アバゴ・テクノロジー、データセンターのスイッチング効率改善と帯域幅の拡張を可能にした光ファイバ・モジュールを発表

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40ギガビットQSFP+アプリケーションと10ギガビットSFP+部品を400メートルで相互に動作可能、高密度ネットワーク・スイッチを可能に

アバゴ・テクノロジー株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:米山周)は、本日、データセンターでスイッチングの効率改善と帯域幅の拡張を可能にする光ファイバ・モジュール・ソリューションを発表しました。パラレル接続が可能な新しいオプティカルQSFP+eSR4トランシーバは、40ギガビット(40G)と10ギガビット(10G)イーサネットの両方に対応する初のモジュールであり、リンク距離400mを実証しています。これにより、データセンターは、40Gへのアップグレード時に、現在の10Gワイヤ・インフラを再使用できるという融通性が得られるため、大きなコストの節約となります。アバゴのQSFP+eSR4モジュールは、各方向の4本の10Gレーンを内蔵してラインカード内の帯域幅を3倍以上拡張しますが、使用電力は1レーンSFP+モジュールの50%となります。

サーバの仮想化、クラウド・コンピューティングの成長、ネットワーク集約化の流れなどにより、より高速でより効率的なデータセンター・ネットワークへの要求が高まっています。現在の10Gスイッチは、SFP+フォームファクタの物理的なサイズの制限により、ラインカードあたり48個の10Gチャネルから構成されています。アバゴのQSFP+eSR4モジュールを使用することで、ラインカードあたり最大44個のQSFP+ポートで、トップ・オブ・ラック(top-of-rack)型、ブレード型、モジュラ型スイッチを開発でき、帯域幅拡張のニーズに対応できます。これにより、現在は48個のSFP+チャネルですが、QSFP+で176個の10Gチャネルが利用可能になります。QSFP+eSR4モジュールは、高密度10Gおよび40Gイーサネットの集約された用途に、レイテンシの短縮、レーンあたりの消費電力の減少によるポートの高密度化を可能とし、様々なレベルのスイッチに接続できる柔軟性を提供します。

アバゴ・テクノロジーはまた、本日、OM3マルチモードファイバ(MMF)では最大100m、OM4 MMFでは最大150mの10G SFP+リンクの相互間動作が可能なQSFP+iSR4を量産することを発表しました。QSFP+eSR4バージョンは、OM3 MMFで到達度を300m、OM4 MMFで到達度を400mまで拡張します。アバゴは、今夏までにQSFP+eSR4モジュールのサンプルを試供する予定です。

「アバゴは、以前からお客様およびパートナーと協力して設計上の課題に取り組み、帯域幅拡張のニーズに応えながら技術ソリューションの開発に取り組んできました。アバゴでは、昨年業界初の40GイーサネットSR4モジュールを発売しました。アバゴの新しいQSFP+iSR4とeSR4のモジュールによりデータセンターは、より簡単な移行経路でイーサネットを10Gから40Gへとアップグレードして到達距離を延長することが可能になります」と、アバゴ・テクノロジーのファイバ・オプティック製品事業部担当副社長 兼 ゼネラルマネージャーのフィリップ・ガッド氏はコメントしています。 

また、Corning Cable Systems社の技術担当マネージャのダグ・コールマン氏は、「Corning ClearCurve OM3およびOM4マルチモード・ファイバなど、当社の多様な光ファイバ・ケーブルをアバゴのパラレル・オプティック・トランシーバで試験することができるので、設計者たちは柔軟に革新的なデータセンター・アプリケーションを開発できます。私たちは共に、アバゴのQSFP+eSR4モジュールが10ギガビットおよび40ギガビットイーサネットの相互で動作し、リンク距離仕様を満たした事を実証しました」と、コメントしています。

過去の10Gイーサネットスイッチは、SFP+、XFP、X2などのフォームファクタを使用した10GBase-SR仕様に基づいていますが、標準QSFP+モジュール40GBASE-SR仕様との相互接続性は確実なものではありません。アバゴのQSFP+iSR4およびeSR4モジュールはどちらも、これらのフォームファクタすべてと相互接続性があります。さらにこのモジュールは、どちらも高い信頼性を持つアバゴの850nm垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)技術とPIN検出器技術を取り入れており、最大176個の有効な10ギガビットポートが1つのラックで可能になります。

尚、アバゴ・テクノロジーでは、3月6日(火)から8日(木)までの3日間、米国カリフォルニア州ロサンゼルス・コンベンションセンターのOFC/NFOEC 2012展示会のコーポレート・ビレッジ1357番ブースにおいて、QSFP+iSR4およびeSR4モジュールを高速光ファイバ・ソリューションのさまざまな製品とともに実演デモいたします。また、アバゴの・テクノロジーは、以下のパネルディスカッションに参加いたします。

3月8日(木) 午前10時15分~午後12時15分: 高集積フォトニクスに関するマーケット・ウォッチパネルⅣ
3月5日(月) 午前8時~午前11時: 「データセンターの光学系:大量のデータの効率的な転送と制御」と題したワークショップ


価格と供給について
AFBR-79EIDZ QSFP+iSR4モジュールのサンプル提供および量産販売は、アバゴ・テクノロジーの正規販売代理店を介して行っております。


アバゴ・テクノロジー社
日本法人: アバゴ・テクノロジー株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:米山周)
アバゴ・テクノロジーは、通信、産業、民生向けアナログ・インターフェース機器のグローバルリーディング・サプライヤです。当社の主力製品は、アナログ、ミクスドシグナル、オプトエレクトロニクスの部品やサブシステムなど多岐にわたっています。ターゲット市場は、インダストリアル / 自動車、情報通信 / エンタープライズ・ネットワーク、携帯電話/ワイヤレス・コミュニケーション、そしてコンピュータ周辺機器の4つの市場にわたり、革新的、高機能そして高品質製品を提供しています。また、世界中に技術サポートおよびカスタマーサービス拠点を有し、お客様をサポートしています。アバゴ・テクノロジー技術革新の伝統は、50年前のヒューレット・パッカードに遡り、そしてアジレントの時代から受け継がれてきたものです。詳しくは当社のウェブサイト www.avagotech.co.jp をご覧ください。

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Avago、Avago Technologies、およびAのロゴは、米アバゴ・テクノロジー社、またはその子会社もしくは関連会社の商標です。


本件に関するお問い合わせ先(報道関係者):
アバゴ・テクノロジー株式会社
コーポレートマーケティング&コミュニケーションズ  カルデラ久美子
TEL: 03-6407-2704
kumiko.caldeira@avagotech.com 

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この企業の情報

組織名
アバゴ・テクノロジー株式会社
ホームページ
www.avagotech.co.jp
代表者
米山 周
資本金
28,500 万円
上場
海外市場
所在地
〒153-0042 東京都目黒区青葉台4-7-7青葉台ヒルズ7階
連絡先
03-6407-2727

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