【東芝】カザフスタン郵便(Qazpost JSC)と自動搬送ロボット(AMR)の活用に関する意向書を締結
株式会社 東芝
~倉庫業務の効率化に貢献~
当社は、本日、カザフスタン共和国の郵便事業体であるカザフスタン郵便(Qazpost JSC 本社:アスタナ市 最高経営責任者(CEO):Zhakeev Bekezhan Iskandarovich 以下、Qazpost)と、自動搬送ロボット(AMR)を活用した倉庫業務の効率化における協力を目的とした意向書を締結しました。
本意向書は、当社の本社(川崎市)において、Qazpostの財務最高責任者(CFO)であるAzamat Keskinbayev氏と、当社の常務執行役員である辻巌により調印されました。
世界最大の内陸国であり、アジアとヨーロッパを陸路で結ぶ物流ルートの要衝に位置するカザフスタンでは、電子商取引(Eコマース)が爆発的に増えており、物流における倉庫業務の効率化が不可欠となっています。このような状況に対応すべく、Qazpostは、電子商取引事業者をターゲットとした配送委託業務の拡大を目指しています。
そこで、当社は、2025年4月、Qazpostと共に、棚ごと商品を運ぶAMRを使った「Goods to Person (G2P)」システムを適用した実証実験をQazpostの大型物流センターである「アスタナフィルメントセンター」にて行いました。本システムの導入により、オペレーターが広大な倉庫内を歩き回って商品を探してピックアップするのではなく、必要な商品がAMRによりオペレーターがいる所まで自動的に運ばれ、負担やミスの少ない効率的な倉庫業務を実現できることを実証しました。
本意向書は、この実証実験の実績を踏まえ、Qazpostが当社のAMRを活用した倉庫業務の効率化に向けた顧客情報の収集、モデル構築、顧客への提案を行うG2Pシステムの本格導入を目的とするものです。この活動の中には、現在Qazpostのアスタナフルフィルメントセンターに設置されている当社製のAMRデモキットを、Qazpostの顧客の施設に移設してトライアルを行うことなどの提案も含まれます。当社は、この活動により、2026年度上期中の本システムの新規導入を目指しています。
当社は、2025年3月に、アゼルバイジャンでも郵便物の仕分け効率化を目的とした実証実験を行いました。当社は、長年培ってきた郵便事業における知見を生かし、システムの販売のみならず、運用ノウハウも含めた総合的なソリューションを提供することで、これらの地域の郵便・物流業務の効率化に貢献してまいります。
首席大統領補佐官 Zhanasova Assel Ahubanyshevna氏(左)、Qazpot CFO Azamat Keskinbayev氏、当社常務執行役員 辻巌および総務省 情報流通行政局 郵政行政部 郵便課 国際企画室長 上野文誠氏
上野氏および辻は、贈呈されたカザフスタンの伝統衣装「チャパン」を着用
