東日本電信電話株式会社北海道事業部(北海道事業部長:阿部 隆、以下「NTT東日本」)は、富良野市において、デジタル地域通貨の実証実験を始めました。
本実証実験を通じ地域のデジタル化を推進するとともに市民の健康行動を促進し富良野市が
目指す健幸都市の実現と地域経済の循環に貢献します。
1.背景・目的
富良野市は、 すべての市民が健康で幸せを実感できる「健幸都市」の創造や、ICTの恩恵を市民誰もが享受できる「ひと・モノ・情報がつながるスマートシティ富良野」の実現を目指して取り組んでいます。
NTT東日本は、地方創生人材支援制度に基づき富良野市にデジタル専門人材を派遣し、まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定・実行、および地域課題の解決を図る施策の推進をサポートしています。
これまでの健康づくりの取り組みは、紙での運営管理のため、市民のニーズや動向把握・データ分析に多くの稼働がかかっていました。また、新型コロナウイルス感染症の影響により、市民が在宅で過ごす時間が長くなり運動量の減少や体力の低下が懸念されています。さらに市内イベント自粛に伴う活気の低下など、ニューノーマル時代における市民ニーズに合った健康づくりの取り組みや地域活性化を推進することが課題となっていました。
今回の実証実験では、市民の健康行動促進や地域のつながり強化を目指し、ニューノーマル対応としての非接触決済の普及を推進し安全安心な健幸都市の実現と地域経済への循環につながることを目的としています。
図1:富良野市「デジタル健幸ポイント」利用イメージ
図2:スマートフォンによる「デジタル健幸ポイント」利用の様子
2.実証実験の概要
実証参加者は、富良野市民(先着300名)となります。スマートフォンでデジタル地域通貨「デジタル健幸ポイント」(以下「デジタル健幸ポイント」)を買い物等の決済に利用します。
まず実証実験参加登録時にデジタル健幸ポイント500円分を獲得できます。
対象期間(「歩く対象期間」)内にウォーキング5万歩を達成した方には、さらに500円分を配布します。(参加者1名あたり最大1,000円分)
デジタル健幸ポイントは、富良野市内の実証参加店舗32店舗で買い物や飲食等に利用できます。
◆実証参加者:富良野市民 先着300名 (スマートフォン利用者が対象)
◆実証期間:2022年2月1日(火)~2022年3月31日(木)
①登録期間(実証参加登録でデジタル健幸ポイント500円分配布)
・2月1日(火)~2月28日(月)
②歩く対象期間(ウォーキング5万歩達成でデジタル健幸ポイント500円分配布)
・2月18日(金)~3月10日(木)
③ポイント利用期間(デジタル健幸ポイントを利用して買い物等が可能)
・2月17日(木)~3月31日(木)
◆デジタル健幸ポイントを利用できる実証参加店舗:32店舗
店舗の詳細は、下記の富良野市ホームページをご参照ください。
富良野市ホームページ
http://www.city.furano.hokkaido.jp/docs/2022011400011/
3.主な役割
NTT東日本は、NTT東日本グループのデジタル地域通貨サービスを活用し、デジタル健幸ポイントの払い出し・決済、実証参加店舗への実証環境の提供、精算代行等を行います。
富良野市は、実証参加者および実証参加店舗へアンケート等を実施し、デジタル健幸ポイントの使い勝手や有効性について検証します。
また、本実証実験を通じ、将来的な健幸都市の実現、地産地消等の地域循環経済の推進、さらに利用データの行政サービスへの活用・展開の可能性について検討を行います。
4.今後について
NTT東日本は、本実証実験を通じ、NTT東日本グループが提供するデジタル地域通貨サービスの本格導入・活用に向けて、サービス利用時のネットワーク環境やICT機器の提供など総合的に検討・支援するとともに、ICTを活用した新たなサービスの創出を通じ地域の発展・活性化に貢献してまいります。