【日本女子大学の社会連携授業】岩手県の地域資源を活用したローカルフードビジネスの実現を目指すプロジェクトに参加 ~学生の意見を反映した新規事業の創造に向け、地域事業者との直接対話を実施~



日本女子大学(東京都文京区、学長:篠原聡子)は、昨年度から岩手県の地域食農連携プロジェクト※1(Local Food Project 以下「LFP」、農林水産省の補助事業)の取り組みに連携して、産官学連携授業を実施しています。今年度の授業として、9月14日(水)から9月17日(土)に学生たちが体験型ツアーの現地体験および岩手の食をテーマとした新たな事業創造のためのワークショップを行いました。今後は体験型ツアーの商品化を目指していきます。




 所属する学部を超えて地域や社会が抱える多様な課題について実践的に取り組む、JWU社会連携科目「地域・企業と未来を創るクリエイティブ・プロジェクト演習B」では、昨年度から岩手県と連携して、地域資源を活用した持続可能なローカルフードビジネスや観光事業を考え、学生の視点から岩手の新たな食の可能性を提案しています。
 昨年度はコロナ禍でリモートによる授業実施でしたが、本年度は現地での授業実施となり2年生から4年生の計25名が履修しました。この科目では人間社会学部文化学科中西裕二教授と非常勤講師でLFPコーディネーターも務める田井中慎氏の引率により、岩手県を訪問。中山間地域資源である「いわて羊」をテーマにした体験型ツアー「羊たび」に参加し、羊牧場見学や、ジンギスカンなどの食用活用、羊毛を使ったクラフト制作などを体験しました。その上で、地元の旅行会社や農業法人、小売事業者、地域商社などとチームを組み、体験型ツアーのさらなるブラッシュアップのほか、いわて羊の未利用資源の活用や地域産品を活用したブランドづくり、最新のフードテック※2 を活用した新たな名産品開発など、来年度以降の事業5テーマについて議論を行い、学生からの提案をまとめ、プレゼンテーションを行いました。



 羊たび体験とワークショップを通して、学生からは「羊を普及させる活動の歴史やそれに対する地元の方々の思いを間近で感じることができ、何かを新しく始めることの苦労や自分たちのアイデアが形になって世の中で評価されるワクワク感を感じた」と、地元の事業者からは「岩手の中山間地の農業の課題を、実際に足を運んで考えてもらえて嬉しい」と、現地で実際に見聞きした感想が出され、学生と地域の対話による地域資源をいかした持続可能なビジネスアイデアの考察をより深めることができました。


■学生が県内事業者たちと考案した5つの事業テーマ

・羊たび : 羊を体験する旅行商品
 耕作放棄地の棚田を有効活用した新感覚グランピング「天空のひつじ」

・羊クラフト/羊めし : いわて羊未利用資源の活用
 新たな羊料理と羊毛、羊革、そして羊の鳴き声までを商品化する「ひつじまるごとプロジェクト メェ〜」

・モノ・コト観光 :ワインで巡るいわて風土ツアー
 初心者歓迎!ワイン女子のためのジャパンワインを学ぶツアー企画「岩手ワインフレンドプロジェクト」

・いわて旬詰 : ''小さく始める''共同ブランド推進プロジェクト
 岩手の地域産品とりんごのミックスジュースで、りんごの消費量で日本一を目指す「りんごチャレンジプロジェクト」

・FOOD TECH :アクアポニックス導入推進プロジェクト
 八幡平の地熱も活用した「高原うなぎ」の養殖と「わさび」の水耕栽培を組み合わせた新農業


 学生が考案した事業アイデアに対し「ネットや新聞での社会のトレンドではなく現実的な若者の意見が聞けたのも良かった」「WEBで調べるだけでは出てこない、現地を見て、実際に体験しないと出てこない飛躍したアイデアだった」「アイデア満載で、岩手に住んでいる私も知らない情報を組み合わせて発見があった。SDGsも意識されている提案もあり、完成度の高い提案が多かった」など、講評者である観光事業者や岩手県庁などから高く評価をしていただきました。


 今後は学生たちの提案を参考にして、岩手県庁も交えながら岩手県の事業者が主体となった、クラウドファンディングによるモニターツアー募集、羊ソーセージ、新しいいわて羊グッズの販売や、来年度の新たな食事業の立案を予定しています。


■JWU社会連携科目「地域・企業と未来を創るクリエイティブ・プロジェクト演習B」とは
 本授業は、JWU社会連携科目「地域・企業と未来を創るクリエイティブ・プロジェクト演習B」として実施しました。この「クリエイティブ・プロジェクト演習」は、所属する学部を超えて、地域や社会が抱える多様な課題について 地域や企業等と協働して実践的に取り組むことにより、女性が社会で力を発揮するための豊かな行動力を身につける科目です。学生たちは自身の学部での専門の学びを生かし、当事者意識を持ちながらクリエイティブな提案力や協働力を身につけることを目標としています。



※1 地域食農連携プロジェクト推進事業(Local Food Project:LFP)について
 LFPは、地域の食と農に関する多様な関係者が参画したプロジェクトで、地域の関係者が自発的に 企画・実行する持続的なビジネスの創出を支援します。岩手県はLFPの先行地域として農林水産分野にとどまらないビジネス展開を促し、地域経済の持続的な発展を目指しています。  https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/seisaku/211021.html



※2 フードテック
 食の領域を表すフード(Food)と、テクノロジー(Technology)を組み合わせた造語で、新しい産業分野のことです。最先端のテクノロジーを活用して、食に関する課題解決や開発を行い、食の可能性を広げていくことが期待されています。


【日本女子大学について】
 日本女子大学は、日本初の組織的な女子高等教育機関として創立し、昨年120周年を迎えました。私立女子大学唯一の理学部を有し、文理融合の教育環境をもつ女子総合大学です。幼稚園から大学院までの一貫教育、さらに卒業生以外にも門戸を開くリカレント教育など、誰もが生涯を通じて学び、成長し続ける社会を創るための機会を提供しています。多様で非連続に変化する社会において、新しい明日を共に創る人材を育てています。詳しくは、 https://www.jwu.ac.jp をご覧ください。


▼本件に関する問い合わせ先
学校法人 日本女子大学 入学・広報部 広報課
住所:〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1
TEL:03-5981-3163
メール:n-pr@atlas.jwu.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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この企業の情報

組織名
日本女子大学
ホームページ
https://unv.jwu.ac.jp/unv/
代表者
篠原 聡子
資本金
0 万円
上場
非上場
所在地
〒112-8681 東京都文京区目白台2丁目8-1
連絡先
03-3943-3131

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