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明治大学は、「『教育力』の飛躍に向けた総合的教育改革」の第一歩として、2017年度より1コマ100分を基本とする新たな授業時間割や2学期4ターム制を全学一斉に導入する。この改定により、学修の目的に合わせた柔軟な授業設計や学生の海外留学が容易となり、本学のさらなる教育力向上が期待される。
新時間割では、現在「1コマ90分」の授業時間を「1コマ100分」とし、7講時を6講時に、授業期間を15週から14週に短縮する。また、100分の授業時間を、50分ごとのモジュールという時間単位に区分する(*1)。これまでより10分長い授業時間と50分単位でのモジュールを活用することで柔軟な授業設計が可能となり、アクティブ・ラーニングなど、学生の主体的な学びを支える教育効果の高い授業を展開しやすくなる(*2)。
新たな学年暦では、1学期14週の新たな授業期間を7週ごとに2つのタームに区分し、春学期と秋学期の「2学期4ターム制」とする(*3)。この学年暦の導入により、クォーター期間(7週)で完結する授業が可能となり、学生がより海外留学に挑戦しやすい環境が整う(*4)。また、祝日の授業実施日も大幅に削減され、ゆとりのある学年暦が構築される。
明治大学では、単位制度に則った授業時間を確保するための議論を2012年よりスタートし、これを契機に同大の教育力を飛躍的に向上させる抜本的な改革に繋げる「総合的教育改革」をとりまとめた(*5)。この総合的教育改革は、昨年文部科学省に提出し採択された同大のスーパーグローバル大学構想の基盤にもなっており、新たな授業時間割と学年暦は、その第一歩であり礎となるもの。
(*2):1コマ100分の授業をモジュール単位で切り替えること(例:50分の講義と50分のグループディスカッション)や、1モジュール50分を週2回実施する授業の導入などが可能になる。
(*4):「春学期の後半ターム+夏期休暇」で海外に留学するなど、学生自らの主体的な学びを促進していく。
(*5):総合的教育改革は次の8つの骨子から成る。
1.モジュール制による6講時の時間割を基に「柔軟な時間割」を構築し、授業の方法・目的に応じた多様な授業設計を可能にすること
2.半期14週を基本に、これを7週間ごとに2つのタームに分割し、学期とタームの併用による「柔軟な学年暦」を構築し、各学部等の教育・研究の目的に応じた教育体制を可能にすること
3.「柔軟な時間割」と「柔軟な学年暦」を活用することで授業方法の質的転換を図り、アクティブ・ラーニングを推進すること
4.留学など学生の主体的な学びの機会を提供できる環境を整備し、併せて、学ぶ意欲に応えられるプログラムを整備すること
5.教員の研究時間を確保するとともに海外との学術交流を活性化し、これを教育に還元すること
6.全学カリキュラム・ポリシーを策定し、総合大学としての体系化されたカリキュラムを構築すること
7.学部間共通プログラムの整備と併せて、総合大学としての知的資産を最大限に活用した学部間連携教育を推進すること
8.学生から見てわかりやすく、かつ持続可能な大学作りに向けた適正なカリキュラム規模を実現すること
▼取材に関する問い合わせ先
明治大学広報課
TEL: 03-3296-4330
E-mail: koho@mics.meiji.ac.jp
【お詫びと訂正】 「(*3)新学年暦」の参考図、およびリリース本文(PDFファイル)の一部に誤りがありました。ここにお詫びして訂正いたします。(2015/07/24 17:20 大学通信)
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/