DPO70000SXシリーズ、MSO/DPO70000DXシリーズ・オシロスコープ、P7600シリーズTriMode(TM)プローブによる、業界トップクラスの低ノイズM-PHYテスト・ソリューション
報道発表資料
2015年10月22日
テクトロニクス(代表取締役 米山 不器)は、本日、MIPI(R) M-PHY(R) 3.1仕様およびCTS(Conformance Test Suite)3.1用の業界初、完全自動物理レイヤ・トランスミッタ・テスト・ソリューションを発表します。このソリューションは、M-PHY High Speed Gears 1/2/3、PWMモード(G0~G7)、SYSモードをサポートしており、テクトロニクスのDPO70000SXシリーズまたはMSO/DPO70000DXシリーズ・オシロスコープとP7600シリーズ・プローブを使用することで、MIPI M-PHY測定における業界トップクラスの低ノイズ・ソリューションを提供します。
モバイル業界のトレンドはより小型で高速なデバイスへと移行しており、SSICなどのインタフェースにおけるチップ間の高速の通信、UFS/MIPI UniPro(SM)などのインタフェースにおけるストレージ・デバイス間の高速なアクセスが必要になっています。これに対応するためには、高速なデータ・レート、スループット、最新の設計が必要であり、最新のテスト/計測ツールも必要になります。今回テクトロニクスが提供するMIPI M-PHY 3.1などの自動シリアル・テスト・ソリューションは、フル・セットのテストを短時間で実行し、再現性を向上します。この自動化ソリューションはデバイスの拡張解析、デバッグ、特性評価をサポートしており、設計エンジニアはコンプライアンス・モード、独自のテスト・モードでのテストも可能です。
テクトロニクス、パフォーマンス・オシロスコープ、ジェネラル・マネージャのブライアン・ライク(Brian Reich)は、次のように述べています。「昨年、テクトロニクスはM-PHY 3.1の統合テスト・サポートを発表し、最新のモバイル・デバイス設計で必要になる、高性能で効率に優れたツールを提供しました。今回、新たなレベルのテスト・ソリューションの発表により完全自動テストが可能になりました。今後は、高性能な製品であっても短時間での市場投入が可能になります」
M-PHY TX自動化ソリューションは、自動化のために設計された優れたツールであるTekExpress 4.0フレームワークを使用して、M-PHY 3.1とCTS 3.1のテストを100%サポートします。自動化のバックエンド・エンジンは、ソケット・ベースのプログラミング、NETリモートを使用するIron Pythonをベースにしています。ソケット・ベースのスクリプト・インタフェースは業界標準であり、テクトロニクスの自動化ソリューションを自動化環境に統合することができます。
ハイスピード・モードで動作するM-PHYトランスミッタのテストには、M-PHY規格で規定されている信号の立上り時間よりも3倍の立上り時間、200mVFSの感度、低ノイズ(1または2mVrms未満)、大きなリターン・ロスを持ったオシロスコープ/プローブのシステムが必要になります。テクトロニクスのDPO70000SXシリーズ、MSO/DPO70000DXシリーズ・オシロスコープとP7600シリーズTriMode(TM)プローブはこの要求に応える唯一の測定システムであるばかりでなく、低ノイズ、高い感度による、HS測定のための使いやすく確実なバス・ターミネーションが可能です。性能が最も近い他のソリューションでは、感度は10倍低く(テクトロニクスは35mVFS、他社は360mVFS)、信号に対するノイズは4倍以上多く(テクトロニクスは1mVrms未満、他社は4mVrms)なっています。
<BERTScopeを使用した自動化ソリューションによるRXテスト>
TX自動化ソリューションに加え、BERTScopeをベースにしたM-PHY RXの完全自動化ソリューションも発表しました。この自動化ソリューションは、テクトロニクスのパートナー企業であるGranite River Labs社によって提供されます。HSとPWMモードの自動校正と測定は、M-PHY 3.1とCTS 3.1でサポートされています。ハイスピード・ギアの自動校正により、セットアップの複雑さが軽減されるため、時間が短縮でき、デバイスをすばやくテストできます。ハイスピード・ギアのマージン・テストにより、設計製品の最高能力までの検証、ストレス・テストができますので、競争力のある製品仕様を実現することが可能です。
<M-PHY HS Gear 4をサポート>
最近発表されたM-PHY 4.0仕様では、11.6Gbpsのデータ・レートによるHS Gear 4がサポートされています。これに対応するためには、新しい測定技術とイコライゼーション手法が必要です。デバイスのビットエラー・レート(BER)の特性評価には、ジッタとノイズ両方の影響分析が必要になります。また、レシーバ側では、信号の減衰によりアイが完全に閉じてしまうため、イコライゼーションが必要になります。テクトロニクスの解析ソリューションであるDPOJETとSDLA(シリアル・データ・リンク解析)は、表示されるすべての軌跡とHS Gear 4のレシーバ・イコライゼーションを使用したジッタとノイズの両方の解析により、これらのニーズに対応します。
<UniPro, UFSのプロトコル・テスト>
プロトコル・テストでは、テクトロニクスの高性能オシロスコープとPGY-UPROとUFSのソフトウェアが利用できます。このソフトウェアは、最新バージョンのUniPro、UFS規格のプロトコルを認識したトリガとプロトコル解析が可能です。ハードウェアベースのシリアル・パターン・トリガと長時間取込み機能を利用し、UFSのホストとDUT(被測定デバイス)間の通信を、時間相関をとって表示します。これにより、エンジニアはプロトコルの動きを物理レイヤまで相関をとり、電気信号とビット・レベルの情報の両方を観測しながらデバッグすることが可能です。詳細については、ウェブ・サイト(www.prodigytechno.com)をご覧ください。
<製品価格>
DPO70000SXシリーズ/MSO/DPO70000DXシリーズ・オプション
Option M-PHYTX M-PHY自動トランスミッタ・テスト・ソリューション 78万8千円(税抜)
<テクトロニクスについて>
テクトロニクスは、計測およびモニタリング機器メーカとして、世界の通信、コンピュータ、半導体、デジタル家電、放送、自動車業界向けに計測ソリューションを提供しています。65年以上にわたる信頼と実績に基づき、お客様が、世界規模の次世代通信技術や先端技術の開発、設計、構築、ならびに管理をより良く行えるよう支援しています。米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、現在世界22カ国で事業を展開し、優れたサービスとサポートを提供しています。詳しくはウェブ・サイト(jp.tektronix.com)をご覧ください。
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