丸御殿前 特設ステージ
(京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町541番地)
参加アーティスト:野田秀樹 ほか
主催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、
京都文化力プロジェクト実行委員会(京都府、京都市、京都商工会議所等)
◎東京キャラバン in 八王子
日時:2017年9月9日(土)、10日(日) 10:00~17:00(予定)
※「伝承のたまてばこ~多摩伝統文化フェスティバル2017~」と同日開催
会場:八王子駅周辺
参加アーティスト:近藤良平 ほか
主催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
協力:八王子市、公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団
◎東京キャラバン in 熊本
日程・会場:
《ワークショップ》2017年10月9日(月・祝)~13日(金)(予定)熊本県内数ヶ所
《公開リハーサル》2017年10月15日(日)10:00~15:00(予定)熊本市内
《パフォーマンス》2017年10月15日(日)15:00~17:00(予定)熊本城二の丸広場(熊本県熊本市中央区本丸1-1)
参加アーティスト:近藤良平 ほか
主催 :東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、熊本県、熊本市、公益財団法人熊本県立劇場、熊本市現代美術館(公益財団法人熊本市美術文化振興財団)
※全て観覧は無料。但し、京都・二条城の観覧は事前申込が必要。(詳細は後日発表)
※出演者やプログラム内容は予告無く変更になる場合があります。
東京キャラバンとは
国内外で多様なアーティストと出会い、“文化混流”することで生まれ続ける新たな表現
「東京キャラバン」は、東京2020オリンピック・パラリンピックの文化プログラムを先導する東京都のリーディングプロジェクトとして、2015年に始まりました。劇作家・演出家・役者である野田秀樹の発案により、多種多様なアーティストが出会い、“文化混流”することで、新しい表現が生まれるというコンセプトを掲げ、それぞれのジャンルを超えたパフォーマンスを各地で展開しています。2015年の東京・駒沢に始まり、昨年はリオデジャネイロ、東北(仙台・相馬)、六本木にて、東京スカパラダイスオーケストラや宮沢りえ(女優)、津村禮次郎(能楽師)など芸術文化界で活躍する様々な著名人が参加し、それぞれの圧倒的なパフォーマンスで4,000人以上の観覧者を魅了しました。オリンピック・パラリンピックの東京2020公認プログラムとして本格始動する今年度からはさらに全国各地に出没し、「文化サーカス」を繰り広げていくとともに、国や地域を越えた交流を継続的に図ることで、東京2020大会以降の文化的な基盤を創っていきます。
詳細は、公式Webサイト(
http://tokyocaravan.jp/ )にてご覧いただけます。
アーティスト プロフィール
◎野田 秀樹
1955年、長崎県生まれ。
劇作家・演出家・役者。東京芸術劇場芸術監督、多摩美術大学教授。
東京大学在学中に「劇団 夢の遊眠社」を結成。92年劇団解散後、ロンドンへ留学。帰国後の93年に演劇企画製作会社「NODA・MAP」を設立。『キル』『THE BEE』『パンドラの鐘』『逆鱗』『足跡姫』など、数々の話題作し続けている。脚本・演出を手がけた、歌舞伎『野田版 研辰の討たれ』『野田版 鼠小僧』『野田版 愛陀姫』では故 中村勘三郎丈と組み、好評を博す。ロンドンやタイ、韓国などで海外の役者とも積極的に創作活動を行い、国内だけでなく、海外でも精力的に作品を発表する。2015年に手掛けたモーツアルト歌劇『フィガロの結婚』は、全国10か所を巡演。2017年8月には『贋作・桜の森満開の下』で、8年ぶりに歌舞伎の脚本、演出を手掛ける。秋には『表に出ろいっ!』英語版を上演予定。09年名誉大英勲章OBE受賞。09年度朝日賞受賞。11年紫綬褒章受章。
◎近藤 良平
ペルー、チリ、アルゼンチン育ち。「コンドルズ」主宰。
第4回朝日舞台芸術賞寺山修司賞受賞。第67回文化庁芸術選奨文部科学大臣賞受賞。TBS系列「情熱大陸」出演。NHK教育「からだであそぼ」内「こんどうさんちのたいそう」、「かもしれないたいそう」、「あさだからだ!」内「こんどうさんとたいそう」、NHK総合「サラリーマンNEO」内「サラリーマン体操」などで振付出演。「AERA」の表紙にもなる。他にも野田秀樹作演出NODA・MAP「パイパー」に振付出演。野田秀樹演出、NODA・MAPの四人芝居「THE BEE」で鮮烈役者デビュー。前田哲監督映画「ブタがいた教室」などに役者として出演。サントリーBOSS「シルキーブラック」TVCMにも出演。NHK連続TV小説「てっぱん」オープニング振付、三池崇史監督映画「ヤッターマン」、宮崎あおい主演「星の王子さま」などの振付も担当。郷ひろみ「笑顔にカンパイ」振付。女子美術大学、立教大学などで非常勤講師としてダンスの指導もしている。愛犬家。