メディカル・データ・ビジョン株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:岩崎博之、以下「MDV」)は企業向けPHR(パーソナルヘルスレコード)システム「カルテコworkwell」を開発、販売を開始します。ソニービズネットワークス株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:小笠原康貴、以下「SBN」)のクラウド勤怠管理システム「AKASHI」と連携し、「Emo Scan Approach」を推進することで、企業の「真の健康経営」の実現を支援します。
カルテコworkwellに搭載されたバイタルセンシングは、多様な打刻方法を提供する「AKASHI」の出退勤情報と連携しています。この連携により、AKASHIは「使いやすさ」「便利さ」「多様さ」がさらに強化され、カルテコworkwellは出退勤管理と同時に従業員の健康状態を客観的に計測し、健康状態の悪化を早期に予測して改善行動を促すソリューションを提案します。この連携サービスの特徴は、勤怠情報とバイタルセンシングによる情報を組み合わせ、働き方と自律神経の状態を解析することで、従業員の「こころの状態」を客観的に測定できる点です。さらに、「客観測定」「主観測定」「結果処理」の3層からなる新しいメンタルヘルスアプローチである「Emo Scan Approach」の推進を通じて、寛容で活気ある職場環境の実現を支援します。
【客観測定の領域】
出退勤時にスマホカメラに顔をかざすことで、高精度の非接触バイタルセンシング技術を用いて、その日の脈拍、呼吸数、交感神経・副交感神経の状態を測定します。これにより、客観的に心身の疲労度やストレス度を評価し、勤怠情報と統合して分析することで、従業員の健康状態を総合的に把握することが可能となります。
【主観測定の領域】
毎日、継続的に従業員の状態を測定し、健康の問題を抱えつつ業務を続けている状態のことを意味する「プレゼンティーイズム」など早期の対応が必要な従業員を、迅速に特定します。その後、個々の状況に応じたストレスチェックや EAP(従業員支援プログラム)を提案し、自己を振り返る機会を提供することで、従業員の心身の健康を総合的に支援します。
【結果処理の領域】
従業員の部署別、職種別、役職別、年代別に、職場環境に応じた詳細な分析が可能です。また、パルスサーベイ(短い期間に繰り返し、従業員満足度や、組織内の問題をリアルタイムで把握する調査)や産業医サポートといった既存サービスを補完し、運用の形骸化を防ぎます。さらに、パーソナライズされた改善提案により、人材の定着率向上だけでなく、休職や退職に伴うコストの削減、採用関連経費の削減にも寄与します。
◆システムの概要
従業員の計測方法
・出退勤時、「カルテコ」アプリのトップ画面の【出・退勤ボタン】をタップ
・タップ直後に【顔認識】画面による脈拍数、呼吸数、自律神経のバランスの計測を開始
・打刻完了後、10秒したら「あなたの今のモード」としてストレス度・疲労度の結果を表示
企業の人事・健康管理部門の活用メリット
・人事・健康管理部門が従業員のストレス度・疲労度を可視化し、集団分析できる
・メンタルヘルス対策など組織全体や個別の対象従業員への対策に活用できる
※自律神経結果の共有同意(個人情報利用目的同意)が前提
◆今後の展開
これらの社会課題に対処するために、MDVとSBNは新たな取り組みである「Emo Scan Approach」を推進していきます。MDVとSBNはそれぞれの強みを生かし、【真の健康経営(メンタルヘルス対策)】を実現します。今後、両社の「Emo Scan Approach」への取り組みについては随時、発表していきます。