SASと国連、世界の貿易データを一般に公開

~「SAS(R) Visual Analytics for UN Comtrade」により、3億行を超える貿易データから前例にない洞察を導き出すことが可能に~

ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は、国連(UN)統計局が27年間にわたり集計してきた3億行を超えるUN Comtrade(国連商品貿易統計データベース)へのアクセスが初めて可能となる「SAS(R) Visual Analytics for UN Comtrade」の提供を発表しました。国際貿易は大小さまざまな規模の経済に影響を及ぼすため、産学官の組織はもとより、すべての人が国際通商に関する数字を読み取って利益を享受することができます。SASと国連は、SASの高度なデータ・ビジュアライゼーション・ソフトウェアを駆使して、最も包括的な貿易データベースであるUN Comtradeからの洞察を世の中に提供するために協働しています。

国連貿易統計部門長のロナルド・ジャンセン(Ronald Jansen)氏は、「私達はビッグデータ・アナリティクスを広く一般に提供できることを大変嬉しく思います。ハイパフォーマンスなコンピューティング環境下では、誰もがデータベース上のすべてのデータを参照でき、これまで以上に優れた洞察を得て、より踏み込んだ疑問を考えつくことができます。その結果、分析が格段に効率化します」と述べています。

貿易収支と貿易相手先との関係性が明確に
3億行を超えるデータの一部ではなくその全体を視覚化することによって、思わぬ洞察を瞬時に得ることができます。例えば、アニメーション機能付きの「Trade History(取引履歴)」のバブルチャートからは、過去10年の間に、中国がオーストラリアの主要輸入相手国から最大の輸出相手国へと変化したことが見て取れます。また、「Trade Composition(貿易構成)」のビジュアライゼーションからは、ブラジルの鉄鋼生産が落ち込むとアルゼンチンに多大な影響を及ぼす可能性が高いことが分かります。同様に、米国とマラウイの貿易関係のビジュアライゼーションからは、両国の貿易は、ほとんどすべてが米国のタバコ需要によるものであることが分かります。

SAS Visual Analytics for UN Comtradeは、クラウド・テクノロジーとハイパフォーマンス・アナリティクスを駆使して、数百に及ぶ貿易相手国と数千の取引品目の間の解明されていなかった事実を解き明かし、過去30年間の国・地域間の経済交流の実態を浮き彫りにします。これまでは、ビッグデータをリアルタイムに分析してナレッジを収集できるのは大規模組織だけに限られていました。しかしこれからは、誰もがWebを通してこの貴重な情報にアクセスすることができます。これによって、政策担当者から一般企業、研究者、一般市民に至るまで利益を享受できるようになります。

SAS国際開発担当グローバル・マネージャーのアイサー・シェイ(I-Sah Hsieh)は、「SASは国連の“データ革命”に次なる波を起こす支援をしています。私たちの目的はデータをただ一般公開するのではなく、洞察を公開して社会に役立ててもらうことです。これは社会全体に向けたビッグデータ・アナリティクスなのです」と述べています。

データを探索できる多くの手法
利用者は、以下の項目に関してさまざまな手法でデータを探索できます。
• 輸出入: 世界、国、地域ごとの上位貿易国とそれらの国の取引品目
• 貿易収支: グローバル、国レベルでの上位輸出入品目
• 貿易構成: 貿易相手国ごとの主要取引品目
• ミラー統計: 貿易相手国双方の立場からの報告を照合できる輸出入データ
• 取引履歴: 特定国の上位貿易相手国。アニメーション機能付きのバブルチャートで経時変化の視覚化が可能
• データ: 優れたフィルター機能を使ってすべてのデータを表形式で表示
• 履歴解析: 貿易相手先、取引品目、年度の組み合わせによる取引履歴の検証

無償バージョンと低価格バージョンを提供
SAS Visual Analytics for UN Comtradeは、いくつものインタラクティブなビジュアライゼーション機能を無償で提供しています。例えば、数百の貿易相手国、数千の取引品目の中から報告の食い違いをトラッキングするミラー統計分析は無償で利用可能です。より詳細な情報を得る場合には、課金ベースの有料のアドバンス版レポートが適していますが、利用者は無償のバージョンを使って調査のための貴重な情報を収集でき、意思決定に役立てることができます。有料版の利用料金は週25ドル、月50ドル、年500ドルと低価格に設定されています。

SASデータ・ビジュアライゼーションが洞察への扉を開く
SAS Visual Analyticsは膨大なデータを瞬時に探索できるインメモリ・ソリューションです。パターンの検出や、より詳細な分析の機会を特定したり、分析結果を分かりやすいビジュアルで表示します。膨大なデータを処理しやすい形式に迅速に変換し、一部のサンプル抽出ではなく、全データの探索を可能にします。数十億行に及ぶ情報でさえ、その相関関係をものの数分、数秒で分析して、分析結果を分かりやすいチャートや、グラフ、アニメーションで表示します。

SAS Visual Analytics for UN Comtradeのダウンロードや詳細情報は下記URL(英文)をご覧ください。
http://www.sas.com/en_us/software/visual-analytics-comtrade.html

<SAS Institute Inc.について>
SASは、ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーであり、ビジネス・インテリジェンス市場においても最大の独立系ベンダーです。SASは、革新的なソリューションを通じて、75,000以上の顧客サイトに、パフォーマンスを向上し、より正確で迅速な意思決定を行う支援をしています。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。本社:米国ノースカロライナ州キャリー、社員数:Worldwide約1万3千名、日本法人約250名(http://www.sas.com/jp
SAS Institute Japanは、多くのお客様とパートナー企業に支えられ、日本において30周年を迎えることができました。「これからもAnalyticsでイノベーションを」を合言葉に、日本のアナリティクス市場の深耕を図り、日本の企業や社会に貢献してまいります。

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。

*2015年4月27日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。

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この企業の情報

組織名
SAS Institute Japan株式会社
ホームページ
http://www.sas.com/jp
代表者
手島 主税
資本金
10,000 万円
上場
非上場
所在地
〒106-6111 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー 11F
連絡先
03-6434-3000

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