パンデミックは、国籍やジェンダーや年代を超えて私たちの生活に影響を及ぼしています。スタディツアーや修学旅行、イベントの中止や延期で、学びの機会を制限されている学生のみなさんも少なくないと感じています。
以前は、日本各地から中高生が世界の医療団の事務所を訪れ、あるいは医療ボランティアやスタッフが学校訪問をし、国際協力や世界の医療団のお話をさせていただきました。コロナ禍に入ってからは、保健医療支援を掲げるNGOとして直に感染症と向き合う活動の対応に追われ、その中で学生のみなさんからお問合せや取材のご要望など個々に対応できずにおりました。そうしたみなさんのご意思や希望に少しでも応えられたら、と今回、この企画を立ち上げました。
■その時感じる「知りたい、学びたい、考えたい」を大切にしてほしい
新型コロナウイルスの世界的大流行のなか、国や住む場所、あるいは様々な理由によって、希望してもワクチンを受けることができない人がいます。
低所得国とされる国々は「COVAX」という国際的な枠組みによってワクチン接種を進めていますが、高所得国と比べ感染予防や治療、ワクチン接種でも遅れや未着手などの格差が生じてしまっています。
日本においても、安定した住まいがなくワクチン接種券を受け取ることができない、情報が届かない、などの理由でワクチン接種を希望しても受けることができない人たちがいます。
10代の方には、ワクチン接種の対象でない人、予約が取れないなどの理由で未接種やワクチンに関する問題を身近に感じられない方も多いことと思います。
「希望するのに受けられないワクチンの不均衡、生まれた場所や生活状況で起きてしまう健康格差、これらはワクチンに限った問題ではないこと」、この格差をなくすためにどうすればいいのか、一緒に考えてみませんか?
今回は、世界の医療団の活動について少しお話した後、世界の医療団事務局長の米良彰子より
「国際協力」
「NGO、NPO」
「新型コロナウイルスワクチン接種供給をめぐる不均衡」
の3つをテーマにお話させていただきます。
世界の医療団の活動の使命は、「ケアする」、「証言する」ことです。権利であるはずの医療にアクセスできない人々の現状を伝え、知ってもらうこと、を続けるために、参加者のみなさんと一緒に考えていけたらと思います。
参加を希望される方は、こちらよりご登録ください。
https://www.mdm.or.jp/news/22267/
*定員に達し次第、締め切らせていただきます。
【開催について】
●日時:2021年8月23日(月) 10時00分-12時00分
●参加費:無料
●対象:学生50名〜60名程度 ※学生以外の方も参加可能です
*ZOOMを使用します。事前にZOOMアプリのインストールをお願いいたします
*新型コロナウイルスの感染状況や政府方針などの諸事情により、変更する場合がございますので予めご了承ください
【プログラム】
※プログラムは変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
● 10:00〜10:10 世界の医療団とは
● 10:10〜10:45 NGOのこと、国際協力のこと、新型コロナウイルスワクチンのこと
● 10:45〜12:00 グループワーク
【講師】
世界の医療団日本 事務局長 米良 彰子
スポーツメーカーで働く傍ら、阪神淡路大震災時より多言語放送局の立ち上げ・運営に携わる。留学などを経て、帰国後はNGOで必須サービスや、食料・栄養分野でのアドボカシー・キャンペーンに関わる。2020年3月より現職。
【お申し込み】
参加を希望される方は、こちらよりご登録ください。
https://www.mdm.or.jp/news/22267/