岸田総理大臣と裕子夫人が、4月12日(金)午後(現地時間)、名古屋大学(以下「本学」)が米国ノースカロライナ州立大学内に設置している「Nagoya University Global Campus at NC State University(略称名古屋大学グローバル・キャンパス)」を視察しました。
岸田総理大臣ご夫妻は、名古屋大学グローバル・キャンパスで、最初に、本学の杉山直総長から、本学のグローバル・マルチキャンパスの展開について説明を受けました。岸田総理大臣からは本学が名古屋大学グローバル・キャンパスで実施した短期留学プログラム(「留学アカデミー」)の参加人数や教室の使い方についてお尋ねがあり、同席した本学教育学部の田島千紗子さん(2023年夏の留学アカデミーに参加、2024年秋からノースカロライナ州立大学に留学予定)からも教室で英語研修を行ったなどと答えました。
次に、日本から留学中または留学予定の学生7名と懇談されました。本学からは田島さんのほか、デューク大学に短期交換留学中の医学部の徳永康太さんが参加しました。
懇談において、岸田総理大臣から、「未来を創造する若者の留学促進イニシアティブ」の推進を通じて日本人海外留学生を今後10年で倍以上の年間50万人とする目標について言及した上で、交換留学の増加に向けた国内大学の海外展開支援事業や大学間協定の締結支援事業を充実させていく旨、また、官民一体での留学生の経済的支援策の充実を図る旨のご発言がありました。
本学では「グローバル・マルチキャンパス構想」を推進しています。この構想の一環として、2023年3月に本学の戦略的パートナー大学(※)の1つであるノースカロライナ州立大学内に名古屋大学グローバル・キャンパスを設置し、本学学生と連携先大学学生の国際共修、国際共同研究、スタートアップ創出の拠点になっています。
ノースカロライナ州立大学内の同キャンパスには常駐スタッフがおり、いつでも留学中の学生が相談できる体制を整えるなど、留学を後押しする環境ができています。その結果、名古屋大学グローバル・キャンパスを中心としたノースカロライナ州立大学及び近隣のノースカロライナ大学チャペルヒル校との双方向の教育・研究交流は、設置初年度に学生が151名、教職員が49名に上っており、グローバル・キャンパス開設前と比べて飛躍的に増加しています。
この構想の展開として、グローバル・キャンパスはノースカロライナ州立大学のほか、同様に戦略的パートナー大学であるシンガポール国立大学に設置され、ドイツのフライブルク大学で準備室を設置しています。今後は英国のエディンバラ大学でも設置予定です。
これらのグローバル・キャンパスを活用して、本学では戦略的パートナー大学と連携し、双方向の学生交流、多極的・学際的(分野横断的)な共修活動を促進します。
※ 双方向の連携活動を互恵的に推進する海外の有力大学。
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