ヤマハ発動機は、林野庁より「令和3年度UAV※レーザを活用した人工林の林分内容解析手法等検討委託事業」を受託し、このたび本事業の報告書が林野庁ホームページにて公開されたことをお知らせします。
※UAV:Unmanned Aerial Vehicle、ドローン
■事業の概要
国有林野の収穫調査(立木調査)においてリモートセンシング技術等を活用した新たな手法を開発することを目的に、ヤマハ発動機が提供している産業用無人ヘリコプターによる森林計測サービスの技術を用いて国内各地の国有林野を対象に検証を行いました。
■検証の結果
間伐前の森林調査、および搬出材積の見積もり等を目的とした国有林野事業における収穫調査に対して、今回実施したUAVによるレーザ計測の手法が有効であることが確認された。また、従前の手法では得られなかった地形情報や地物データ等を取得する利点や、新たな知見に関する可能性についても考察しました。
ヤマハ発動機の森林計測サービスは、自社で開発・製造を手掛け、自動航行機能など高い航続性能を備える産業用無人ヘリコプターを活用します。空からの森林計測に最適なスペックである高解像度LiDARを無人ヘリコプターに搭載し、樹頂点から30~50mの上空より1秒間に75万回のレーザを照射し、高密度・高精度な点群データを計測範囲すべてにわたり獲得します。その結果、短期間かつ精緻な3次元デジタルデータ化により「森林の見える化」「森林のデジタルツイン」を実現し、林業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進します。
また、ヤマハ発動機は6月23日、今回の林野庁から受託した森林計測サービスの最新技術について、自治体・森林組合などの森林業務をご担当される方向けに「UAVレーザ計測最新技術セミナー」を開催します。
計測システム概念図