筑波学院大学が「デジタルアーキビスト」の養成を開始

筑波学院大学

筑波学院大学は、平成29年度よりデジタルアーキビストの養成講座を開始する。  筑波学院大学(茨城県つくば市 学長 大島愼子)は、特定非営利活動法人日本デジタル・アーキビスト機構が、学校法人東京家政学院(東京 理事長 沖吉和佑)をデジタル・アーキビスト資格養成機関として認定したことに伴い、資格取得のための講義、演習を筑波学院大学において実施すると発表した。  デジタル・アーキビストとは、文化資料等のデジタル化についての知識と技能を持ち合わせ、文化活動の基礎としての著作権・プライバシーを理解し、総合的な文化情報の収集・管理・保護・活用・創造を担当できる資格であり、有形無形の歴史・文化資産などを対象に、デジタル方式で記録し、データベース技術を用いて保存、蓄積し、ネットワーク技術を用いて活用する人材である。  地域の文化や伝統芸能、生活の記録は、貴重な地域遺産としての価値が高まっており、産業技術や伝統産業、職人の技術、日常の生活スタイルなども、社会全体の財産として記録として残すことが求められている現在、過去の歴史を残すだけでなく、今を残すことがデジタル・アーカイブの大きな役割である。  筑波学院大学が行うデジタル・アーキビストの養成の特色は、文化資源のアーカイブとして記録と保存を行うことだけでなく、創造と活用を目的とした、未来志向のミュージアムを視野にいれたデジタルミュージアムとライブラリーの展開である。  養成カリキュラムの特色としては、観光教育コンテンツの開発に挑戦する科目が配置されており、文化やアートの分野で人と情報を縁結びし、コトを起こすことができる文化起業家の養成をめざしている。  担当の塚原正彦メデイアデザイン学科教授、日本地域資源学会会長は、 「未来志向のデジタル・アーキビストとは、生活者が、地域や暮らしを見直し、それぞれの思いや生き様をアーカイブし、それを物語化することで、生活者の一人ひとりが夢や学びへの一歩をふみだすように働きかけができる学習デザイナーです。例えば、図書館や博物館を親しみやすく、楽しい場に変える人材、歴史や文化、音楽、美術などの文化資源をデジタル化し、さらに物語化することで、絵本や動画を創作する人材、また文化交流による学びを主役にした新しい観光コンテンツを創造できる人材です」と語っている。  今後の展開としては、茨城県行方市との協力による、ふるさとを学ぶデジタル絵本「創作絵本:なめかたのクニたんけん風土記」(行方市の小中学校の地域学習の副読本)を開発予定。  また、「デジタル教材:なめかたのクニたんけん風土記」を活用したワークショップを行方市の小学校で実施し5月第2週に発表会を計画している。  同時に、関東鉄道レールクラブと協力し、「常総線沿線のまちの風土記」の展示とふるさとツアーの開催および常総線の25の駅とそのコミュニティをテーマにした小さな絵本を25冊製作することを計画しており、6月3週に発表会を予定である。  また、日本伝統産業協会との協同事業として日本の伝統工芸の職人の暗黙知のデジタルミュージアム構想、およびつくばTX沿線の「まちの風土記」コミュニティ・ライブラリーの創設を計画している。  活動は筑波学院大学地域デザインセンター(CDC)がバックアップして全学的な取り組みとなる。 ▼本件に関するお問い合わせ先  筑波学院大学企画総務 永山  電話: 029 858 4811 (代表) 【リリース発信元】 大学プレスセンター http://www.u-presscenter.jp/

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