会員1,142名が回答、健康状態や腎臓病に関して知りたいことなどのアンケート調査
~登録者は、食事管理や医師や家族への相談に情報を活用~
この度、腎臓サポート協会では、会員としてご登録いただいている皆様に、腎臓病に関する健康状態や協会の活動に関してのアンケートを実施いたしました。
■当協会に登録いただいた時の健康状態
約64%が腎機能が低下しているが腎代替療法(透析や移植)を必要としない「保存期慢性腎臓病」の方で、約20%が透析治療中の方でした。腎臓病以外に患っている(過去も含む)病気があるかどうかについては、高血圧が49.1%と一番多く、80%の方は腎臓病以外にもなんらかの病気を患ったことがあるとの回答でした。
■腎臓サポート協会/腎臓病なんでもサイトを利用しようと思った理由
「腎臓や腎臓病について全般的な情報を得るため」(69.4%)が一番多く、腎臓サポート協会が行っている活動の中で役立ったものは?という問いでは、1位:腎臓サポート協会が発行している会報誌「そらまめ通信」(66.9%)、2位:ホームページ「腎臓病なんでもサイト」(51.5%)、3位:腎臓病なんでもサイトからのメールマガジン(25.0%)、という結果となり、腎臓を患う方々やそのご家族が、病気や治療に関する情報を求めている様子がうかがわれました。
■腎臓サポート協会から以外で、病気や治療に関する情報をどこから入手しているか
医師からがトップで(70.7%)、次にインターネット(47.0%)、3番目に書籍(31.4%)と続いています。
■腎臓サポート協会からの情報をどう活用したか
「食事により気を付けるようになった」(59.5%)、「レシピが紹介された料理を実際に作ってみた」(23.6%)、「食事について栄養士に相談した」(21.1%)と、食事に関する行動をとられた方が多く見られました。また、「医師や看護師に病気や治療について相談した」(23.2%)、「掲載されていたセミナーや腎臓病教室に参加した」(14.4%)、「病院検索で病院を探した」(11%:ネット利用者中)など、様々な形で協会からの情報をご利用いただいていることがわかりました。
その結果、疾患や治療法についての認知度も登録前と比べ、向上していることも確認されました。(慢性腎臓病 75%→86.8%、食事療法 79.2%→89.4%、薬物療法 62.2%→76.6%、血液透析 74.5%→83.6%、腹膜透析 46.7%→74.9%、在宅血液透析 27.6%→58.8%、移植 65.2%→74.9%)。特に一般に認知度が低いと言われている、腹膜透析や在宅血液透析に関する認知度が大きく向上しています。
しかし、腎機能の指標として用いられるeGFR(推算糸球体ろ過量)について、ご自身の数値を知っていると回答された方が、全体の32%と半数以上の方はご存じないという結果となり、今後、より積極的な情報提供が求められます。
■現在、腎臓病について、一番不安に思っていること、知りたいこと
・医療助成のこと、生命保険のこと、年金のことなど今後の生活の変化が不安です。新しい法律や医療制度、新しい情報がほしいです。
・みんなで海外旅行に行ったりしたいのですが、食事のことが気になります。どの程度どのように考えればいいのか、こちらからどれくらい何を用意すればいいのか。いろいろ経験されてる方があれば伺いたいです。
・糖尿病性腎症なのですが、食事療法が大変難しいです。みなさん、どう管理されているのでしょう?真面目にやると、本当に食べる物が無くなってしまう糖尿病性腎症。管理のこつ、あれば知りたい!と思っています。
・透析を始めた後の生活の管理のあり方。家族に負担がかからない様にできるかどうか?
・8月に移植を受けたのですが、今後どのように生活して行けば良いのか、医者以外の相談者がほしい。
(一部抜粋)
腎臓サポート協会では、これからもホームページや会報誌・冊子などでの情報提供を通じて、腎臓病患者さんとそのご家族の方をサポートし続けてまいります。
<調査概要>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■実施期間:2011年10月14日~11月10日
■調査方法:インターネット、アンケート用紙
■調査対象:腎臓サポート協会会員
■回答数 :1,142 (WEB回答 681、アンケート用紙回答 461)
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【Q.登録時の健康状態を教えてください。】
・病院で腎臓病の診断は受けていないが、腎臓に関して不安を持っている 6.1%
・保存期(腎機能が低下しているが、透析や移植を必要としない状態) 64.4%
・透析療法を行っている(血液透析(HD)、腹膜透析(PD)) 18.3%
・移植を受けた 0.7%
・その他・不明 10.5%
【Q.腎臓病以外に患った(ている)病気、あてはまるものすべて選んでください。】(複数回答有)
・高血圧 49.1%
・糖尿病 19.3%
・心臓病 15.6%
・脳卒中 3.7%
・その他 28.8%
・その他の病気なし 20.0%
【Q.病気や治療について、腎臓サポート協会/腎臓病なんでもサイト以外では、どこから情報を入手していますか?】(複数回答有)
・医師 70.7%
・看護師 24.1%
・栄養士 26.0%
・臨床工学技師 6.0%
・ソーシャルワーカー 1.9%
・他の患者さん 11.9%
・病院においてあるパンフレット 25.3%
・病院に掲示してあるポスター 8.7%
・新聞や雑誌 26.4%
・テレビやラジオ 18.3%
・書籍 31.4%
・インターネット 47.0%
・その他 5.4%
【Q.腎臓サポート協会/腎臓病なんでもサイトを利用しようと思った理由を教えてください。】(複数回答有)
・腎臓病を指摘されたため 39.3%
・透析が必要と言われたため 11.1%
・腎臓や腎臓病について全般的な情報を得るため 69.4%
・腎不全保存期治療(食事療法・薬物療法)に関する情報を得るため 47.7%
・透析に関する情報を得るため 39.6%
・移植に関する情報を得るため 11.7%
・その他 3.1%
【Q.腎臓サポート協会の活動の中で、何がお役に立っていますか?】(複数回答有)
・そらまめ通信(会報誌) 66.9%
・健康相談 20.1%
・ホームページ「腎臓病なんでもサイト」 51.5%
・腎臓病なんでもサイトのメールマガジン 25.0%
・協会発行の小冊子 12.6%
・その他 3.7%
・役にたっているものはない 1.8%
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◆『腎臓病なんでもサイト』
http://www.kidneydirections.ne.jp/
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【本件に関するお問い合わせ先】
NPO法人 腎臓サポート協会
info@jin-support.org
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