川崎市が川崎市産業振興財団と連携して取り組む、殿町キングスカイフロントにおけるインキュベーション事業の一環として、同財団は、ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)内のラボ施設をシェアラボとして活用し、世界的に著名なインキュベーターである米国のBioLabs(バイオラボ)社との連携により、新規ビジネスを創出するために最適な環境を提供する事業を開始しました。
なお、同社によるアジアへの連携拠点の設置は、今回が初の事例となります。本取組により、外部から成長が期待される世界トップクラスの人材や知見をキングスカイフロントに呼び込み、世界への進出を可能とするとともに新産業の創出を図る環境づくりを推進します。
6月1日に同財団とBioLabs社が協定を締結し、これを記念するセレモニーが、6月6日(月)、川崎キングスカイフロント東急REIホテルにて開催されました。
セレモニーには、福田市長、川崎市産業振興財団の三浦理事長、来日したBioLabs社のヨハネス・フルハーフCEOらが出席し、それぞれ期待を込めた挨拶・祝辞が述べられました。
【市長コメント】
- キングスカイフロントが成長し、世界とつながりたいという時宜を得たタイミングで、最高のパートナーであるBioLabs社との連携が実現しました。「川崎が世界とつながる」だけではなく、「世界が川崎とつながる」という双方向な連携ができていくことにわくわくしています。
- ここから生まれたスタートアップが成長した際には、川崎市内、それから大田区側を含めた多摩川両岸がグラデュエーションエリアとしてしっかりと受け止めていくことが、私たちのまちの発展、そして国の発展につながると考えています。
【BioLabs社フルハーフCEOコメント】
- 我々は日本のスタートアップやイノベーションエコシステム支援を共に行っていきます。iCONMはイノベーションを支援する設計となっているので、世界クラスのバイオテックスタートアップが集まるマグネットとなると、私は考えています。さらに、本連携によって川崎市に与える影響は非常に大きいものとなります。例えば、雇用を創出し、活気にあふれたコミュニティを形成するでしょう。この連携が日本のスタートアップエコシステムを加速させる一助となることを願っております。
<参考>BioLabs(バイオラボ)社について
- 世界トップクラスのライフサイエンスインキュベーター(主要オフィスは米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)
- ボストンやケンブリッジ等で構成されるグレーターボストン地域はライフサイエンスイノベーションのメッカであり、世界的スタートアップであるモデルナやバイオジェンを輩出した地
- ライフサイエンス産業におけるイノベーションの担い手は大手製薬企業からスタートアップへ移行している
- バイオイノベーター(スタートアップ)の急速な成長を促し、資本効率を最大化するエコシステム構築により、サイエンスベースの起業を志す者が新規ビジネスを創出するために最適な環境を提供することを事業目標に掲げて活動
- 2009年の創業以降、これまで230社以上の起業を支援、800人以上の雇用創出、10億ドル(約1000億円)以上の民間資金調達を実現
- 現在、米国内に11拠点、ドイツに1拠点、フランスに2拠点で活動
- 世界各地のイノベーション拠点でバイオラボとの協業を構想
- アジアにおけるシェアラボ事業連携拠点は川崎市の殿町が初の事例となる
<参考資料>
〔川崎市産業振興財団iCONM〕_Press_Release
https://pjbc.gigapod.jp/f0eff7e81c24d25f0a6f914659210613edf2077cd