デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ コンサルティング合同会社(デロイト トーマツ)と京都先端科学大学(KUAS)はクラウドを利用しリアルタイム言語処理AI技術を駆使してブレインストーミング(ブレスト)を支援・活性化・増幅する新しい教育DXアプリケーション「エデュブレイン(eduBrAIn)」※1を開発し、KUASにおける工学部スタートアップゼミの授業にて5月19日より導入を開始しました。
エデュブレインはブレストの議論内容を自動的に要約するとともに、ブレストを行っている各グループおよび発言者の発言量から議論の盛り上がりの可視化、キーワード抽出を行えるアプリケーションです。学生は、各自のノートPCまたはスマートフォンからエデュブレインにアクセスするだけで簡単に利用でき、教員は、可視化された情報を確認し、適切なタイミングで各グループの学生の議論に参加し議論を活性化することができます。また、エデュブレインのブレスト支援機能を活用することにより、一人の教員が複数のグループをファシリテートすることが可能になります。
今回開発されたエデュブレインは、KUAS工学部学部長の田畑修と講師のLIANG Ziluが2021年2月に文部科学省主催第1回スキームDピッチ※2に登壇して発表したユニークなアイデア「ブレイン:BrAIn」が基になっています。このBrAInに「ものづくりDX推進と教育機能強化に向けた包括連携協定」を締結するデロイト トーマツが着目し、連携の一環としてBrAInを具体化したアプリケーションとして開発を手がけました。
デロイト トーマツとKUASは、「エデュブレイン」を学生中心の学び(Student-centered higher education)を実現する教育DXを実現するための手段と捉えており、今後AIによる関連情報、ヒント・アドバイスの提示機能の付加によるブレスト活性化機能や、感情分析などの機能を盛り込み、エデュブレインをより進化した教育DXアプリケーションに発展させる予定です。
*実際の授業を取材いたいただくことも可能ですので、その際は京都先端科学大学広報センターにご連絡をお願いいたします。(基本毎週木曜日5限(16時00分~17時30分)
※1 エデュブレイン(eduBrAIn)は、学校法人永守学園の登録商標です。
※2 スキームDとは、文部科学省が主催となり、デジタル技術を活用して「学修者本位の大学教育」の実現を目指すために2020年6月に組織された「大学教育のデジタライゼーション・イニシアティブ(Scheem-D:Student-centered higher education ecosystem through Digitalization)」の略称。
■エデュブレイン・ミニッツアップの画面イメージ
グループ名,講義名,メンバー数が表示されているアプリスタート時の画面
メンバー毎の発言のテキスト化画面と“良いね”付加機能
グループ毎の発話量可視化画面(発話量が少ないほど色が濃くなる)