NTTグループは過去の災害経験から、災害対策の基本方針(ネットワークの信頼性向上・重要通信の確保・サービスの早期復旧)に基づき、大規模停電対策・水防対策・伝送路の多ルート化・災害対策基地局/災害対策機器/安否確認サービスの拡充等、様々な防災・災害対策の取り組みを実施しています。
東日本電信電話株式会社 神奈川事業部(執行役員 神奈川事業部長 中西 裕信、以下「NTT東日本 神奈川事業部」)では、平時から以下の取り組みをすすめることで、提供するネットワーク・サービスを『つなぎ続ける』ことに努めています。
なお、本日3月1日は災害用伝言板web171・災害用伝言ダイヤル171の体験利用が可能です。
1.自然災害・通信遮断を想定した図上訓練【自治体・外部機関との連携】
NTT東日本 神奈川事業部は、川崎市からの協力要請に基づき、川崎市役所内から訓練参加しました。
(1)訓練名称:第11回九都県市合同防災訓練・図上訓練
(2)実施月日:2022年1月19日(水)
(3)訓練目的・概要:
・九都県市(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市)
による「九都県市災害時相互応援等に関する協定」に基づき、九都県市相互の連携及び九都県市域外
の組織との連携等を目的とした図上訓練
・川崎市のほか、陸上自衛隊、消防、インフラ事業者等が参加
・都心南部を震源とするマグニチュード7.3の首都直下地震が発生した想定で、発災18時間から23時間
後までの状況をロールプレイング方式で実施
・訓練模様:
2.地下メタルケーブル管路内のガス漏洩対策の改善
地下に埋設したメタルケーブルは管路の中に敷設されており、漏洩孔からの浸水防止、及びメタルケーブルの破損を発見する為にガスを供給し、遠隔でシステム監視しています。
県内にあるサービスセンタの「ガス漏洩孔探索・補修」業務では、ガス圧が低下した地下メタルケーブル管路設備に石鹸水を塗ることで泡の膨らみから漏洩ヶ所の特定し、破損部分を補修します。
NTT東日本 神奈川事業部が2021年12月に試験導入した新たな補修方法を神奈川エリア全体に本格展開していきます。
【改善前】
管路内ケーブルガス漏洩か所は、補修することができず張替が必要とされるが、張替までの期間に漏洩孔からケーブル内に浸水するのを防ぐ為のボンベの監視、交換作業に稼働を取られてしまっていた状況。
【改善後】
漏洩がある管路全体をチューブ式の新たな部材「KDストッパー」で密閉してしまう新たな発想で、ガス圧を康定させることでボンベ交換稼働を削減。
3.MMSを活用した設備点検
NTT東日本では、MMS(Mobile Mapping System)を活用した電柱等の通信設備の点検を導入しています。これにより、点検・診断稼働を大幅に削減でき、診断データの故障予兆検知活用も実現しています。
(1)レーザMMS 点群データの活用
・高密度レーザスキャナから取得した点群データから電柱をモデリングしたわみを算出。(NTT持株
技術活用)
・電柱の劣化メカニズムにより、電柱のたわみを算出することで、ひび割れ等の診断に適用。
・画像MMSと組み合わせて設備のデータを収集し、診断・分析を一元的に実施。
(2)画像MMS 高精細画像データの活用
・高精細カメラによりあらゆる角度、複数カメラから取得した画像データにより設備の外観的な劣化を
診断。
・レーザMMSと組み合わせて設備のデータを収集し、診断・分析を一元的に実施。