大谷大学(京都市北区/学長:一楽真)は5月から8月にかけて、2023年度前期生涯学習講座を実施。「シリーズ 親鸞の和讃に学ぶ『正像末和讃』-危機から転機へ-」(対面/オンライン)、「シリーズ 人物からみた仏教-チベットの歌う仏教者たち-」(対面/オンライン)、「流布本『御伝鈔・御絵伝』を繙く(2)」(対面のみ)の3講座を開講する。会場はいずれも大谷大学真宗総合学術センター「響流館」メディアホールで、オンラインは録画配信。3講座とも4月3日(月)から申込受付をスタートする。定員や受講料、開講日・配信視聴期間、申込締切日などは講座により異なる。
「シリーズ 親鸞の和讃に学ぶ」は、親鸞の著した和讃(和語による仏教讃歌)のうち「浄土和讃」「高僧和讃」「正像末和讃」の「三帖和讃」について大谷大学の教員が解説するシリーズ講座。今回は真宗学を専門とする小川直人講師が担当し、「正像末和讃」を通して、親鸞が末法という時代にどのように向き合ったかについて考える。
「シリーズ 人物からみた仏教」では、仏教に関連するさまざまな人物について、その個性豊かな人物像を解説する。今回の講座では仏教学が専門の三宅伸一郎教授が登壇。チベットの行者であるミラレーパや僧侶・行者のシャル=カルデン・ギャムツォ、シャプカルパらが残した宗教歌「グル(mgur)」を通して、その生涯を紹介していく。併せて、土着の信仰を仏陀の教えと位置付けた「ボン教」の宗教指導者が残したグルについても紹介する。
「流布本『御伝鈔・御絵伝』を繙く(2)」では国文学の沙加戸弘名誉教授が講師を務め、2022(令和4)年度後期に引き続いて、親鸞聖人伝であり各道場の報恩講に拝読される『御伝鈔』と御堂に奉懸される『御伝絵』をひもといていく。
◆2023年度前期生涯学習講座 概要
■【シリーズ 親鸞の和讃に学ぶ「正像末和讃」-危機から転機へ-】 全6回
釈尊入滅の後、正法、像法、末法という時代の変遷をたどって仏教が滅亡へと向うという歴史観は、末法を生きる仏教者たちに大きな危機意識をもたらした。しかし、親鸞は、ただ悲しんでいたわけではなく、危機を転機として立ち上がったのである。親鸞が末法という時代にどのように向き合ったのか、「正像末和讃」を通して学ぶ。
<対面講座>
【開講日】 5月18日(木)、6月1日(木)、6月15日(木)、6月22日(木)、6月29日(木)、7月6日(木)
【時 間】 16:30~18:00 ※16:00~ 大学への入構可能
【会 場】 真宗総合学術センター「響流館」3F メディアホール (京都市北区小山上総町)
【定 員】 40名程度(応募者多数の場合は抽選)
<オンライン講座>
【視聴期間】 2023年5月23日(火)~2023年8月2日(水)
【定 員】 50名程度
<受 講 料> 8,000円(税込)
<申込期間> 4月3日(月)~4月25日(火)
※メールフォーム・FAXは17:00まで はがきの場合は当日消印有効
※受講決定については、5月2日(火)以降に書面にて連絡
<各回のテーマ>
〔1〕「正像末和讃」の概要と冠頭讃
〔2〕末法史観と親鸞
〔3〕『大集経』と末法
〔4〕末法と五濁
〔5〕唯仏一道独清閑
〔6〕本願の仏道と菩提心
<講 師> 小川 直人/大谷大学講師(真宗学)
https://www.otani.ac.jp/kyouin/sfpjr7000000c4mk.html
■【シリーズ 人物からみた仏教-チベットの歌う仏教者たち-】 全3回
チベットには、「グル(mgur)」という宗教歌が多数存在する。中でも行者ミラレーパ(1040-1123)が残したグルは、罪を背負いつつ厳しい苦行を成し遂げたという劇的なエピソードとともに、今も人々に親しまれている。今回の講座では、ミラレーパをはじめ、その業績を引き継ぎ、数多くのグルを詠んだ東北チベットの僧侶・行者であるシャル=カルデン・ギャムツォ(1607-1677)とシャプカルパ(1781-1851)という2人の生涯を、彼らの残したグルを通して紹介。また、チベットに存在する、土着の信仰を仏陀の教えと位置付けた「ボン教」という宗教の指導者たちの残したグルも併せて紹介する。
<対面講座>
【開講日】 6月16日(金)、6月23日(金)、6月30日(金)
【時 間】 16:30~18:00 ※16:00~ 大学への入構可能
【会 場】 真宗総合学術センター「響流館」3F メディアホール (京都市北区小山上総町)
【定 員】 40名程度(応募者多数の場合は抽選)
<オンライン講座>
【視聴期間】 2023年6月21日(水)~2023年7月27日(木)
【定 員】 50名程度
<受 講 料> 4,000円(税込)
<申込期間> 4月3日(月)~5月25日(木)
※メールフォーム・FAXは17:00まで はがきの場合は当日消印有効
※受講決定については、6月1日(木)以降に書面にて連絡
<各回のテーマ>
〔1〕ミラレーパ
〔2〕ミラレーパを受け継ぐ者たち:シャル=カルデン・ギャムツォとシャプカルパ
〔3〕もう一つの「仏教」の行者たち
<講 師> 三宅 伸一郎/大谷大学教授(仏教学)
https://www.otani.ac.jp/kyouin/nab3mq00000042cy.html
■【流布本『御伝鈔・御絵伝』を繙く(2)】 全3回
我々に最も近い親鸞聖人伝は、各道場の報恩講に拝読される『御伝鈔』と、御堂の南余間(御本尊に向って左の余間)に奉懸される『御絵伝』である。この『御伝鈔』と『御絵伝』が、元禄時代以後、我々の先達門徒の中に生きて働いてきた親鸞聖人伝そのものである。令和4年度後期に引き続き、これらの聖人伝を確認しながら、先達のいたゞいてこられた聖人像を再現していく。
<対面講座>
【開講日】 5月11日(木)、5月25日(木)、6月8日(木)
【時 間】 14:30~16:00 ※14:00~ 大学への入構可能
【会 場】 真宗総合学術センター「響流館」3F メディアホール (京都市北区小山上総町)
【定 員】 40名程度(応募者多数の場合は抽選)
<受 講 料> 4,000円(税込)
<申込期間> 4月3日(月)~4月21日(金)
※メールフォーム・FAXは17:00まで はがきの場合は当日消印有効
※受講決定については、4月28日(金)以降に書面にて連絡
<各回のテーマ>
〔1〕吉水入室
〔2〕六角夢想
〔3〕蓮位夢想
<講 師> 沙加戸 弘/大谷大学名誉教授(国文学)
※詳細はホームページを参照。
https://www.otani.ac.jp/syougai_g/index.html
▼本件に関する問い合わせ先
企画・入試部 入学センター
後藤智道 野路愛輝
住所:603-8143 京都市北区小山上総町
TEL:075-411-8114
FAX:075-411-8160
メール:nyushi-c@sec.otani.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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