スイス公共交通機関との協業によりWhimモバイルアプリの提供を開始
Vaudoise Groupのサステナビリティ戦略のもと、
「Mobility-as-a-Service」コンセプトのパイオニアである
MaaS Globalとの連携と投資によって、モビリティの未来に向けた革新モデルの開発を支援。
ヘルシンキ(2021年9月22日フィンランド現地時間)-MaaS(Mobility-as-a-Service)プラットフォームの世界的リーダーであると同時に、多数の受賞歴をもつモバイルアプリWhim(ウィム)を提供するMaaS Global Ltd.(本社:フィンランド、ヘルシンキ市、以下、MaaS Global)は本日、スイス公共交通機関との協業により、同国内でのモビリティ・サービスの提供を開始します。Whimモバイルアプリを使用することで移動を必要とするユーザーに対して、電動スクーターや高性能電動自転車に加え、鉄道、路面電車、トロリーバス、バス、アプト式列車、ケーブルカー、ボートなどあらゆる形態の公共交通機関へのアクセスの簡略化を実現します。これらのモビリティ・サービスの検索・予約と支払いをWhimアプリのみで完結できるため、場所移動にユニークで便利な方法を提供するものです。
会員制保険団体として事業をスタートさせたVaudoise Groupは、スイス保険市場において重要な組織であり、早い時期からサステナビリティを意識し、今日まで長年にわたり社内外のサステナブルな取り組みを実践してきました。同グループは、2020年にサステナビリティ戦略を制定し、2022年には最初の報告書を発表する予定しています。
Vaudoise GroupとMaaS Globalは、ユーザーの日々の移動を手助けし支えるという共通の目標のもと、相乗効果を生み出していこうとしています。今回の協業により、Vaudoise Groupではモビリティの未来に乗り遅れないための保険商品の開発も視野にいれると共に、若者層を中心とした顧客とユーザーの行動変化の促進を目指しています。また、同社のサステナビリティ戦略のもと、先頃発表した1,100万ユーロの資金調達ラウンドの一環としてMaaS Globalに投資しました。
MaaS GlobalのCEO兼創業者であるサンポ・ヒエタネン(Sampo Hietanen)は、「当社はスイス市場に大きな可能性を見出しています。スイスが誇る全国にまたがる高品質な公共交通機関は、世界最高とも言えます。スイスには、テクノロジーに精通したユーザー、多数のマイクロモビリティ・サービス、発展したカーシェア・エコシステム、積極的なパートナー企業、さらにMaaSサービスの開発を後押しする活力が存在しています」と述べています。
スイス国内で展開されるWhimモビリティ・サービスは、Transports Publics Fribourgeois(TPF)、電動スクーター事業者のTIER MobilityとVoi、電動自転車会社のBOND Mobilityといった戦略的パートナーとの協力のもと提供されます。公共交通サービスとしては350万人の住民が生活するベルン、フリブール、ヌーシャテル、ソロトゥルン、ヴァレー、ヴォーの6つの州を対象として提供されます。その後、他の交通機関のパートナーやレンタカー、カーシェアなどの新しい交通形態の参画が予定され、スイスの人口850万人以上に対し、全国規模のより包括的なモビリティ体験の提供を推進していきます。
MaaS GlobalとWhimアプリについて
MaaS Globalは、Mobility-as-a-Service(モビリティ・アズ・ア・サービス、MaaS)分野を率いる世界的なリーダーであり、そのアプリ「Whim」はこれまでに各種の賞を受賞してきました。Whimアプリでは、ひとつのアプリから、登録されているすべての交通サービスをユーザーに提供することができます。MaaS市場で商業的にサービスを行うアプリの中で、初めてのオール・インクルーシブ型MaaSソリューションで、2017年11月のサービスローンチ以降、トリップ(旅程)件数は世界で1,600万回を超えます。Whimでは、ひとつのサブスクリプション契約で、電車・バス等の公共交通機関およびタクシー、カーシェア、その他多くの交通サービスから好きな手段を選び、好きなときに好きな場所へ移動することができます。また、Whimでは、サステナブルな移動方法を選ぶことができ、ユーザーの移動の習慣にも変化をもたらしてきました。
MaaS Globalは2015年に設立され、フィンランドのヘルシンキ市を本社拠点としています。Whimは現在、ヨーロッパとアジアの複数の市場で注目されており、提供開始に向けて準備が進められています。様々な戦略的企業からの出資を受けており、出資企業には、三井不動産、BP Ventures、三菱商事、トヨタファイナンシャルサービス、Karsan Otomotiv、Transdev、あいおいニッセイ同和損保、デンソー、Vehoを含みます。これまでの出資総額は5,370万ユーロです。Whimアプリは、Google PlayストアおよびApple App Storeからダウンロードいただけます。
https://whimapp.com/
Vaudoise Groupについて
Vaudoise Insuranceは1895年の設立以来、フランス語圏スイスに本社を置く唯一の民間独立系保険会社です。スイス市場の大手民間保険会社上位10社のうちの1社に数えられ、保険・年金関連分野における専門知識に定評があり、各支店において顧客への助言と請求処理サービスを提供しています。Vaudoise Groupはグループ全体で1,650名を超える従業員と約100名の研修中の従業員を擁しています。会員制団体として創業したことを常に忘れることなく保険料の割引を通して、顧客に利益を分配しています。2021年、この再分配の総額は4,000万スイス・フランに達しました。
Vaudoise Groupのサステナビリティ戦略
- スイス気候基金の創設メンバー
- CEO4Climateイニシアティブに調印
- 国連の責任投資原則(UNPRI)に調印
- 投資による悪影響の減少と好影響の増加を目指すサステナブルな投資戦略を実施
- 2025年までに所有不動産の温室効果ガス排出量10%削減を目指し厳格な環境基準に沿った不動産の建設・管理を実践
- 単なる財務利益の追求のためだけではなく、社会や環境に良い影響を与えることを目指し、影響力のある投資を実施することで、エネルギー転換に関連するインフラ基金への積極的に投資
http://vaudoise.ch/
英語のプレスリリース:
https://whimapp.com/helsinki/en/maas-global-and-the-vaudoise-group-committed-together-to-the-future-of-mobility-in-switzerland/