神戸女学院が4年ぶりに一般参加者を招いてクリスマス礼拝を実施、世界平和への祈りを共にする ― 150年近い歴史の中で初めてメディアにも礼拝の様子を公開



神戸女学院(兵庫県西宮市)は12月22日、2023年度クリスマス礼拝を執り行った。今回は4年ぶりに一般からの参加を募ったほか、神戸女学院の歴史で初めてメディアにも礼拝の様子を公開。音楽学部オーケストラの演奏に乗った合唱や、ソリストによる独唱のほか、飯謙理事長・院長によるクリスマス・メッセージと祈りや、クライスト・キャンドル点火などが行われ、参加者らは世界平和や悲しみと困難にある人々の平安を願う祈りを共にした。




 2023年はコロナ禍が落ち着きを見せるいっぽうで、世界各地から戦争や災害など心を痛めるニュースが多くもたらされた。
 こうした中、世界平和や、悲しみと困難にある人々の平安を願う祈りを共にするため、神戸女学院は4年ぶりにクリスマス礼拝を一般にも開放。また、150年近い女学院の歴史の中で初めてメディアに公開した。

 重厚かつ温柔なパイプオルガンの前奏が続くなか、舞台上で厳かに灯が受け渡されるキャンドルサービスからクリスマス礼拝は始まった。その後は音楽学部オーケストラの演奏に乗った合唱や、選ばれたソリストによる独唱と美しい歌声が響いた。
 飯理事長・院長によるクリスマス・メッセージと祈りにより、会場の平和を願う気持ちが一つになったところで、いよいよクライスト・キャンドルに点火。クリスマス礼拝は最高潮に達した。

 イベント後も平和への祈りは、止むことなく続いていく。

●参加者の声:神戸女学院大学 人間科学部心理・行動科学科1年生 Y.H.さん
・初めて参加してみて感じた「クリスマスの本当の意義」
 クリスマス礼拝に参加するまで、自分にとってクリスマスは「プレゼントがもらえる」などの日常的なイメージがあっただけでした。しかし、今回初めて参加したことで、聞き慣れたクリスマスソングに込められた人々の思いに気づくなど、これまで当たり前だと思っていたさまざまなことの深い意味を感じるとてもいい機会になりました。来年以降もぜひ参加したいです。

・参加のきっかけは学内での他学部生とのコミュニケーション
 今回参加したきっかけは、授業で出会った他学部の友人との会話です。神戸女学院の魅力として他学部の学生とコミュニケーションをとる機会が多いことがあげられますが、授業で出会った音楽学部の友人に「私も演奏に参加するからぜひ来てみて」と言われたことが、参加の契機となりました。入学時想像していた時よりずっと多くの人と知り合う機会があり、楽しんで学んでいます。

●参加者の声:宝塚市在住 92歳女性
・初参加時の素敵な雰囲気に魅せられ、通算40回以上参加するクリスマスの定番に
 クリスマス礼拝については、神戸女学院の同窓会「めぐみ会」の方からお聞きして知りました。当時は自由に参加できたため、毎年参加していたのですが、初めて参加した時には「なんて素敵なんだろう」と魅せられたことを今でも覚えています。有志の学生達が一生懸命に努力をし、演奏を織りなす姿に心から感動しました。

・4年ぶりの一般参加枠募集の喜び
 4年前からコロナ禍になり、礼拝に参加できなくなってしまったことについては、当時は非常に残念に思っていました。今年ようやく一般からも参加できるようになり、とても嬉しかったです。来年も参加できることを心待ちにしています。

●飯謙 神戸女学院理事長・院長 コメント
・1973年から続く歴史あるクリスマス礼拝
 本プログラムは、1960年代末に学内関係者向けの礼拝の中でお招きした牧師様より「素晴らしい礼拝なので、多くの人と守ってはどうか」と提言をいただいたところから始まりました。学内のさまざまな関係者と意見を出し合いながら共に準備し、1973年から「公開クリスマス」という名称で開始し、ちょうど50周年の年に至りました。

・4年ぶりに一般のお客様をお迎えし「希望が広がる」クリスマス礼拝に
 本プログラムでは「喜びを多くの人と分かち合い、希望を共有する。その希望が、多くの人々を通して更に広がるよう祈りを共にする。」ことを大切にしています。災害や紛争などさまざまな事象に心を痛め、恐怖や戸惑いを覚えることの多い時代だからこそ、改めて私たちが「互いに支え合わなければならない」という聖書のメッセージを共に確認できれば幸いです。

・クリスマス礼拝を守ってきた長い歴史のなかで、変わらず大切にしていること
 クリスマスは祝祭のイメージが強いですが、クリスマス礼拝はショーのようになってはいけないこと、さりとて画一的になってもいけないことを意識しています。関わる人たち全員で意見を出しあい、奏楽・プログラム・照明・装飾など、あらゆる分野でクリスマス礼拝本来の意図が伝わるよう趣向を凝らしています。

●プログラムディレクター(大学職員)コメント
・幼稚園児の頃に出会ったクリスマス礼拝の背後には、多くの人の支えがあったことを実感
 私が初めて学院クリスマスに出会ったのは、両親に連れられて参加した幼稚園児のときでした。以降、中高部生時代には出席者の1人として、大学生時代にはボランティアスタッフとして、そして今は職員としてこれまでさまざまな形で関わる中で、改めて本プログラムが多くの人の支えにより成り立っていることの素晴らしさを強く感じています。

・学生が奏楽者・ソリスト・スタッフとして参加する特別な行事
 クリスマス礼拝は表舞台で美しい音色を奏でる音楽学部の学生だけでなく、照明や会場設営などに携わる有志の学生にも支えられた、特別なプログラムです。自然な形で祈りの場に加わり、キリスト教主義に触れていく伝統が長く守られていることにとても深い意義を感じています。

・一般のお客様に「すごかった」と感じていただけるクリスマス礼拝を
 クリスマス礼拝は「よかった」「すごかった」という来客の皆様からの率直なご感想に直接触れることができる貴重な機会でもあると感じています。ご来場いただけた方には、美しいキャンパスに鳴り響く荘厳な音楽を聞いていただき、世界の人々の平安を祈る思いをひとつにすることの素晴らしさを体験していただき、そして神戸女学院を好きになっていただけたらな、と考えています。

●松浦修 音楽学部准教授(指揮者)コメント
・4年ぶりに一般のお客様をお迎えする喜びを感じながら演奏
 毎年クリスマス礼拝に指揮者として臨んでいますが、あくまで演奏会ではなく礼拝の場として、会場の皆様と同じ気持ちを分かち合うことを変わらず大切にしています。特に今年は4年ぶりに一般の皆様をお迎えできるということで、ようやくだな、と嬉しい気持ちでいっぱいです。

●川井あい子さん(ソリスト/音楽学部音楽学科声楽専攻3年生)コメント
・歌に込められたメッセージを伝えるために
 実はオーケストラの方々と合わせて歌うのが初めてのことだったので、とても緊張しましたが、「言葉を伝えること」をいつも以上に強く意識して大役を果たすことができました。子音を強調することによりフレーズがどのように伝わるだろうか...など、歌に込められたメッセージがしっかり伝わるように意識しました。

●工藤万李花さん(ソリスト/音楽学部音楽学科声楽専攻3年生)コメント
・イエス様の誕生日の情景が心に浮かぶ
 楽曲を練習しているうちに、歌詞の表す情景が心に浮かび、意義深く感じられました。ご参加いただいた皆様に歌詞の意味やメッセージ・情景が伝わるよう、心を込めて歌いました。

●石田桜子さん(ソリスト/音楽学部音楽学科声楽専攻3年生)コメント
・在学生のみならず外部の方を迎えて共に守る、荘厳なクリスマスの雰囲気
 在学生のみのクローズドな空間ではなく、一般の方をお迎えして共に守れるクリスマス礼拝は、神戸女学院ならではの行事だなと感じています。お越しいただく方にもクリスマス礼拝の魅力がより伝わっていれば嬉しいです。


(関連記事)
・神戸女学院が12月22日に「2023年度クリスマス礼拝」を開催 ― コロナ禍以前の形式を回復、世界の平和とひとりひとりの健やかな歩みを祈って(2023.12.19)
 https://www.u-presscenter.jp/article/post-52242.html


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【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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