この度、在大阪オランダ王国総領事館は、日本における帯水層蓄熱(英名:Aquifer thermal energy storage、以下「ATES」と略称する)システムの社会実装に向け、大阪市および大阪公立大学と協力関係を構築し、連携して取組むための覚書を締結いたしました。ATESとは、地下に広がる帯水層から熱エネルギ ーを採り出し、貯蔵・回収することで、建物の冷暖房を効率的に行う技術で、省エネルギー、CO2排出削減、ヒートアイランド現象の緩和策として近年高い注目を浴びています。大阪市での実証事業を経て現在、日本初の大規模商用利用としてうめきた2期地区開発事業「グラングリーン大阪」において、ATESの建設準備が着々と進められている他、オランダがパビリオンの出展を決定している、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)においても敷地内でATESの導入が予定されてます。オランダは、本覚書を通じ、大阪市・大阪公立大学とさらなる強固な協力関係を築き、蓄積してきたATESの豊富な知見を広く共有することで、日本におけるATES普及に尽力し、循環型社会の実現に寄与してまいる所存です。