-生産能力を約3倍に増強し、インド含む南アジア・中東地域での事業をさらに拡大-
DIC株式会社(社長執行役員:池田尚志)のインドの子会社であるIDEAL CHEMI PLAST PRIVATE LTD.(アイディールケミプラストプライベートリミテッド、所在地:インド・マハラシュトラ州、以下「IDEAL社」)は、自動車用塗料やインフラ建設に使用するコーティング用樹脂の生産工場として、マハラシュトラ州のスパ工業団地に新たな工場を2月に開所し、本格稼働を開始しました。これにより、コーティング用樹脂の生産能力を現行の約3倍に増強し、インド含む南アジア・中東地域でのコーティング用樹脂事業のさらなる拡大を目指します。
スパ工業団地に開所したIDEAL社の新工場(インド・マハラシュトラ州)
DICグループは、インダストリアルポリマーのグローバルでのドミナント戦略を掲げ、コーティング用樹脂事業のグローバル展開に注力しています。ターゲット市場であるインドにおいては、年率9%近い高成長が見込まれています。さらに、インド政府は「Make in India」を掲げ、インド国内で製造する外国企業向けに優遇策を講じるなど、国を挙げて製造業振興を促進しています。
IDEAL社は今般の新工場稼働に伴い、コーティング用樹脂の生産能力を現行の約3倍に増強し、インド国内での需要増加に対応、さらにコーティング用樹脂の現地化提案による事業拡大を目指します。また環境面においても、排水は全て工場内で処理し、クリーンな工業用水として再利用するゼロ・リキッド・ディスチャージ(ZLD)*システムを採用しました。クリーンな天然ガスの採用や省エネルギー製造設備の導入により、環境・安全に配慮した工場運営とCO₂排出削減を目指します。
【新工場の概要】
所在地 :マハラシュトラ州アーメドナガル地区スパ工業団地
敷地面積:48,500㎡
生産品目:コーティング用樹脂(アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂等)
用途 :工業用(自動車補修用、コイルコーティング用等)
稼働開始:2024年2月15日より
DICグループは、長期経営計画「DIC Vision 2030」で掲げた”南アジアにおける生産拠点拡充による成長の取り込み”を実現するため、今後、南アジア以西における当事業を管轄するDIC South Asia Private Limitedによるマーケティング活動をベースに、本工場をインド国内のみならず南アジア・中東地域、さらにアフリカ地域も視野に入れた生産拠点として更なるコーティング用樹脂事業の拡大を目指します。
* ゼロ・リキッド・ディスチャージ(ZLD)とは、工場やプラントなどの産業施設における排水処理の方法の一つ。すべての排水を再利用することで、最終的に排水をゼロにすることが目的。 以上
-DIC株式会社について
DICは日本で有数のファインケミカルメーカーのひとつであり、DICグループの中核企業です。DICグループは、世界全体でSun Chemical Corporationを含む約190の子会社によって構成され、60を超える国と地域で事業を展開しています。グループ全体として、人々の生活に欠かせない包装材料 、テレビやPC等のディスプレイに代表される表示材料 、スマートフォンなどのデジタル機器や自動車に使用される高機能材料を提供するグローバルリーディングカンパニーと認知されています。これらの製品を通じて、社会に安全・安心、彩り、快適を提供しています。DICグループは持続可能な社会を実現するため、社会変革に対応した製品や社会課題の解決に貢献する製品の開発にグループ一丸で取り組んでいます。連結売上高1兆円を超え、世界全体で2.2万人以上の従業員を有するなか、DICグループはグローバルで様々なお客様に寄り添っていきます。詳しい情報は、
https://www.dic-global.com/ をご覧下さい。