獨協大学(埼玉県草加市/学長:山路朝彦)はこのたび、福島イノベーション・コースト構想推進機構の「2021年度大学等の『復興知』を活用した人材育成基盤構築事業」に応募。「外国語教育、環境教育を活用した『持続可能なまちづくり』創造事業」で採択された。同大は2021年度から2025年度までの5年間、福島県の浜通り市町村との間で継続的な関係の構築を推進していく。
「大学等の『復興知』を活用した人材育成基盤構築事業」は、大学、短期大学、高等専門学校による浜通りの市町村や他大学、地域企業等との恒常的な連携体制の形成や特色ある教育研究プログラムの開発・実施を支援することにより、イノベーションを生み出す高度な人材の長期的な教育・育成の基盤を構築することを目的として、福島イノベーション・コースト構想推進機構が実施するもの。2021年度は27件の申請があり、そのうち21件が採択されている。
獨協大学は「外国語教育、環境教育を活用した『持続可能なまちづくり』創造事業」をテーマに、田村市と連携して5カ年計画で事業に取り組む。これまで同大が培ってきた「外国語教育」「環境教育」に関する資源やノウハウを活かした事業を展開。情報発信と「環境に配慮した持続可能なまちづくり」の仕組みを構築し、それを相双地域の他の浜通り市町村に展開していく。
今年度はまず、現地調査を行い、田村市の地域資源と地域課題を把握するほか、地域の魅力が伝わるようなイラストマップを制作。さらに、同市の観光サイトを多言語化し、市内の地域資源の利用についても多言語化していく。
同事業は同大の学生および地域の子ども・若者、社会人が、持続可能な社会を実現するために地域社会や国際社会において活躍できるようになることを目的としており、同大におけるSDGs達成の担い手育成と浜通り地域の復興に貢献する人材育成を目標とする。
●福島イノベーション・コースト構想
2011年に発生した東日本大震災および原子力災害によって失われた浜通り地域等の産業を回復するために、新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクト。
https://www.fipo.or.jp/
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