2024年7月10日、サンパウロ(ブラジル):
今週末、FIA世界耐久選手権が10年ぶりにブラジル・サンパウロのアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ(インテルラゴス・サーキット)にて開催されます。アストンマーティンの新型Vantage GT3も、パートナーチームのHeart of RacingとD’station Racingと共にWECの舞台に再挑戦します。
今年初めにシルバーストンで初公開された新型ロードカーのVantageから多くを受け継ぐ新型Vantage GT3は、アストンマーティンの実績ある接着アルミシャシーを中心に組み立てられ、4.0リッターV8ツインターボエンジンを動力源としています。WECクラス初優勝を狙いながら、好調に快進撃を続けています。
アストンマーティンは6月、Comtoyou Racing による1948年以来のスパ・フランコルシャン24時間レース総合優勝を含め、5つもの見事な勝利を収めました。Heart of Racingはワトキンズ・グレンで開催されたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にて新型Vantageの初勝利を挙げ、Blackthorn Racingはル・マン24時間レースのサポートレースであるロード・トゥ・ル・マンで優勝を獲得しました。Walkenhorst Motorsportはニュルブルクリンク耐久シリーズでPRO-AMクラス優勝を果たしています。この一連の勝利の最初を飾ったのは、D’station Racingが日本のSUPER GTシリーズで達成した、アストンマーティン初の同シリーズGT300クラス優勝でした。
WEC開幕戦のカタール1812kmレースでどちらも表彰台を獲得したD’station RacingとHeart of Racingが次に向かうのは、アストンマーティンが他のどのマニュファクチャラーより多くのGTクラス優勝実績を誇るインテルラゴスです。英国のウルトラ・ラグジュアリー・スポーツカー・ブランドであるアストンマーティンは、ブラジルにあるインテルラゴス・サーキットにて2012年から2014年の間に開催された3つのレースで、3つの優勝とそれとは別に3つの表彰台を獲得しています。
カタールでは3位フィニッシュを決めたD’station Racingは、3度FIA WECチャンピオンに輝いた実績に先日のスパ24時間レースの新たな優勝を加えたマルコ・ソーレンセン(デンマーク)が、フランスおよびヨーロッパGT4のタイトル獲得者エルワン・バスタード(フランス)と組み、チャンピオンシップ首位との差33ポイントのLMGT3クラス4位でシーズン後半を開始します。インテルラゴスではクレメント・マテウ(フランス)が再びチームに参加します。
Heart of Racingは、ル・マンで明け方までの長時間スティントをこなしてチームを上位争いに食らいつき続けさせたチーム代表兼ドライバー、イアン・ジェームス(英国)がいつものチームメイトであるダニエル・マンチネッリ(イタリア)とIMSA優勝経験者アレックス・リベラス(スペイン)と再びタッグを組みます。リベラスはロス・ガン(英国)と共に、先月ワトキンズ・グレンで開催されたIMSAにて、アストンマーティンとHeart of Racingに新型Vantage初のIMSA優勝をもたらしています。
IMSAで2022年にGTDクラス優勝を果たしているHeart of Racing は、IMSAシーズン中唯一のカナダ開催となるカナディアンタイヤ・モスポート・パークではドライバー布陣を変更します。27号車で2022年シーズンのIMSA GTD優勝者であるロマン・デ・アンジェリス(カナダ)と組むのはMagnus Racingでお馴染みのスペンサー・パンペリー(米国)です。ワトキンズ・グレンではジョン・ポッター(米国)とアンディ・ラリー(米国)と共にGTDの表彰台を獲得しているパンペリーは、ブラジルのレースに参戦するザカリー・ロビション(カナダ)に代わってチームに参加します。
英国人ワークスドライバーのガンがGTD Proクラスで通常はパートナーを組むリベラスもインテルラゴスに出場するため、ガンはチームの別のPROクラスのレーサー、マリオ・ファーンバッハー(ドイツ)と23号車でGTD Proに参戦します。Heart of Racingが2022年にモスポートでGTD Proの表彰台を勝ち取った勢いを維持しながら、さらに上を目指します。
アストンマーティンの耐久モータースポーツ責任者のアダム・カーターは、次のように述べています。「新型アストンマーティンVantage GT3は、スパ・フランコルシャン24時間レース優勝にIMSA初勝利と、6月は絶好調でした。WECの前戦、ル・マン24時間レースでもその競争力の高さを証明し、車もチームも優勝を競えることがわかっています。とはいうものの、世界選手権では他のチームも極めて高い競争力を持っています。アストンマーティンにとっても、Vantageにとっても、10年ぶりのブラジル開催に出場できるのはとても喜ばしいことで、トラックでの実績を考えると、今週末さらなる勝利を狙える根拠は十分にあります。今週末は、IMSAでのHeart of Racingの成功も祈っています。ワトキンズ・グレンでのGTD Pro優勝は勝つべくして勝ち取ったものであり、モスポートでのGTD出場でも同様の成功が見られることを期待しています。」
サンパウロ6時間レースの公式練習は7月12日(金)の現地時間10:45(英国標準時14:45)、レースは7月14日(日)の現地時間11:30(英国標準時15:30)に開始されます。IMSAのモスポート戦も、練習は7月12日(金)の現地時間13:45(英国標準時18:35)、レースは7月14日(日)の現地時間11:05(英国標準時16:05)に開始されます。詳細は各シリーズの公式ウェブサイトと公式アプリでご確認ください。
こちらのプレスリリースに関する素材は、下記よりダウンロード可能です。
https://we.tl/t-04KK1RPPAU
アストンマーティン・ラゴンダについて
アストンマーティンは、世界でもっとも熱望されるウルトラ・ラグジュアリー・ブリティッシュ・ブランドとなることを目指し、人々を魅了してやまないハイパフォーマンス・カーを作っています。
ライオネル・マーティンとロバート・バンフォードによって1913年に設立されたアストンマーティンは、スタイル、ラグジュアリー、パフォーマンス、エクスクルーシブネスを象徴するグローバル・ブランドとして知られています。アストンマーティンは、最先端のテクノロジー、卓越したクラフトマンシップ、美しいスタイルを融合させ、Vantage、DB12、DBS、DBXに加え、同社初のハイパーカーであるValkyrieなど、高い評価を得ている一連のラグジュアリー・モデルを生み出しています。また、Racing. Green.サスティナビリティ戦略に沿って、アストンマーティンは2025年から2030年にかけて、PHEVとBEVを含むブレンドドライブトレインアプローチによる内燃エンジンの代替システムの開発にも取り組んでおり、電気自動車のスポーツカーとSUVのラインナップを持つという明確なプランを描いています。
英国のゲイドンを拠点とするアストンマーティン・ラゴンダは、ラグジュアリー・カーを設計、製造、輸出し、世界で50以上もの国で販売しています。スポーツカー・ラインナップはゲイドンで製造されており、ラグジュアリーSUVのDBXは、ウェールズのセント・アサンで製造されています。同社は、2030年までに製造施設をネットゼロにする目標を掲げています。
ラゴンダは1899年に設立され、1947年にアストンマーティンとともに故デビッド・ブラウン卿に買収され、現在は「Aston Martin Lagonda Global Holdings plc」としてロンドン証券取引所に上場しています。
2020年には、ローレンス・ストロールが同社のエグゼクティブ・チェアマンに就任し、未来の重要な分野に対して新たな投資を行うと同時に、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1®チームとともにモータースポーツの頂点へと復帰し、英国を象徴するブランドとして新たな時代へと乗り出しています。