昭和大学(学長:久光 正)と日本山村硝子株式会社(代表取締役社長執行役員:山村 幸治)は共同で、「シロップぴったりシロピィ」を開発しました。これは、水薬(シロップ)を正確かつ簡便に計量できる新たな計量器具です。一般的な樹脂製の投薬瓶に装着可能で1ml、1.5ml、2ml、2.5ml、3mlの5段階の計量ができます。また、洗って何度も使えます。これにより、乳幼児への水薬(シロップ)投薬を素早く正確に行うことができるようになります。
両者の共同開発は、2020年度「昭和大学臨床ニーズマッチング会」において、福地本晴美教授(保健医療学部看護学科)が小児用水薬(シロップ)の内服スポイトのニーズについて発表したことがきっかけです。その後、マッチング会を共催した東京都医工連携HUB機構の紹介で、日本山村硝子株式会社との共同研究が2022年3月よりスタートしました。
◆開発の背景
乳幼児に水薬(シロップ)を投薬する際、正確に計量する必要性があります。しかし、処方箋の指示通りに計量しても、最後に薬の過不足が生じることがありました。
また、正確に計量するには、計量カップに注入した液体の液面に目の高さを合わせて計量するため、計量誤差が発生しやすく、微量の水薬(シロップ)を計量することは難しい状況でした。
そこで、水薬(シロップ)を正確かつ簡便に計量が出来る計量器具の開発に取り組みました。
◆新規開発製品「シロップぴったりシロピィ」の特徴
本計量器具は、まず、水薬(シロップ)容器にノズルを装着します。このノズルに設けた柱部を、軽量カップに設けた必要容量の階段部にあわせることで、計量カップ底面とノズル先端の距離が一定に維持されるようになっています。また、余分に押し出された場合には、容器の復元力でノズルの先端まで吸引されるため、あわせた容量で正確に計量できる構成にしたものです。
1ml、1.5ml、2ml、2.5ml、3mlの5段階の計量ができます。
※詳細は添付PDFをご確認ください
◆開発者
【日本山村硝子株式会社 プラスチックカンパニー】
ファーマキット事業グループ 岡部泰幸、荒木謙一郎、千葉隆宏
【昭和大学】
福地本晴美(保健医療学部看護学科 教授)、肥田典子(薬学部臨床薬学講座臨床研究開発学部門 准教授/統括研究推進センター 副センター長)、三邉武彦(医学部薬理学講座臨床薬理学部門 准教授/統括研究推進センター センター長)、諸星北人(医学部衛生学公衆衛生学講座 講師)、田中克巳(薬学部病院薬剤学講座 教授)、下恵子(保健医療学部看護学科 講師)、櫻井美里(保健医療学部看護学科 講師)
▼本件に関する問い合わせ先
・昭和大学 保健医療学部 看護学科 教授
福地本 晴美(ふくちもと はるみ)
E-mail:fukutimoto@cmed.showa-u.ac.jp
・昭和大学 薬学部 臨床薬学講座 臨床研究開発学部門 准教授
肥田 典子(ひだ のりこ)
E-mail:n.hida@med.showa-u.ac.jp
・日本山村硝子株式会社 プラスチックカンパニー
ファーマキット事業グループ
岡部 泰幸
TEL:03-3349-7252
E-mail: pharmakit@yamamura.co.jp
▼本件リリース元
学校法人 昭和大学 総務部 総務課 大学広報係
TEL:03-3784-8059
E-mail:press@ofc.showa-u.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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