「国連ユースボランティア(UNYV: United Nations Youth Volunteers)」として、2021年9月から約5カ月間、エジプトやナミビア、キルギス、東ティモールなどの国連諸機関に派遣された関西学院大学などの学生6名による帰国報告会が3月20日、オンラインで開催されました。
国連ユースボランティアは、関西学院大学が国連ボランティア計画(UNV)との協定に基づいて派遣するプログラムで、現在、基幹校である本学以外に、大阪大学、国際教養大学、筑波大学、東洋大学、明治大学、明治学院大学、立教大学が連携校として参加しています。2021年度に派遣されたのは計12名。派遣先では国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、厳しい環境の下でそれぞれが様々な活動を行いました。報告会では、本学のほか、大阪大学、国際教養大学、筑波大学、明治大学、立教大学の学生が活動を振り返りました。
本学からは、東ティモールの国連人口基金(UNFPA)に派遣された柏原由季さん(法学部3年)が報告。活動を通じて苦労したこと、それをどのように乗り越えたかというテーマにおいて、「業務の優先順位が突発的に繰り上がったりすることが多く、柔軟に対応することが難しかった。そんななか、To Doリストを作成するなどして、自分の業務処理能力をいかに上げられるかを意識し、できるだけ迅速に対応できるよう努力した」などと話しました。ほかの学生からは、コロナ禍で留学する意味とは、という問いについて、「いつも以上に積極的にコミュニケーションをとることの重要性を実感した。リモートだからこそ、効率的な業務のために工夫していることを知ることができた」といった事例の報告もありました。
報告会には、高校生や大学生、社会人の方々など170名が参加し、聴き入りました。最後に、参加者と派遣者によるQ&Aセッションもあり、「活動を通じて上司・同僚の方とのコミュニケーションをとる上で工夫したこと」「行く前と行った後で国連に対するイメージは変わったか」といった質問があり、学生たちは「自分が知らないことに怖じ気づかないで、周りの方から学ぶことに積極的になることが大事」「国連は、想像以上に小規模なオフィスで少数精鋭で業務をしている。地球規模の問題だけでなく、自治体のような小さな組織に対しても援助をしていることに驚いた」などと答えていました。
※この報告会の模様は後日、国際教育・協力センターのYouTube上で公開します。
https://www.youtube.com/channel/UCUpBZKf4HjDD7wKtFLsN2Ow/videos
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