東京工芸大学(学長:吉野弘章、所在地:神奈川県厚木市、以下同大)工学部工学科建築学系建築コースの山本佳嗣准教授が作成した「感染拡大防止のための効果的な換気」における「換気を阻害しないパーティションの配置について」の資料(図)が、新型コロナウイルス感染症対策緊急提言の一部に採用された。
山本准教授は建築コースの教員であると同時に、風と人間の安全で快適な関わりを研究・創造することを目的とした研究機関である風工学研究センターに所属し、「建物の空調や換気システム」をテーマとして研究を行っている。新型コロナウイルス対策として室内換気の重要性が認識されたことをきっかけとして、2020年5月から、専門知識を活かした「新型コロナウイルス感染症対策」の実験と提案を行い、建築学会のサイト(COVID-19関連活動リンク集)および同大に附置する風工学の教育研究機関「風工学研究センター」のサイトにて、その知見を公開している。
今回は、風工学研究センターで行われた「パーティションによるエアロゾル遮蔽効果について」を評価する実験の成果をまとめた資料の公開がきっかけで、分科会からエキスパートオピニオン(専門家)として資料(図)が採用された。
■山本佳嗣 准教授(東京工芸大学工学部工学科建築学系建築コース(建築環境計画研究室))
早稲田大学で建築学と建築環境工学を修了後、株式会社日本設計にて空調衛生設備設計と建築物の環境配慮計画を行い、12年間で20物件以上の設計を担当。実務の傍ら学会活動や研究活動を続け、2017年に建物の自然換気システムに関する研究で早稲田大学の論文博士を取得。2018年に東京工芸大学着任後、専門分野である建物の通風に関する研究や、実務経験を活かした建築設備・エネルギーマネジメント・環境建築に関する実践的研究に取り組んでいる。
(「東京工芸大学風工学研究センター」拠点担当者/「日本建築学会 空気環境運営委員会 換気・通風による感染対策WG」委員/「空気調和・衛生工学会 新型コロナウイルス対策特別委員会」委員/建築環境・省エネルギー機構「COVID-19検討委員会」委員)
■関連記事
・第17回 新型コロナウイルス感染症対策分科会(7/14開催)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin.html
・感染拡大防止のための効果的な換気 について
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin/bunkakai/dai17/kanki_teigen.pdf
・尾身会長の記者会見(25分頃)
https://www.youtube.com/watch?v=U7OK433tmBE
■東京工芸大学 風工学研究センター
文部科学省の学術フロンティア推進事業に選定され、風と人間の安全で快適な関わりを研究・創造する機関として2000年に設立。
「強風災害低減システムの構築」「通風設計法の構築」「空気汚染問題と評価システムの構築」の3つのテーマを掲げ、台風や竜巻による都市や建築物の被害の低減、省エネルギーのための自然換気を利用した通風設計、室内外の空気汚染の改善などの研究を進めている。
■東京工芸大学
東京工芸大学は1923(大正12)年に創立した「小西寫眞(写真)専門学校」を前身とし、当初から「アートとテクノロジーを融合した無限大の可能性」を追究し続けてきた。2023年に創立100周年を迎える。
【URL】
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