シュローダー 2022年市場見通し:グローバル社債 / プライベート・アセット

グローバル社債


ジェームス・モロニ―
債券スペシャリスト

2022年に向け、社債投資家は、難しい局面に直面しています。ファンダメンタルズは堅固ですが、バリュエーションは割高な水準にあり、不確実性が高まっています。

2020年3月のコロナ危機以降、社債市場は堅調に推移し、ハイイールド社債については25%以上上昇しました。各国の中央銀行や政府による支援策に加え、2020年の後期にはワクチンが開発・導入されたことで経済活動が再開し、社債市場は力強い回復をみせました。
しかしながら、現在、景気回復サイクルの成熟期にあり、微妙な局面にあると考えます。ファンダメンタルズは強固で、経済活動と消費需要は依然健全です。しかしその一方で、バリュエーションは高水準となっており、インフレや金融政策の正常化プロセス、そして新型コロナウイルスをめぐり不透明感が残っています。
このことについて、当社の欧州クレジットチーム・ヘッドであるジュリアン・ホーダンは次の様に述べています。「現在のマクロ経済環境、投入コストの上昇圧力、銘柄間のスプレッド格差が限定的かつ割高なバリュエーションという状況において、運用の方向性を明確に示すことは困難といえます。2022年にはボラティリティ(資産価格の変動)が高まり、インカム主導の収益は緩やかに低下すると予想されるため、市場をアウトパフォームする良好な収益機会を特定することがカギとなります。特にインフレの上昇に対し利益率を確保できる業種や企業を特定することが重要です。サイクルの成熟期においては、企業が過度に株主に寄り添った対策を実施するリスクが高まり、社債に悪影響を及ぼす可能性があります。」

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プライベート・アセット 4.0: 2022年の見通しおよび投資機会

ニルス・ロード
シュローダー・キャピタルCIO

プライベート市場は新たな局面を迎えています。なぜそのように私たちが考えるか、また2022年にどのような魅力的な投資機会があるかを説明します。

過去20年間でプライベート市場は拡大し、成熟してきており、2021年末には8兆米ドル規模の市場になると予想されています。プライベート市場は、市場規模の拡大だけではなく、多様性も増しており、投資家に様々なリターンの源泉とリスクプロファイルを提供するようになりました。
投資家はプライベート・エクイティからプライベート・デット、不動産、インフラストラクチャーに至るまで、またESGに準拠した投資からサステナビリティに焦点を当てた投資、インパクト投資など、様々な選択肢を選ぶことができます。さらに各戦略において、投資家は幅広い種類と規模の案件に分散投資をすることができますが、これはプライベート・アセットの有する「ロングテール」と呼ばれる特性です。
プライベート市場の多様性と奥深さは、投資家がこれまで以上に投資を選択的に実施できることを意味します。投資家は、自分たちの目標に最も適したサステナビリティやインパクトのプロファイルを選択することができます。また、投資家独自のリスク・リターンの選好に見合った投資機会を探すこともできます。
パンデミックは、プライベート市場の進化を加速させており、その進化をシュローダーでは「プライベート・アセット 4.0」と呼んでいます。これはインパクト投資への注目の高まりやプライベート・アセットの民主化の進展を伴う、新時代のプライベート・アセットの到来を意味します。
プライベート・アセットへのアロケーションを検討する投資家にとって、2022年以降を見据えた重要なテーマとなるであろう、以下の観点を考察していきます:
  • 中小型規模の案件の魅力
  • 「非流動性プレミアム」から「複雑性プレミアム」への焦点のシフト
  • リスク管理 - 資産分散への注目
  • 投資行動におけるインパクトの重要性の高まり
  • プライベート・アセットの民主化(流動性オプション、アクセス・オプション)

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この企業の情報

組織名
シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社
ホームページ
https://www.schroders.com/ja-jp/jp/asset-management/
代表者
黒瀬 憲昭
資本金
49,000 万円
上場
非上場
所在地
〒100-0005 東京都千代田区丸の内一丁目8番3号丸の内トラストタワー本館21 階
連絡先
03-5293-1500

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