SAS Energy Forecasting、困難な状況における公益事業体の対応改善に貢献

米国最大規模の都市公益事業が電力需要の予測にSASを採用

AIとアナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下SAS)は、SAS® Energy Forecastingおよび新製品のSAS Energy Forecasting Cloud(https://www.sas.com/en_us/software/energy-forecasting-cloud.html)を提供し、電力会社の計画とオペレーションを改善することによって、電力を顧客に安定供給できるよう支援します。

異常気象による不確実性がますます高まる中、住宅や店舗、工場、学校、農場など、あらゆる場所で必要な電力を確保するために、電力会社は顧客需要の的確な予測とインフラ管理の改善が必要になっています。

電力会社はSASの両方のエネルギー負荷予測ソリューションを用い、より精度の高いモデルを構築することにより、消費者や企業の需要をより的確に予測できます。これらのモデルは、スマートメーターやさまざまなIoTコネクテッド機器を始めとする多数のソースから収集された、オペレーションや、気象、利用に関する膨大な量のデータを分析します。また各種規制要件のほか、電気自動車の充電ニーズの増加といった新たな要素も考慮に入れます。

ロサンゼルスにおける電力の安定供給
ヒートドームや「大気の川」現象から、山火事やめったに起こるはずがないトロピカルストームまで、最近、南カリフォルニア地域にはさまざまな形で気候変動の影響が見られるようになってきました。

ロサンゼルス市水道電力局(LADWP)は、全米で2番目に人口の多い都市で、異常気象が顧客需要に与える影響を評価するための良い方法が必要でした。LADWPは、8,000メガワット超の正味信頼出力、155万人の電力契約顧客、68万1,000人の水道契約顧客を擁する全米最大の公益事業体です。

LADWPは、マネージャーやプランナー、エンジニアが気候変動の影響や将来的な気候シナリオを検証できるよう、SAS Energy Forecastingを導入しました。時代遅れのレガシーアプリケーションをSASのソリューションに置き換えて、AIやアナリティクスを搭載したモデルでピーク需要を予想し、より的確な予測を提供できるようになりました。

LADWPのデータアナリストであるBingbing Zhang氏は、次のように述べています。「SAS Energy Forecastingで大量のデータを用いてより精度の高い予測を行うことで、LADWPはより的確な意思決定を行うことができ、何百万という利用者の方々に、より確実で安定したサービスを提供できるようになります」

また、Zhang氏は、次のようにも述べています。「SASのAIや高度なアナリティクスは、私たちが短期、長期の需要と送電の両計画を立てる上で大いに役立っています。異常気象に直面してロサンゼルスという都市やこの地域に機動力が求められているのと同様に、LADWPもまた顧客のニーズや需要の変化に素早く適応していかなければなりません。SAS Energy Forecastingはまさに、私たちが対応を図る上で重要な役割を果たしてくれています」

App Factoryから生まれた製品
SAS Energy Forecasting CloudはSAS App Factoryから誕生した初のソリューションで、今年のSAS ExploreでSAS Viya®の新製品として紹介されました。一般提供は2024年に開始されます。

SAS App Factory(https://www.sas.com/ja_jp/news/press-releases/2023/september/saas-products-rapid-ai-application-development.html?utm_source=advocacy&utm_medium=social-sprinklr&utm_content=11311958582&utm_term=11311958582)はAIドリブンなクラウドアプリケーションを素早く低コストで開発するために使われるアプリケーション開発環境(ADE)です。

クラウドでより精度の高い予測を実現
新たに発表したSAS Energy Forecasting Cloudにより、SASはAIや高度なアナリティクスをサービスとして提供します。

LADWPのような電力会社は、SAS Energy Forecastingに期待してきた高品質の負荷や再生可能エネルギー発電の予測を引き続き得ることができます。クラウドでの提供を通じて、ビジネスニーズに応じてソフトウェアの利用を増減でき、社内におけるコンピューティング要件を低減していくことができます。

電力会社の予測担当者は、顧客の利用形態を判断したうえで、そうした想定可能な利用に基づきオペレーション計画を立てようとします。SAS Energy ForecastingとSAS Energy Forecasting Cloudは自動的にモデルの精度を追跡するため、予測担当者はごく短期間から長期的な展望まで、さまざまな状況の変化に応じてモデルを簡単にアップデートすることができます。

送電網を変更するためには、大量のデータセットを処理できて、再生可能エネルギーの発電を含めて、サーキットレベルまで情報を提供できる能力を持ったプラットフォームが必要になります。SAS energy forecastingソリューションを導入することで、電力会社の計画担当者やマネージャーは大量のデータをまとめて、AIや高度なアナリティクスに適用し、反復可能で追跡可能なスケーラブルかつ正当性のある予測を提供することができます。

SASのInternet of Things(IoT)担当バイスプレジデントであるジェイソン・マン(Jason Mann)は、次のように述べています。「再生可能エネルギーをはじめとする新規のエネルギー源が送電網に追加されるようになり、電力会社やスマートシティはこの先数時間、あるいは20年先についても需要に関して情報に基づいた予測を行う必要があります。新製品のSAS Energy Forecasting Cloudによって、透明性、信頼性、反復性のある予測が可能になり、規制当局の監督に従いながら、組織として自信を持って計画を立て、規模を拡大していくことができます。精度の高い予測を行うことは的確な判断につながり、効率性を高めながら顧客や市民のエクスペリエンスを向上できます」

本発表は、SASのテクノロジーカンファレンスSAS Explore(https://explore.sas.com/event/33f11b50-88c8-4525-ad70-86a5b527d441)で行われたものです。 SASの最新情報は、X/Twitterで@SASsoftwareNews(https://twitter.com/SASsoftwareNews)をフォローしてください。 

*2023年9月12日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。
https://www.sas.com/nl_nl/news/press-releases/2023/september/energy-forecasting.html
本原稿はSAS本社プレスリリースの原稿を抄訳したものです。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。

SASについて
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なソフトウェアとサービスを通じて、世界中の顧客に対し、データをインテリジェンスに変換するためのパワーとインスピレーションを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。

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この企業の情報

組織名
SAS Institute Japan株式会社
ホームページ
http://www.sas.com/jp
代表者
手島 主税
資本金
10,000 万円
上場
非上場
所在地
〒106-6111 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー 11F
連絡先
03-6434-3000

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