ロヒンギャの人々が迫害を受け隣国バングラデシュに逃れてから7年になろうとしています。今回のイベントでは当初より現地で取材を続けてこられたジャーナリスト増保千尋さんをお招きし、難民キャンプを取り巻く状況について最新の情報をお伝えいただきます。
認定NPO法人 世界の医療団 日本(理事長:ガエル・オスタン 所在地:東京都港区)は、8月22日(木)19時より、オンラインイベント「私たちは何を学べるのか―ロヒンギャ難民の逆境の7年を生き抜く力」を開催します。本イベントでは、ジャーナリストの増保千尋さんをお招きし、長年取材を続けてこられたロヒンギャ難民キャンプの現在の状況とそこで出会った人々についてお話いただきます。また、世界の医療団が現地で行っている医療支援について、人々の身体とこころの健康をとりまく課題、そして人々の生きる力について伝えます。
難民キャンプでは、世界の関心が薄れ、将来への不安を抱える一方で、迫害のトラウマを抱えながらもたくましく生きようとする人々の姿があります。ロヒンギャ難民の現状から、私たちは何ができ、何を学ぶべきなのかを考えます。
【開催の背景】
2017年8月25日、ミャンマー軍による迫害により、多くのロヒンギャの人々が隣国バングラデシュに逃れました。7年がたとうとする今も、難民キャンプでは100万人近い人々が帰還の見込みもないままに暮らしています。世界の医療団は難民キャンプとホストコミュニティの両方で現地の医療向上のための支援を行ってきました。現在、高血圧、糖尿病、ガンなどの非感染性疾患についての啓発・診療所支援や、必要とされる精神面のケアを行っています。
【イベント概要】
日時:8月22日(木) 19時~20時20分
方法:オンライン(Zoom)
参加費:無料
詳細・お申込み:
https://forms.gle/BG9b8x4C4LBmmPDM6
主催:世界の医療団
【プログラム】
19:00-19:03 あいさつ(世界の医療団 事務局長 米良 彰子)
19:03-19:13 難民たちのこころと身体のケア
(世界の医療団 メディカル・コーディネーター/看護師 木田 晶子)
19:13-19:43 ロヒンギャ難民の今
(増保 千尋さん)
19:43-20:03 パネルディスカッション
長期化する難民生活と難民たちのレジリエンス
(増保さん、木田、モデレーター:世界の医療団 海外事業プロジェクト・コーディネーター 中嶋秀昭)
20:03-20:18 質疑応答
20:18-20:20 終わりに
【登壇者プロフィール】
増保千尋さん
宮城県出身。2002年、早稲田大学第一文学部卒業。2012年、国連平和大学メディアと平和構築修士課程修了。出版社、国際機関などを経て独立。シリア難民やミャンマーの少数民族の独立闘争など、紛争や難民をテーマに取材したルポルタージュを「COURRiER Japon」「Newsweek Japan」「集英社オンライン」などで発表。2017年10月からロヒンギャの取材を開始。「世界の医療団」の活動も取材。
(
https://courrier.jp/news/archives/315274/、
https://courrier.jp/columns/298359/)
木田 晶子(世界の医療団 日本 メディカル・コーディネーター/看護師)
看護師として6年間の臨床経験を経て、青年海外協力隊員としてラオスに派遣。その後、世界の医療団のラオス母子保健プロジェクトに約2年間従事。2017年からはロヒンギャのための医療支援プロジェクトに参加。現在までメディカル・コーディネーターとして医療支援活動を展開している。
中嶋 秀昭(世界の医療団 日本 プロジェクト・コーディネーター)
日経新聞記者、フェアトレード企業勤務等を経て、NGO職員・JICA専門家として内戦下のネパール、スリランカ北部や、ミャンマー、インドネシア(アチェ)、リベリア、南スーダン、パキスタン、リビア等計12ヶ国に出張・駐在し、主に(母子)保健関連の支援事業を監理。2020年、世界の医療団日本に入職、ロヒンギャ難民・ホストコミュニティ支援事業監理とウクライナ紛争対応医療緊急支援事業、シリア震災対応医療支援事業への側面支援に従事している。
【世界の医療団について】
世界の医療団は、世界17ヶ国に拠点を持ち、70ヶ国以上で事業を実施している国際NGOです。1980年の団体発足以来、これまでも自然災害や紛争地域において、人道危機発生時の緊急支援から、その後の長期的な復興支援まで、現地のニーズに即した医療支援活動を行っています。