ロールス・ロイス・モーター・カーズ、最高経営責任者 トルステン・ミュラー・エトヴェシュの退任を発表




2023年10月5日、グッドウッド、ウエスト・サセックス

ロールス・ロイス・モーター・カーズは最高経営責任者トルステン・ミュラー・エトヴェシュの退任を発表
  • トルステンはクロード・ジョンソン以来、ロールス・ロイスで最も在任期間の長い最高経営責任者
  • 14年にわたる在任中、ロールス・ロイスは最高峰の自動車メーカーから真のラグジュアリー・ブランドへと変貌を遂げた
  • 在任中に売上は6倍に伸び、英国に大きな経済効果をもたらした
  • ロールス・ロイスの120年の歴史で初の電気自動車を導入し、2030年末までの全モデル電動化への道を開いた
  • 非常に強固な市場でのポジショニングを築き、ウエスト・サセックス、グッドウッドを拠点とするロールス・ロイス本社の野心的な拡張計画を残す
  • 後任には、現在BMW UKの最高経営責任者を務めるクリス・ブラウンリッジが2023年12月1日付で就任

ロールス・ロイス・モーター・カーズは、最高経営責任者を務めるトルステン・ミュラー・エトヴェシュ(Torsten Müller-Ötvös)が2023年11月30日付で退任することを発表しました。後任には、現在BMW UKの最高経営責任者を務めるクリス・ブラウンリッジ(Chris Brownridge)が就任します。

2010年、ロールス・ロイス・モーター・カーズの最高経営者に就任したトルステンは、クロード・ジョンソン以来、在任期間の最も長い最高経営責任者となります。

今回の発表について、トルステンは次のように述べています。「約14年間ロールス・ロイスを率いてきたことは、私の職業人生の中で最大の名誉であり、喜びでもあります。ラグジュアリー業界の頂点に位置するロールス・ロイスと世界一流の人材を今日の地位まで成長させることができたことは、素晴らしい冒険でした。英国経済に対する貢献と、英国が世界最高のラグジュアリー製品を生み出す力を持つことの世界的な認知に、この素晴らしいチームとともに果たせた役割を誇りに思っています。」

BMWグループの取締役会会長、オリバー・ツィプセは次のように述べています。「ロールス・ロイス・モーター・カーズは、当組織の至宝です。トルステンの傑出したリーダーシップ、揺るぎないコミットメント、明確なビジョン、そして強力で集中力のあるチームを築く類まれなる能力が、ロールス・ロイスが今日のような世界一流のラグジュアリー・ブランドとなることを可能にしました。今後のご活躍を心より願っています。」

トルステンの指揮の下、ロールス・ロイスは自動車メーカーから真のラグジュアリー・ブランドへと生まれ変わり、極上の美しさを誇る車、比類ないビスポークの技術、世界中の顧客のニーズ、嗜好、要望に対する深い理解で、世界的な尊敬を集めています。

この変革は、目覚ましい商業的成功へとつながり、年間販売台数は2009年の約1000台から、2022年には6000台を超えるまで大きく拡大しました。さらに重要なことに、ウエスト・サセックスのグッドウッドを拠点とする本社工場から出荷されるロールス・ロイスの車は、一台一台がすべてビスポークで、お客様のご要望に合わせて製造されています。

最高級のクラフツマンシップと、芸術的・技術的な創造性や革新性の融合から実現されるビスポークへの絶え間ない注力を通して、ロールス・ロイスがラグジュアリー界を牽引する存在となっていることは疑いもありません。トルステンの在任中、世界を代表するアーティストやファッションデザイナー、他のラグジュアリー・ブランドとのコラボレーション作品を含め、歴史に残る世界に1台だけの「ワン・オブ・ワン」の名車が生み出されています。ビスポークの究極の姿は、新しい時代に向けて2017年に復活されたコーチビルドに見ることができます。最近では8月に見事なドロップテイルが発表されました。

トルステンの着任時、グッドウッドで製造されていたのはファントム(Phantom)とゴースト(Ghost)の2モデルのみでしたが、その指揮の下でレイス(Wraith)とドーン(Dawn)、そしてロールス・ロイス初のSUV、カリナン(Cullinan)が加わりました。今年、世界初のウルトラ・ラグジュアリー・エレクトリック・スーパー・クーペであるスペクター(Spectre)が導入され、2030年までの完全な電動化への一歩を踏み出しました。トルステンはまた、より先鋭的で反骨精神にあふれるもう一つのロールス・ロイス、ブラック・バッジ(Black Badge)を考案し、発表しました。この大胆な企ては、ロールス・ロイスの魅力を大きく広げることに繋がりました。

新モデルの追加、ビスポークの拡大、スーパー・ラグジュアリーへと向かう明確な戦略的シフトは、ロールス・ロイスのルネサンスと継続的なビジネスの成功への原動力となり、新世代の顧客層を惹きつけました。2010年のロールス・ロイスの価格平均は約25万ユーロ、お客様の平均年齢は56歳でしたが、現在、平均価格は倍の約50万ユーロ、お客様の平均年齢は43歳となっています。

ロールス・ロイスの再興は、過去10年にわたって進んできた、ラグジュアリー業界の幅広い再編の一部です。トルステンは、この変化の一部となるだけではなく、変化を積極的に率いることを軸とした経営を行いました。お客様の嗜好や希望に対するロールス・ロイスならではの理解に基づき、新しいテクノロジーや考え方を取り込んでいきました。このことは、世界中のお客様にロールス・ロイスというブランドを直接お届けする方法に表れています。リアルの世界では新しいプライベート・オフィスのオープンがあり、バーチャルな世界ではグッドウッドで製造されたロールス・ロイス・オーナーのためのデジタルなメンバーズ・クラブであるアプリ、「Whispers」が提供されています。

トルステンは次のように述べています。「対面でも、Whispersを通してバーチャルでも、お客様――ロールス・ロイスの礎である刺激的な皆様――と共に過ごせることが、私にとって最高の喜び、そして真に学べる機会でもあり、世界中でラグジュアリーがどのようにとらえられているのかについて、明確に、独自の視点で、きめ細やかに理解することを可能にしました。」

トルステンの下でロールス・ロイスは大きな成功を収め、英国経済に対する貢献は今では年間5億ポンドを超えます。ロールス・ロイスはウエスト・サセックス最大の雇用企業の一つでもあります。グッドウッドのホーム・オブ・ロールス・ロイスで働く従業員の数は約300人から2500人を超えるまでになり、その国籍も50カ国を超えています。

トルステンはさらに、本日の発表に対して、次のように述べています。「ロールス・ロイスは未来とそのすべての機会を迎える用意ができていると思います。私たちは最近、グッドウッドの拠点拡張計画を提出しました。将来的な電気自動車の製造に対応するだけでなく、ビスポークとコーチビルドへのさらなる需要にも対応していくためです。このような事業分野がロールス・ロイスを真に際立たせるものであり、私はそれを非常に誇りに感じています。」

「ロールス・ロイス・モーター・カーズを去るにあたって、新たなプロフェッショナルとしての挑戦の機会を楽しみにしています。世界中のフライ・フィッシングの名川に行く時間が少し増えるのも楽しみです。クリス・ブラウンリッジには、この素晴らしいブランドの司令塔に就任するにあたり、心より成功をお祈りします。この14年間で築き上げてきたチームには、ラグジュアリー業界および自動車業界で最も才能あふれる、熱心で、革新的な頭脳があります。彼らが皆で、世界でも唯一無二の会社の類まれなる物語にさらに驚くべき章を加えていくことを確信しています。」



クリス・ブラウンリッジは、2021年から務めるBMW UKの最高経営責任者の職務から、ロールス・ロイス・モーター・カーズに加わります。今回の任命についてオリバー・ツィプセは次のように語っています。「クリス・ブラウンリッジは膨大な実績を誇る、極めて経験豊富なプロフェッショナルであり、ロールス・ロイスの現在の成功を礎に、ロールス・ロイス・モーター・カーズを全モデル電動化の未来へと導いてくれるものと信じています。」

クリスはセールスとマーケティングのエキスパートであり、1995年に新卒で入社して以来、BMWグループにおける経歴は30年近くに及びます。BMW UK最高経営責任者就任前は、2011年からBMW UKセールス・ディレクター、BMW UKマーケティング、並びにUK・アイルランド・MINIリージョナル・ディレクターなど、UK取締役会のさまざまな役職を歴任しました。

クリスは次のように述べています。「このたびの任命を光栄に感じるとともに、身に引き締まる思いです。長きにわたる偉大な歴史の大きな転換期を迎える中で、この偉大な英国のブランドを率いる役割に招かれるというのは、この上なく名誉なことです。ロールス・ロイスは世界で最も認知度が高く、魅力的で、影響力のあるブランドの一つであり、人々からどれほど愛され、敬意を集めているかを強く意識しています。それはロールス・ロイスの素晴らしい製品、お客様との緊密な関係性、そして何よりもこれから参加する卓越したチームの賜物だと思います。私たちが誇りを持って守る途方もないほどの偉大な伝統と、私たちが行うことすべてがその独特な系譜の上に成り立ち、それに追加されていくことも意識しています。」

「私はトルステンの後任であることを幸運に思います。14年間に渡る彼のブランドに対するビジョンと意欲的な目標を通して、ロールス・ロイスは極めて強力な地位を築き、未来に向けて自信に満ちています。ロールス・ロイスの物語の一部となれることに心よりうれしく思い、その挑戦と新たなチャンスに向かって歩みを進めることを楽しみにしています。」

以上


編集者の皆様へ
ロールス・ロイス・モーター・カーズは、真のラグジュアリー自動車のメーカーであり、 世界で最も高い評価と敬愛を受ける、手作業による魅力的なビスポーク製品を世界中のお客様のために製造しています。

英国ウエスト・サセックス州グッドウッドにあるホーム・オブ・ロールス・ロイスには、2,500名以上の従業員が勤務しています。ホーム・オブ・ロールス・ロイスには、グローバル本社のほか、センター・オブ・ラグジュアリー・マニュファクチャリング・エクセレンスが設置され、世界で唯一、ロールス・ロイスの自動車のデザイン、開発、手作業による緻密な製作が行われています施設、製品および人材への継続的な投資により、世界販売台数の記録更新が続いており、2022年には史上最高となる6,000台超を記録しました。

ロールス・ロイス・モーター・カーズはBMWグループの完全子会社であり、航空機用エンジンや推進システムを製造するROLLS-ROYCE PLC(ロールス・ロイス・ピーエルシー)とは完全に別会社で、関連はありません。


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