恵泉女学園大学が第3回「学内表彰制度」学長賞に8名と2団体を選出 -- 学内外活動や課外活動等が対象、1月20日に授賞式を実施



恵泉女学園大学(東京都多摩市)は1月20日、第3回「学内表彰制度」の授賞式を行った。この制度は、学生の社会活動、課外活動等への参加の動機付けを目的として2019年度より開始したもの。今年度は学長賞に8名および2団体が選出され、地域での貢献活動や学内でのボランティア活動における功績、国家資格の取得等、授賞理由は多岐にわたった。また、当日は、聴覚障がい学生のためのノートテイク・文字起こしを行ってきたボランティア学生たちへの感謝状も授与された。




 学内表彰制度は、同大が掲げる「生涯就業力」を体現し、在学中に学業以外で学内外での活動において優秀な成績・顕著な功績を修めた学生を表彰する制度として設けられた。
 表彰対象となるのは下記に該当する学部、院生に限られる。

【表彰対象】
 学内外活動、課外活動、ゼミ活動、資格取得など。
1. 学内外活動において特に顕著な功績を残し恵泉の発展に寄与したと認められる学生
2. 学術研究活動において、特に顕著な業績を挙げたと認められる学生
3. 課外活動において、特に優秀な成績を修め、本学の名誉を高めたと認められる学生
4. 社会活動において、特に顕著な功績を残し、社会的に高い評価を受けたと認められる学生
5. 大学生活の学習成果の一つとして、難関試験資格を取得した学生

 この制度は学内の教職員からの他薦のみの受付となっており、多数の応募があった中で、今年度は学長賞として8名および2団体が選出された。
 当日は表彰状の授与と副賞の図書券や記念品の贈呈が行われ、副学長から「地味な活動だけれども、感謝している」と、激励の言葉が送られた。

 受賞者の一人である河合悠乃さん(人間社会学部 国際社会学科3年)は2つの部活(シェアリング部、学生宗教部シャロン)と1つのサークル(日本舞踊サークル)に所属するとともに各代表も兼任し、課外活動の発展・継続に寄与したとして、学長賞に選ばれた。

 シェアリング部は養護施設の子どもに勉強を教えるボランティア活動をする団体だが、現在部員は河合さんのみで、コロナ禍で活動自体はできていなかった。それでも新しい事に挑戦したいと考え、子どもに手紙を送ってコミュニケーションをとり、励ましていた。
 日本舞踊サークルも2020年度はコロナ禍で8月まで活動を自粛していたが、講師から「LINE電話での稽古をやりませんか」と声がかかったことをきっかけに活動再開。同年11月には「NIPPON FESTIVAL~アジアンフェスティバル2020~」(アリオなどセブン&アイグループが持つ各地の商業施設で開催)にも、ステージパフォーマーとして出演した。
 昨年11月の学園祭(恵泉祭)においては、学生宗教部シャロンと日本舞踊サークルの2団体で、それぞれオンデマンド動画を作成して上映。いずれも好評を得るなど、部員仲間からは「なくてはならない存在」として高い信頼を得ている。

 また、授賞式当日は聴覚障がい学生のためのノートテイク・文字起こしを行ってきたボランティア学生たち35名への感謝状授与式も行われた。今年度の総ノートテイク時間は1,548時間となった。

 恵泉女学園大学では2016年から「生涯就業力」を教育理念およびカリキュラムの中核にしている。その教育課程の中で自然と培った力が、学問だけでなく課外活動の中でも生かされ、育まれていることが、徐々に具現化されつつある。
 同大は今後も「生涯就業力」を体現している学生を誰一人取り残さないように、「学内表彰制度」を継続していく予定。

■河合悠乃(かわいゆの)さんの受賞のコメント
 このような賞を頂けてとても光栄です。推薦者の笹尾先生は私が所属するゼミの先生ですが、所属する団体の顧問ではないのにご推薦いただいたので驚いています。コロナ禍で活動が見えづらい中でも、先生方がずっと見守り、評価してくださったということが分かり、嬉しく思います。3つの活動を続けることは正直、いっぱいいっぱいでしたが、自分一人で抱え込まないで、周りと協力し役割を分担することが大事だという事に気付きました。先生等と連絡を取ることが多いので、基本的な礼儀や作法も身についたと思います。

▼恵泉女学園大学公式ウェブサイト
 https://www.keisen.ac.jp/

(関連記事)
・恵泉女学園大学で新たに学内表彰制度がスタート -- 地域・社会への貢献なども対象に、第1回表彰式では8件の活動に学長賞を授与(2020.01.30)
 https://www.u-presscenter.jp/article/post-43018.html


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